湯の丸山(2101m)
2015.04.20
2015.4.19(日)
/
場所:長野県東御市(とうみし)
形態:雪山ハイキング
標高差:320m
メンバー:相方、ぜいぜい
コースタイム:
自宅3:35~道の駅雷電くるみの里7:15/8:00~湯の丸スキー場P8:20/8:50~湯の丸山10:20/10:35~
鐘分岐11:10~中分岐11:25~キャンプ場にて昼食10分~湯の丸スキー場P11:50



場所:長野県東御市(とうみし)
形態:雪山ハイキング
標高差:320m
メンバー:相方、ぜいぜい
コースタイム:
自宅3:35~道の駅雷電くるみの里7:15/8:00~湯の丸スキー場P8:20/8:50~湯の丸山10:20/10:35~
鐘分岐11:10~中分岐11:25~キャンプ場にて昼食10分~湯の丸スキー場P11:50

長野県の湯の丸山に行ってきた。
中央高速の須玉ICよりR141にて佐久、小諸を経て、県道94号(東御嬬恋線)にて登山口のある地蔵峠までの道のりです。
天然記念物のレンゲツツジの時期でもないし、夏のお花の咲き乱れる時期でもないし、なぜ今?なところだけど、
話せばまあ長いいきさつでありまして。。。
頑固一徹、星一徹な相方は、前回肩の小屋で敗退している乗鞍岳がいつまでも心に引っかかっているようで
前々から乗鞍岳と決めていたようです。
生憎の気圧配置はその後何度か試みて未だ登頂の叶わぬ例に漏れず、今回も昼前から雪もしくは雨は必定。
それでも登頂までは天気は持つ、あとは下るだけだからと頑として譲らず、行かないのなら自分一人で行くという始末。
こうなると中々手に負えない相方で、こちらもデータ至上主義?でこんこんと説明。
11時まで持たないから、また敗退だからと、なんとか相方を説得。
天気が持ちそうな男体山をチョイスしたけれど、どうも食指が動かないらしく、自分から湯の丸山と希望。
どうして湯の丸山なのかは、いまいちわからないけど、
家からの200km以上の距離を走って標高差320mのお山では、いかにも物足りないのではという思いもかすめる。
まあ、相方が決めたんだからいいや、楽だしと承知。
それでも朝もう一度天気予報をチェックし、潔くあきらめて出発です。
R141に入ったあたりで急激に睡魔が襲ってきて寝こけるぜいぜいを尻目に相方一生懸命運転です。
ときどき目を覚まして道路脇を見渡すと、小海過ぎからちょうどソメイヨシノが満開で、信州の遅い春に
暖かな所からやって来た身には、今年2度目の春を満喫です。
道の駅雷電くるみの里にて朝食。
車で移動する身には本当に清潔な道の駅の存在はありがたい。
ここから東御嬬恋線にて地蔵峠を目指す。と、登り初めの新張(みはり)の信号手前に突然に如意輪観音様の石仏があります。
人の身長以上で、とても唐突に現れたので、昔ここにお寺があったのかなくらいに考えて通り過ぎます。
するとある一定間隔をおいて道端に道祖神のように様々な姿の観音様が現れ、標柱には何番目と案内もあります。
これはなにか謂れのあるものでしょうと、家に帰って調べてみると、新張より鹿沢(かさわ)温泉までの道しるべと旅の安全を祈り
100体の観音様が江戸時代終わりから明治の始めにかけて造られたようです。(百体観音石造町石)
とあるHPによれば百体として居ながらに三霊場巡礼の功徳が受けられる趣旨もあったようです。
界隈には古い枝垂れ桜の木々が多く、大小の古びたお堂や神社も多くここが信仰の道であったという想像に固くありません。
この道に触れることができただけでも、今回の山旅は大きな収穫であったと思います。
信じる事のことわりをもった昔の人の思いに触れることは
自分が忘れてしまった素朴な人間の心を、そっと思い起こさせる力をも感じました。
そういえば、今年は善光寺さんの御開帳の年、いつになく混雑な上信越道さえも、
呼び覚まされる信仰の心に、人としての根源を感じるといったら大げさでしょうか。
地蔵峠までの道すがらも苔むした美しい滝場があったりと目を楽しませてくれます。
さて、地蔵峠にたどり着くと、湯の丸山への登山道が見つかりません。
地蔵峠から湯の丸山の山頂が見えないので、初見の悲しさで、角間山を湯の丸山と勘違いしてしばらく右往左往します。
よくよく地図を眺めてまあ、順当に西のリフト脇でしょうということで、ゲレンデを登っていきます。


