美ヶ原で牛になる~
2014.09.22
2014.9.21(日) 
場所:長野県:上田市武石地区
水平距離:6000m(片道) 標高差:750m
形態:ハイキング
メンバー:相方、ぜいぜい
コースタイム:焼山沢コース
自宅3:35~八ヶ岳PA5:40/6:00~道の駅マルメロ7:10/7:15~焼山沢登山口7:40/7:50~~
焼山滝9:25/9:35~美ヶ原、牧場ゲート11:40~牧場の中11:45/12:50~焼山沢登山口15:25

国道地形図 gsi20140922230821.html

場所:長野県:上田市武石地区
水平距離:6000m(片道) 標高差:750m
形態:ハイキング
メンバー:相方、ぜいぜい
コースタイム:焼山沢コース
自宅3:35~八ヶ岳PA5:40/6:00~道の駅マルメロ7:10/7:15~焼山沢登山口7:40/7:50~~
焼山滝9:25/9:35~美ヶ原、牧場ゲート11:40~牧場の中11:45/12:50~焼山沢登山口15:25

国道地形図 gsi20140922230821.html
早朝、というよりもまだ深い夜の帳
空には美しい下弦の月が掛かり、星々がきらめく
一夏賑わった富士山頂への光の帯も今はなく、富士さえも暗い闇の中に落ちる
あたりがしらじらと明けてきても、もう冬が来てしまったのかしらとまごうほど冷気が大気を支配する
朝霧が町や田や山々を覆い隠して、幽玄な世界を形造る
コトリと季節が一つ動いた
**********************************************
というわけで、寒いのです。
外気温は6℃
今日は美ヶ原高原北斜面の焼山沢という沢を遡行予定です。
R152より県道62号に入り、県道464号を左に分けて、県道62号が最初に大きくカーブする左手が
美ヶ原への登山口です。

沢装備をザックにしまい込み、堰堤を一つ越え林道に合流します。
林道を沢沿いに進んでいくと、最初の渡渉点(丸太橋なし)より左岸に移って山道になります。
ここから入渓。。。でもゴーロなのでもう少し先から、なんて言っていると
まあずっとゴーロでなんとなく入渓のタイミングを逸してしまいます。
登山道は渓畔林と大きなシダの混じった空間でゆるゆると気持ちがいいです。

歩く人も少ないのか、登山道脇にも苔がふかふかと覆い、巷の混雑ぶりをよそに
いかにも沢沿いな静かな歩みが楽しめます。
途中の渡渉点ではちょっと沢が倒木で荒れていたりしますが、赤テがあるので問題ないです。

そうこうしているうちに焼山滝に着いてしまいます。二段15mといったところでしょうか。
ここから入渓でしょうねと思いますが、水は冷たくて思い切りシャワーだなあと思うと心が萎えます。
上段の滝場はちょっと小難しそうだし、ちょっとの区間だけ沢装備するのも面倒くさいなあ。
という、億劫な気持ちがどんどん頭をもたげてきて、もう今日は登山でいいやということで落ち着きます。

滝から少し戻って、美ヶ原への案内板通りに尾根を登って行きます。
ちょっとした崩壊地や浮石チックな石畳っぽい所もありますが、慎重にいけばおおかた問題ないレベルです。

無駄に重い沢装備を担いでの登山となりますが、いいトレーニングです。
再度沢に降り立つと渡渉点で、遡行対象は焼山滝からこの区間だけのようです。


登山道は右岸に移り、沢はだんだんと小川な趣になります。
いままで、沢音が勝っていたものが、細流になるにつれて、あたりの鳥達のさえずりが際立ってきて
コメツガの原生林の幽玄な面持ちと相まって、中々に素敵な登山道です。

ハウチワカエデやゴゼンタチバナは紅葉が始まっています。

名残のダイモンジソウはまだ健在、アキノキリンソウはいよいよ出番です。

スギナの胞子とヒカリゴケの自生地もあります。

やがて水も涸れ、元気な笹の間を登っていくと、ぽっかりと空が割れ、美ヶ原の高原です。

深田久弥が日本百名山の中で、
「広濶な山上の草原が、果てしもないように続いている。 さあ、どこまでも勝手にお歩きなさい」、と表現したとおり
広大な草原がいっぱいに広がります。
この広がりは長い道のりを歩き登ってきたごほうびのようで、南から車で登ればなんということのない時間で来れますが
歩いてきたからの感動というのはもちろん大きいです。

