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日々のぜいぜい

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釜の沢、下流で遊ぶ

2014.11.04
2014.11.2(日)~3(月)

場所:山梨県:笛吹川-東沢流域釜の沢
形態:沢登り
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:
1日目:自宅4:40~~西沢渓谷P7:30/7:50~東沢入渓点8:30/9:00~山の神10:50~西のナメ沢前泊まり場12:50
2日目:西のナメ沢前泊まり場7:30~釜の沢出合8:00~魚止の滝8:05~千畳ノナメ8:30~釜の沢出合8:45~信州沢途中まで8:55
西のナメ沢前泊まり場9:30/10:10~東沢入渓点13:00/13:10~西沢渓谷P13:40


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魚止の滝 クリックでウェブアルバムにリンクします


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さらさらさらさら。。。
河原を歩いていると落ち葉のざわめきが聞こえる。
それは山道で踏みしめる落ち葉の音とは全然違う。
枝々や葉がこすれれあい谷間に向かって一斉に落ち始める音。
それが水音と共鳴して谷間に響きあう。
紅葉真っ盛りとはまた違う、晩秋の最後のきらめきを放った木の葉の別れの調べ。
谷間を通る風が水の流れが、そんな木の葉をいずこへと運んでいく。

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朝、紅葉シーズンの西沢渓谷駐車場は喧騒のまっただ中だった。
「道の駅みとみ」も西沢渓谷の駐車場もあっという間に満杯になり、あふれた車もまたどんどん有料駐車場へと吸い込まれていく。
いやあ、紅葉時期の西沢渓谷すごい人出なんだなあ。
そんなハイキングの人達に混じって、メットをぶら下げたデカザックはなんだか目立ってしまう。
吊り橋を渡って東沢に向かう踏み跡に入るのは、一瞬だけ躊躇してしまう。
東沢の堰堤界隈はまだ紅葉も見頃、が、ほんのちょっと鶏冠谷の出合まで来るともう落葉が始まっていた。

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過去2回釜の沢には来ているけれど、山の神までのアプローチの旧登山道は、
ホラの貝ゴルジュの巻き道がちょっと悪かったかな位な認識しかなく、別段怖いとも思わなかった。
ところがところがです。今回4年ぶりのこのアプローチ道は半端無く怖かった。
ほとんど断崖絶壁といっていいような場所がやっと足幅しかなく、場所によってはそこすらもえぐれていて
いつ崩壊しても不思議じゃないほど。
2~3箇所滑りそうな岩場があったり、倒木が塞いでいるところもあったりと気を抜けません。
前回は気づきもしなかった太い針金にもすがって歩いてしまう体たらく。
でも、本当に針金でもいいから欲しい所には何もないという。。。
土曜日の雨で落ち葉や岩が濡れていて滑りやすかったことも、怖さが倍増した原因かもしれないけれど。。。

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山の神の手間の区間は崩落があったようで、踏み跡がつけ変わっていました。
ガレの上の方に白テープがあったので、相方が登って偵察にいったけれど、危なそうだと引き返してきます。
河原から1~2m程のところにうっすら踏み跡があったので、そこを辿って河原に降りて正解でした。
後続の男性がガレを登って、恐ろしげな岩場を懸垂で下るようでした。

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山の神から河原に降りた時には一安心してしまう。
だけど、そうだった帰りもまたここから帰るんだと思うとえらく気持ちも萎え萎えだった。

そんな気持ちは河原に降りて白い岩や水とたわむれれば(冷たいんだけど)すっかり忘れて
今回は稜線まで詰めないで沢をぶらぶらなので、
時間を気にすることもなく縁取られた空の青や水面の青や草紅葉やら岩峰やらを楽しむ余裕がある。
長男に言わせれば稜線に詰めない沢登りは不毛らしく、モチベーションが上がらないらしい。
いいじゃん、楽しいんだから。。。

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山の神より歩いて2h、西のナメ沢の前に格好のテン場を見つけます。
時間はまだ早く魚止の滝の前か信州沢の出合までは行こうとは言っていたのだけど、
あまりにも心地よいテン場で焚き木もたくさんなので、もうここでいいやあとどっかり落ち着いてしまいます。
テントを張り、焚き火を起こして、焚き火は寝るまでずっと燃やしてこういうのがとっても楽しい。