雪は春の柔らかさですが、よく締まったゲレンデは踏み抜くこともなく快適です。ノーアイゼンでグングン行きます。
あっという間に暑くなって、手袋を脱ぎ帽子を取りインナーを脱ぎと忙しい。
ゲレンデトップに出ると、なだらかな歩きで東屋とツツジ平(鐘分岐)です。最盛期には辺り一面レンゲツツジが咲き乱れる所ですが
今日はそろそろ低木も現れてきた雪原です。

鐘分岐から急登が始まり、夏道はわかりませんが山頂直下までほぼ直登で、最後に雪の飛んだ道を右に回りこんで山頂です。
一瞬アイゼンが欲しい所もありますが、土がまた出たりと履き替えが面倒なので、そのまま行きます。


時間は10:30、予報より早く同時に雨ともアラレともつかないものが落ちてきて、風が強くじっとしていられません。
山頂はほぼ群馬県寄りなのでまさか降られるとは思いもしませんでしたが、低気圧の勢力は広がったようです。

湯の丸山北峰の先に根子岳と四阿山が、さらに北は北アの山々が連なりますが、残念ながら写真には写りません。

篭ノ登山の後方には浅間山がちょっぴり頭を出しています。
朝方道の駅雷電くるみの里からくっきりと見えていた八ヶ岳はほとんど雲の中、乗鞍方面は土砂降りでしょう(笑
雨脚はどんどん強くなってくるので、大急ぎで下山です。モナカ雪が幸いして、そのままノーアイゼンで下ります。

鐘分岐で右に入ってキャンプ場の方に下ることにします。中分岐を経てキャンプ場手前には白窪湿原がありますがまだ雪の下です。
キャンプ場で昼食を取って駐車場に戻りました。


駐車場から群馬側に下って、鹿沢温泉の紅葉館(¥500)(そばセットは¥1200)を目指します。
古の人達が湯治のために、新張から12kmの道のりを祈りと共にたどってきた所を一走りです。