あっちやそっちにも行きたいのですが、ちょうど道すがらにいる牛が怖くてそっちに行けないのです。
そう、ここは牛さんと同じ柵の中なのです。
遠くからでもガン見している牛が、私達を不審者の目で見ています。
仕方がないので牛の糞を避けながら、北の端の高台から王ヶ頭や美しの塔を眺めます。


柵の彼方には、蓼科山や八ヶ岳の展望もあります。
あちらの観光客からは、私達はすごく不審な人物に見えたことでしょう。
岩の上でのんびりと昼食を取っていると、男性3人組も登ってきました。
今日はこちらのルートは、ぜいぜい家とこのパーティだけのようです。
巷の喧騒の影で、こんな静かな登山道もいっぱいあるのになあと思います。
山頂でのんびりしたあとは、きた道を戻ります。
帰りは道の駅マルメロ隣の「やすらぎの湯」(¥500)でした。
沿道には蕎麦の花が花盛りです。早く新そば食べたいなあ。
空には美しい下弦の月が掛かり、星々がきらめく
一夏賑わった富士山頂への光の帯も今はなく、富士さえも暗い闇の中に落ちる
あたりがしらじらと明けてきても、もう冬が来てしまったのかしらとまごうほど冷気が大気を支配する
朝霧が町や田や山々を覆い隠して、幽玄な世界を形造る
コトリと季節が一つ動いた
**********************************************
というわけで、寒いのです。
外気温は6℃
今日は美ヶ原高原北斜面の焼山沢という沢を遡行予定です。
R152より県道62号に入り、県道464号を左に分けて、県道62号が最初に大きくカーブする左手が
美ヶ原への登山口です。

沢装備をザックにしまい込み、堰堤を一つ越え林道に合流します。
林道を沢沿いに進んでいくと、最初の渡渉点(丸太橋なし)より左岸に移って山道になります。
ここから入渓。。。でもゴーロなのでもう少し先から、なんて言っていると
まあずっとゴーロでなんとなく入渓のタイミングを逸してしまいます。
登山道は渓畔林と大きなシダの混じった空間でゆるゆると気持ちがいいです。


歩く人も少ないのか、登山道脇にも苔がふかふかと覆い、巷の混雑ぶりをよそに
いかにも沢沿いな静かな歩みが楽しめます。
途中の渡渉点ではちょっと沢が倒木で荒れていたりしますが、赤テがあるので問題ないです。


そうこうしているうちに焼山滝に着いてしまいます。二段15mといったところでしょうか。
ここから入渓でしょうねと思いますが、水は冷たくて思い切りシャワーだなあと思うと心が萎えます。
上段の滝場はちょっと小難しそうだし、ちょっとの区間だけ沢装備するのも面倒くさいなあ。
という、億劫な気持ちがどんどん頭をもたげてきて、もう今日は登山でいいやということで落ち着きます。

滝から少し戻って、美ヶ原への案内板通りに尾根を登って行きます。
ちょっとした崩壊地や浮石チックな石畳っぽい所もありますが、慎重にいけばおおかた問題ないレベルです。


無駄に重い沢装備を担いでの登山となりますが、いいトレーニングです。
再度沢に降り立つと渡渉点で、遡行対象は焼山滝からこの区間だけのようです。




登山道は右岸に移り、沢はだんだんと小川な趣になります。
いままで、沢音が勝っていたものが、細流になるにつれて、あたりの鳥達のさえずりが際立ってきて
コメツガの原生林の幽玄な面持ちと相まって、中々に素敵な登山道です。

ハウチワカエデやゴゼンタチバナは紅葉が始まっています。


名残のダイモンジソウはまだ健在、アキノキリンソウはいよいよ出番です。


スギナの胞子とヒカリゴケの自生地もあります。


やがて水も涸れ、元気な笹の間を登っていくと、ぽっかりと空が割れ、美ヶ原の高原です。


深田久弥が日本百名山の中で、
「広濶な山上の草原が、果てしもないように続いている。 さあ、どこまでも勝手にお歩きなさい」、と表現したとおり
広大な草原がいっぱいに広がります。
この広がりは長い道のりを歩き登ってきたごほうびのようで、南から車で登ればなんということのない時間で来れますが
歩いてきたからの感動というのはもちろん大きいです。