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この日うちも混ぜて5パーティ翌日も2パーティに会ったけれど、途中までピストン組が4パーティで
日の短いこの時期同じこと考える人は結構多いんだね。

翌朝、長男は寝てるというので、相方と二人で、上流まで向かいます。
魚止の滝まではほんの30分の道のりで、西のナメ沢の下流まで流れていた標識を昨日拾ったのでここに設置します。

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釜の沢に入ってすぐに魚止の滝です(トップ写真)
相方が千畳のナメに行こうと言いますが、魚止の滝をまた下るのが嫌だったので、相方が一人で向かいます。
私はその間じっくりと写真撮影。千畳のナメは相変わらずの素晴らしさでしたが、
帰りは滑りやすくお助け紐で確保しながら下ったそうです。

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相方が戻ってきて本来の目的地金山沢のナメを目指しますが、10分程登ってもまだまだゴーロが延々なので
もういいやとテン場に戻ることにします。

あとはテントを片付けてまた怖いアプローチを戻るだけ。

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入渓点まで戻って心底ほっとします。帰りのハイキング道の穏やかで美しいこと、晩秋のひとときを堪能しました。

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***覚え書き***
・はやぶさ温泉¥600に値上っていましたが湯量豊富で相変わらずいいお湯です。
・釜の沢のアプローチ道は以前より大分怖くなった印象、雨上がりはスリップしやすいので特に注意が必要です。
・山の神手前ルンゼあたりは崩落したようなので、沢に一旦出るのが吉です。



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Comment

実は - 臆崖道

6月にはなゴン氏とここに(両門ノ滝まで)行こうと計画してたのよん。悪天で流れちゃったけど(私がヤツの川俣渓谷に行ったとき)。

>稜線に詰めない沢登りは不毛
男らしいねぇ。生粋の山ヤなんだろうね。私もそのキモチはよ~くわかります。確か旦那さんは過去に『詰めて登山道(又は踏跡)に出る瞬間がタマらない』と言ってたように記憶していますが、そのDNAが流れているんだろうね。
最近の私は降渓があってもいいと思っていますが、ピストンはできたら避けたいのが本音かな。

>焚き火は寝るまでずっと燃やしてこういうのがとっても楽しい
それが沢泊の醍醐味ですからね。この記事読んでて、もう沢納めした私も焚火したくなっちゃったわん。

お互い、沢やってて本当によかったと思いますよね。
2014.11.06 Thu 19:57 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆おくがけちゃん
遠征計画あったんですかあ。ここは一度は訪れてみてください。
ダイナミックなスケールがいいですよ。

沢詰めって辛いしきついし出来たら避けたいものだけど、長男は急登登りになると俄然張り切っちゃうみたいですね。
やっぱ血なのかな。。。

沢ってなんだろね、きっと太古の昔に野外で焚き火を囲んで寝泊まりしていた原始の記憶が呼び起こされるのかな。
いまは、それが沢でしかできなくなっちゃったですね。
焚き火したかったら、冬でも人しれない河原に行ってみようかななんてまたまた考えてしまったですよ。
2014.11.06 Thu 21:14 URL [ Edit ]

- condor

こんにちは。
大混雑の西沢とは対極の東沢、一度は歩いてみたいと思っています。
メットぶら下げたデカザックで東沢方面へ進んでいくのは確かに目立ちますよね(笑
でも私だったら結構優越感かも知れません^^;
装備を整えた者だけが許される優越感なんでしょうね。

3日に道の駅みとみまで行きました。
もしかしたら接近遭遇していたかも知れませんね^^
2014.11.09 Sun 15:49 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆condorさん
いつみとみに行かれたのかなあってcondorさんのブログみて思っていたんですよ。
車は公衆トイレのところが空いていたのでそちらに。
14時頃広瀬湖でまた写真撮ったりしてました。
どこかですれ違っていたかもですね。

東沢は確かに美しいですが、ほんとにアプローチの登山道が年々傷んでいる感じです。
トラロープとかも大分擦り切れて怖いところもあります。
少し手が入るといいんですが。。。
2014.11.10 Mon 10:42 URL [ Edit ]

1枚目の写真に -      河童

心が震えたのは私だけか・・・。
2014.11.10 Mon 20:46 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆河童ちゃん
どうもありがとです~
流れはいつだって饒舌ですね。
2014.11.12 Wed 22:01 URL [ Edit ]

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