当時の面影の残るひなびた温泉はやさしくお湯がまとわりつきます。
高い窓に向かって登っていく湯気、ぽつんと電球、止まること無くこんこんと出続ける掛け流しのお湯、加水加温なし、
古い木の香の風情はいかにも湯治場な心持ちです。(ただしスリップ注意。。。)
どことなく八甲田山の谷地温泉を思わせる風情です。
ここはそば処もあって、昼時ということで、おそばを楽しみに来るお客様も多いようです。
登山の後にすばらしい温泉も堪能できてよき1日でした。
帰りが雨で枝垂れ桜を撮れなかったことがほんとに心残りでした。
中央高速の須玉ICよりR141にて佐久、小諸を経て、県道94号(東御嬬恋線)にて登山口のある地蔵峠までの道のりです。
天然記念物のレンゲツツジの時期でもないし、夏のお花の咲き乱れる時期でもないし、なぜ今?なところだけど、
話せばまあ長いいきさつでありまして。。。
頑固一徹、星一徹な相方は、前回肩の小屋で敗退している乗鞍岳がいつまでも心に引っかかっているようで
前々から乗鞍岳と決めていたようです。
生憎の気圧配置はその後何度か試みて未だ登頂の叶わぬ例に漏れず、今回も昼前から雪もしくは雨は必定。
それでも登頂までは天気は持つ、あとは下るだけだからと頑として譲らず、行かないのなら自分一人で行くという始末。
こうなると中々手に負えない相方で、こちらもデータ至上主義?でこんこんと説明。
11時まで持たないから、また敗退だからと、なんとか相方を説得。
天気が持ちそうな男体山をチョイスしたけれど、どうも食指が動かないらしく、自分から湯の丸山と希望。
どうして湯の丸山なのかは、いまいちわからないけど、
家からの200km以上の距離を走って標高差320mのお山では、いかにも物足りないのではという思いもかすめる。
まあ、相方が決めたんだからいいや、楽だしと承知。
それでも朝もう一度天気予報をチェックし、潔くあきらめて出発です。
R141に入ったあたりで急激に睡魔が襲ってきて寝こけるぜいぜいを尻目に相方一生懸命運転です。
ときどき目を覚まして道路脇を見渡すと、小海過ぎからちょうどソメイヨシノが満開で、信州の遅い春に
暖かな所からやって来た身には、今年2度目の春を満喫です。
道の駅雷電くるみの里にて朝食。
車で移動する身には本当に清潔な道の駅の存在はありがたい。
ここから東御嬬恋線にて地蔵峠を目指す。と、登り初めの新張(みはり)の信号手前に突然に如意輪観音様の石仏があります。
人の身長以上で、とても唐突に現れたので、昔ここにお寺があったのかなくらいに考えて通り過ぎます。
するとある一定間隔をおいて道端に道祖神のように様々な姿の観音様が現れ、標柱には何番目と案内もあります。
これはなにか謂れのあるものでしょうと、家に帰って調べてみると、新張より鹿沢(かさわ)温泉までの道しるべと旅の安全を祈り
100体の観音様が江戸時代終わりから明治の始めにかけて造られたようです。(百体観音石造町石)
とあるHPによれば百体として居ながらに三霊場巡礼の功徳が受けられる趣旨もあったようです。
界隈には古い枝垂れ桜の木々が多く、大小の古びたお堂や神社も多くここが信仰の道であったという想像に固くありません。
この道に触れることができただけでも、今回の山旅は大きな収穫であったと思います。
信じる事のことわりをもった昔の人の思いに触れることは
自分が忘れてしまった素朴な人間の心を、そっと思い起こさせる力をも感じました。
そういえば、今年は善光寺さんの御開帳の年、いつになく混雑な上信越道さえも、
呼び覚まされる信仰の心に、人としての根源を感じるといったら大げさでしょうか。
地蔵峠までの道すがらも苔むした美しい滝場があったりと目を楽しませてくれます。
さて、地蔵峠にたどり着くと、湯の丸山への登山道が見つかりません。
地蔵峠から湯の丸山の山頂が見えないので、初見の悲しさで、角間山を湯の丸山と勘違いしてしばらく右往左往します。
よくよく地図を眺めてまあ、順当に西のリフト脇でしょうということで、ゲレンデを登っていきます。


雪は春の柔らかさですが、よく締まったゲレンデは踏み抜くこともなく快適です。ノーアイゼンでグングン行きます。
あっという間に暑くなって、手袋を脱ぎ帽子を取りインナーを脱ぎと忙しい。
ゲレンデトップに出ると、なだらかな歩きで東屋とツツジ平(鐘分岐)です。最盛期には辺り一面レンゲツツジが咲き乱れる所ですが
今日はそろそろ低木も現れてきた雪原です。

鐘分岐から急登が始まり、夏道はわかりませんが山頂直下までほぼ直登で、最後に雪の飛んだ道を右に回りこんで山頂です。
一瞬アイゼンが欲しい所もありますが、土がまた出たりと履き替えが面倒なので、そのまま行きます。



時間は10:30、予報より早く同時に雨ともアラレともつかないものが落ちてきて、風が強くじっとしていられません。
山頂はほぼ群馬県寄りなのでまさか降られるとは思いもしませんでしたが、低気圧の勢力は広がったようです。

湯の丸山北峰の先に根子岳と四阿山が、さらに北は北アの山々が連なりますが、残念ながら写真には写りません。

篭ノ登山の後方には浅間山がちょっぴり頭を出しています。
朝方道の駅雷電くるみの里からくっきりと見えていた八ヶ岳はほとんど雲の中、乗鞍方面は土砂降りでしょう(笑
雨脚はどんどん強くなってくるので、大急ぎで下山です。モナカ雪が幸いして、そのままノーアイゼンで下ります。


鐘分岐で右に入ってキャンプ場の方に下ることにします。中分岐を経てキャンプ場手前には白窪湿原がありますがまだ雪の下です。
キャンプ場で昼食を取って駐車場に戻りました。