あっちやそっちにも行きたいのですが、ちょうど道すがらにいる牛が怖くてそっちに行けないのです。
そう、ここは牛さんと同じ柵の中なのです。
遠くからでもガン見している牛が、私達を不審者の目で見ています。
仕方がないので牛の糞を避けながら、北の端の高台から王ヶ頭や美しの塔を眺めます。


柵の彼方には、蓼科山や八ヶ岳の展望もあります。
あちらの観光客からは、私達はすごく不審な人物に見えたことでしょう。
岩の上でのんびりと昼食を取っていると、男性3人組も登ってきました。
今日はこちらのルートは、ぜいぜい家とこのパーティだけのようです。
巷の喧騒の影で、こんな静かな登山道もいっぱいあるのになあと思います。
山頂でのんびりしたあとは、きた道を戻ります。
帰りは道の駅マルメロ隣の「やすらぎの湯」(¥500)でした。
沿道には蕎麦の花が花盛りです。早く新そば食べたいなあ。
Comment
- hiro
美ヶ原は大好きだな~。。雄大だし、夕明けはいいし、なんたって山の眺めがいいもんね♪
あ~ソフトも食べたいし。のんびり風景もいいな。
静かな山だと、気分いいよね^^
あ~ソフトも食べたいし。のんびり風景もいいな。
静かな山だと、気分いいよね^^
2014.09.23 Tue 08:56 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆hiroちゃん
広々したところはそれだけで気持ちいいよね。
こっちの北斜面のルートは沢あり、林相もよしで、いいお山歩きが出来ると思うよ。
広々したところはそれだけで気持ちいいよね。
こっちの北斜面のルートは沢あり、林相もよしで、いいお山歩きが出来ると思うよ。
- 坂月沢蚊
広々した草原で広い空が素晴らしいですね。滝も綺麗です。
牛さんも近寄ればすりすりするのでは?
牛さんも近寄ればすりすりするのでは?
- ぜいぜい
☆坂月沢蚊さん
牛、目が合っちゃうと結構怖いです。。。
美ヶ原はほんとうにきれいなところですね。
坂がきつそうですが、R152界隈も自転車の人多かったです。
牛、目が合っちゃうと結構怖いです。。。
美ヶ原はほんとうにきれいなところですね。
坂がきつそうですが、R152界隈も自転車の人多かったです。
- ろび
今年はなんかさ 涼しくなるの早いよね
そろそろ沢の水の冷たさが応えてくるころ・・・か?
あの まあるい丘の上に木々がポツポツと植わってる写真 きもちえわー
会社のデスクトップ画像に使わせてもらおっかしら
そろそろ沢の水の冷たさが応えてくるころ・・・か?
あの まあるい丘の上に木々がポツポツと植わってる写真 きもちえわー
会社のデスクトップ画像に使わせてもらおっかしら
2014.09.26 Fri 12:45 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆ろびさん
だんだん寒さが身にしみて。。。ってか、ここ沢水冷たすぎでしたわあ。
さすがに2000m級だね。
美ヶ原へのこんなルートあるの知らなかったので、中々グッドだったよ。
写真ぜひぜひ使ってやって。
高山はもう紅葉バッチリな時期だね。
今年は、もう沢はいいんで紅葉狩りにシフトしたいわあ。
と言ってもあと何回か行きそうな相方の雰囲気だけどねえ。
だんだん寒さが身にしみて。。。ってか、ここ沢水冷たすぎでしたわあ。
さすがに2000m級だね。
美ヶ原へのこんなルートあるの知らなかったので、中々グッドだったよ。
写真ぜひぜひ使ってやって。
高山はもう紅葉バッチリな時期だね。
今年は、もう沢はいいんで紅葉狩りにシフトしたいわあ。
と言ってもあと何回か行きそうな相方の雰囲気だけどねえ。
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