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日々のぜいぜい

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前白根山

2016.01.06
2016.1.3(日)~4(月)

場所:栃木県日光市(湯元温泉より)
形態:雪山ハイキング
標高差:870m
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム
[1日目]
自宅3:35~湯元温泉無料駐車場7:25/8:00~<ゲレンデ>~登山口9:00~稜線11:00/1:10~天狗平11:50~前白根山12:30
[2日目]
泊り場10:00~湯元温泉無料駐車場12:45


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奥白根山と前白根山 クリックでウェブアルバムにリンクします
日光白根山、関東以北では一番標高の高い山としてその名が知られる。
尾瀬からも武尊山からも上越からも、山頂部のほんのドーム部分しかその姿を現さない。
その姿は、はるか遠方から確認できる富士の姿にもどことなく共通していて存在感は大きい。
しかしその山塊は日光連山の奥深くに鎮座してなかなかその全容をつかめないお山でもある。

年が明け、相変わらず今年の雪山はどこも雪が少ない。
その名のごとく白根山とは雪積もるお山の代名詞でもあって各地に点在する。
きっとここにも雪は積もっているに違いなく日光白根山をチョイス。
CTだけで軽い気持ちで選んだ湯元からのルートは、根性がいるほどの急登で正直辛かった。。。
さりとて年末菅沼からのルートで奥白根山まで長男が登っているので、同じルートでは嫌だろうという親心だった。

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昨年10月に圏央道が全線開通したので、いよいよ東北道が身近になった。
4月には圏央道の料金も下がるので大いに期待したいところ。
4h掛からずに湯元に着いた。無料駐車場のトイレは冬季も開いている模様で助かります。
駐車場から日光湯元スキー場まで歩いて行くと、事前情報の通りスキー場に雪はなし。
ゲレンデ右手寄りに登っていくといよいよ登山道で、ここから雪山らしくなってきます。

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登山道は沢型左手に沿って登っていきますが、ときおり木の根が回るワンステップが高い場所が現れ、
千切れそうな綿ロープにすがりながら登る場面もあり中々スリリング。
登山道はさらに斜度を増しあえぎあえぎの急登が外山の鞍部まで続いた。
ここから右に稜線上のトレイルへ、シラビソの林を過ぎると、あたりが開けて2325mのポコに向けて小気味よく登っていく。
と、ポコには向かわずに右手沢型へとトラバースし始め、夏道に添っているようです。
トラバース道は雪がまだ締まっていないので、谷側に置いた右足が取られて斜面をすーっと流れ落ちていったのにはいささか焦った。

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沢型を詰め上がった所が天狗平で、更に2箇所トラバース箇所を過ぎると
今までの苦しみから一転青空と雪面の目にも眩しい風景が広がって、やっぱり雪山最高だ。
振り返ると男体山と三兄弟もくっきりとそびえる。

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あとはなだらかに前白根山を目指していく。
泊り場適地はいたる所にあるけれど、先行している二人もテントも見当たらない。
まさか見落としてないよねと更に歩くともう前白根山山頂直下で、ここでやっと山頂北東下の平地にテント発見!
まずは前白根山(2376m)にて展望を楽しみます。
前白根山はやや南北に長く、三角点~山頂~五色山への降り口と3箇所に石のケルンが積まれていて
それぞれちょっとづつ展望が変わる。
奥白根山の右手には至仏山が、さらに右手には会津駒ヶ岳でしょうか。燧ヶ岳は至仏山に隠れます。
その対比のように青々とした日光連山が丁度反対側に連なります。

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奥白根山と五色沼

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男体山、大真名子山、小真名子山、太郎山の展望と泊り場

午後の冗長な時間を、奥白根山に向かうことはせずに、飽きるまで風景を眺めビールを飲み昼寝をしてのんびりと過ごします。
これがお山での贅沢な時間の過ごし方。。。
のんびりしていると、下って来た二人パーティが私たちに手を振ります。奥白根山までは行けなかったということでした。

やがて、そろそろ日没の時間、泊り場からぱふぱふの斜面をまた前白根山まで登り、日没の瞬間に身を置きます。

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           アーベンンロート                           湯ノ湖と湯元温泉

温かい夕食を済まし、明日に備えて寝るだけですが、日没後から除々に風が強くなってきます。
風神がその袋に風のエネルギーを蓄えるように束の間の静寂が訪れ、
やがて奥白根山の方向から、金精山の方向から、一気に物凄いエネルギーをはらんで轟音とともに風が向かってきます。
前白根山にガードされていてもこの威力なので、稜線にいたらひとたまりもないでしょう。
その静と動の繰り返しが一晩中続いて中々寝付くことができませんでした。

翌朝も相変わらずの強風で、その合間をついて日の出に立ち会います。

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                            白錫尾根の奥に富士山が


モルゲンロートに輝く奥白根山や白錫尾根、ダケカンバが限りなくも美しかった、無上のひとときだった。
明け方から風は相変わらず強く、今日の奥白根山登頂は無理と判断して
ゆっくり朝食をとり、風の収まりを待つものの、やはり強風の中のテント撤収でした。
下山を始めると、昨日会った単独の男性が下ってきて登頂を果たしたということだった。
なんでも風速は15m/秒はあったようで、厳しい登頂だっやようだった。

登山道ではない所を散々自分たちの踏み跡をつけて、稜線に戻り、なつかしい泊り場を後にする。

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下山なのでピッケルを出し、アイゼン(登りでも当然装着)を装着しての慎重下山だったが、パウダーにピッケルが効くわけもなく
トラバースでは糠に釘状態だった。

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外山鞍部からの下りは登りと同様に神経を使った。大きなステップの所は下りはいったいどうやって降りようという感じだったが
なんとかなった。
初雪山は勘を取り戻すのに若干戸惑ったけれど、いざ歩き出せば楽しく幸先の良い今年の初お山だった。
いろいろと体に故障がでてきてしまったし、体力もダダ落ちなので、もう山頂にこだわらなくてもいいかなという気持ちで
今その瞬間のお山を楽しもうという方向に傾いている。
自然の中ではいろいろと無力も感じるし、また征服するものでもないから、遊ばせてくださいという気持ちが強い。

下山後は湯元温泉の旅館の温泉に浸かった。
硫黄の香りの強い熱いお湯で、手足を伸ばしてゆっくりすることができた。いい山旅だったな。
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Comment

- ろび

日光白根はよく行ったよなー 懐かしっ
でも、湯元からはまだ行っていないけど、確かに長そうだもんね。
それにしても 特徴的な頂上の形だよね。
どっから見てもわかりやすい
私なんか雪の時のテン泊の気合いがもうなくなりました。
ってか、ながいことテントしてないっす。

今年もよろしくね ^^
2016.01.12 Tue 12:59 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ろびさん
こちらこそよろしくですよ~
日光白根の山域って今回はじめてだったです。
展望がよくて、雪もそこそこあっていいお山だね~
うちのテントと言っても、長男ボッカありで、もうゆるゆるだよお~
2016.01.12 Tue 22:16 URL [ Edit ]

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