駐車場から群馬側に下って、鹿沢温泉の紅葉館(¥500)(そばセットは¥1200)を目指します。
古の人達が湯治のために、新張から12kmの道のりを祈りと共にたどってきた所を一走りです。


当時の面影の残るひなびた温泉はやさしくお湯がまとわりつきます。
高い窓に向かって登っていく湯気、ぽつんと電球、止まること無くこんこんと出続ける掛け流しのお湯、加水加温なし、
古い木の香の風情はいかにも湯治場な心持ちです。(ただしスリップ注意。。。)
どことなく八甲田山の谷地温泉を思わせる風情です。
ここはそば処もあって、昼時ということで、おそばを楽しみに来るお客様も多いようです。
登山の後にすばらしい温泉も堪能できてよき1日でした。
帰りが雨で枝垂れ桜を撮れなかったことがほんとに心残りでした。
Comment
- おくがけど
どうでもいいことかも知れないけど、天気オタクとしては、低気圧が“張り出す”という表現には違和感がある。同様にその“勢力が広がる”というのもビミョー。
じゃあどんな言い回しをしたらいいかと聞かれたらちょっと困るけど、フツーに“気圧の谷が早まった”とか“高気圧が早く後退した”になるかな。
ちなみにこの日の降り出しが早まったのは、前線位相が早く伸びてきたからです。低気圧の位置は関係なし。
じゃあどんな言い回しをしたらいいかと聞かれたらちょっと困るけど、フツーに“気圧の谷が早まった”とか“高気圧が早く後退した”になるかな。
ちなみにこの日の降り出しが早まったのは、前線位相が早く伸びてきたからです。低気圧の位置は関係なし。
2015.04.21 Tue 00:57 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
さすが博士どもどもです。
素人的には、低気圧が前線を引っ張ってくるイメージなのと、
気圧の低い所に上昇気流が発生して、その雲が広がるというイメージなんですよね。。。
実際お山にいると雲が西からどんどん近づいてくるし。。。
まあ、登ることができてよかったです。
さすが博士どもどもです。
素人的には、低気圧が前線を引っ張ってくるイメージなのと、
気圧の低い所に上昇気流が発生して、その雲が広がるというイメージなんですよね。。。
実際お山にいると雲が西からどんどん近づいてくるし。。。
まあ、登ることができてよかったです。
- おくがけど
まあ、感覚的にはそんなイメージですものね。
気圧配置「図」的には、地形図と同じく「谷」になるので、尾根や台地(高気圧)のように覆いかぶさる=張り出すイメージじゃなくなるんです。
難しいのは、気象は移動したり変形したりすることかな。
しかし、ぜぜ家は頑張ってますね。おくが家はもう雪に飽きてしまいました(笑)。GWも沢にしようかと思っています。
気圧配置「図」的には、地形図と同じく「谷」になるので、尾根や台地(高気圧)のように覆いかぶさる=張り出すイメージじゃなくなるんです。
難しいのは、気象は移動したり変形したりすることかな。
しかし、ぜぜ家は頑張ってますね。おくが家はもう雪に飽きてしまいました(笑)。GWも沢にしようかと思っています。
2015.04.21 Tue 12:23 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
今年のGWは別行動なんですわあ。
相方、長男は雪山へ、私は山仲間と初佐渡です。いや、お花が楽しみで。
今年のGWは別行動なんですわあ。
相方、長男は雪山へ、私は山仲間と初佐渡です。いや、お花が楽しみで。
- hiro
湯ノ丸山はレンゲツツジ…
と、私も思ってましたが。。行き先決定はそんな事情があったんですね。
なんともかんとも、こればっかりはお天気次第。
そろそろぜぜさんも春山ですか。
あ、あと一回くらい雪かしら?^^
と、私も思ってましたが。。行き先決定はそんな事情があったんですね。
なんともかんとも、こればっかりはお天気次第。
そろそろぜぜさんも春山ですか。
あ、あと一回くらい雪かしら?^^
2015.04.22 Wed 08:56 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆hiroちゃん
お花の時に行きたいお山だよね。。。
うちはね~佐渡まで雪山っぽいよ。。。
お花の時に行きたいお山だよね。。。
うちはね~佐渡まで雪山っぽいよ。。。
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