ヘイズル沢~アリキノ沢 2日目
2014.09.19
2014.9.14(日)~15(月)
2日目
場所:群馬県:楢俣川流域-ヘイズル沢~アリキノ沢
水平距離:4100m 標高差:1120m
形態:テント泊沢登り
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:
1日目:自宅前日19:50~~奈良俣ダムサイト23:05/5:50~
ヘイズル沢出合入渓8:25/8:50~三段15m滝10:30~15m滝巻き昼食13:10/13:40~
左俣出合14:00~左俣右沢出合14:25~二段15mノ滝15:00引き返し~左俣右沢出合上テン泊15:40
2日目:テン場6:30~右俣出合6:33~アリキノ沢(右俣右沢)出合6:37~
奥の二俣9:05/9:25~巨岩帯10:25~笠ヶ岳山頂(2057.5m)13:05/13:30~鳩待峠16:50

沢を詰め、荒々しい至仏山の西面が見えてきた クリックでウェブアルバムにリンクします

場所:群馬県:楢俣川流域-ヘイズル沢~アリキノ沢
水平距離:4100m 標高差:1120m
形態:テント泊沢登り
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:
1日目:自宅前日19:50~~奈良俣ダムサイト23:05/5:50~
ヘイズル沢出合入渓8:25/8:50~三段15m滝10:30~15m滝巻き昼食13:10/13:40~
左俣出合14:00~左俣右沢出合14:25~二段15mノ滝15:00引き返し~左俣右沢出合上テン泊15:40
2日目:テン場6:30~右俣出合6:33~アリキノ沢(右俣右沢)出合6:37~
奥の二俣9:05/9:25~巨岩帯10:25~笠ヶ岳山頂(2057.5m)13:05/13:30~鳩待峠16:50

沢を詰め、荒々しい至仏山の西面が見えてきた クリックでウェブアルバムにリンクします
アリキノ沢にエスケープと決めたものの、まさかこちらに入るとは思ってもいなかったので、
充分なリサーチには程遠い。行き詰まる場所がないようにと祈るばかり。
泊まり場を少し下って、1180m圏の右俣に入る。4mトイ状は左から

小滝の先ですぐにシバ沢との二俣となり、右沢のアリキノ沢に入る。

シバ沢 アリキノ沢
アリキノ沢も平和な小滝がつづきますが、ときどきヌメリのある滝も出てきます。


1250m圏の二俣は地形図上では顕著なものですが、右沢は小川状の狭い沢に木々が被って
注意していなければ見過ごしそうなかわいい沢でした。ここは左沢です。
1500m圏で奥の二俣になり右沢に入ります。

奥の左沢 奥の右沢
そうしてすぐにやってくるこの滝が、なんでもなさそうでなんでもある訳でして、
見た目よりも立っていて、水流をまともにかぶりながらじゃないと登れません。
おまけに落ち口の岩がやや出ているので、メットにごんときます。ぜいぜいはお助け紐出してもらいました。

水量が大分減ってくると、両岸は夏の名残のお花がどんどん増えてきます。
その間を小さなスイッチョンがピョンピョンと飛び跳ねているのは、やはり秋ですね。


傾斜はどんどん増してきて、垂直志向の長男は「やっと俺の好きな所に来た」とド変態ぶりです。
1700m圏で右のガレに入り、

巨岩帯あり、ガレの急登ありで、落石を起こさぬように慎重に歩を進めます。
嬉々として進む長男には、どんどん引き離されていきます。

やがて、前方に5m程のほぼ垂直なルンゼが現れ、これってクライミングだわあと半泣きですが、
草付きの方が滑っていやらしいので、岩峰をなんとかクリアしてほっとひと息です。

高度を上げるにつれて、至仏山、小至仏山、小笠とが揃い踏みになってきます。(トップ写真)
尾瀬沼から眺める至仏山はなだらかで優しい山容ですが、
こちらからは、荒々しく岩峰をめぐらし、沢に向かって大きなザレを落としている様子は、
燧ヶ岳と遜色がありません。
砂まじりな急登になり、最後には短いハイマツ帯になって、やがて笠ヶ岳の西尾根に取り付きました。
ここは、昔営林署の作業道があったということで、ほんの微かにハイマツやアスナロの薄い部分があります。
が西に下る方向はもうほとんどわからない状態です。
標高差で50m程を向かった先が山頂でした。

山頂からは、はるか下に昨日歩き始めたならまた湖が、南にはかわいい片藤沼が、


そして北東には、燧ヶ岳、至仏山がそのお互いの高さを雲間から競い合っています。

山頂でのんびりと沢装備を解きながら、こんな尾瀬もありだねえと360度の風景に酔いしれます。
まだ1時だというのに人影はなく、本当に独り占めの尾瀬です。
長男は先行して咲倉尾根からならまた湖まで出て、車を回収してくれています。
相方とぜいぜいは、燧ヶ岳と至仏山との間に見える悪沢岳を越えて鳩待峠に下ります。
下山なのにゆるやかな悪沢岳までの登りがもうこたえてしまって、相方は相方で膝に激痛がきてしまい、
ぜいぜいも足裏に痛みがあるので、思いの外時間がかかります。


オヤマ沢田代
オヤマ沢田代に着いたのが15:55
確か鳩待峠の乗合自動車の最終が17時だったはずなので、ここでちょっと焦ります。
残り3kmをぜいぜいが先行して走り下ります。
17時8分前になんとか鳩待峠にたどり着き、タクシーに待ってもらいます。
最終の乗合自動車は17:10で、相方が着いたのが17:11、ちょうど乗合バスが発車したところでした。
タクシーもこの時間を過ぎると、乗り遅れ乗車になってメーター料金になるそうです。
5000円は痛いですが、ここに閉じ込めになっても困るのでしかたありません。
戸倉の尾瀬ぷらり館で降ろしてもらうと、すぐに長男の車もやって来ました。
日帰り温泉は18時までということで、大急ぎで温泉に浸かり、帰路につきました。
この2日間、入渓してから笠ヶ岳山頂、途中の登山道、鳩待峠でも、登山者がバスに乗った後だったので
人気エリアにもかかわらず、登山者一人にも会わないという信じられない今回のお山でした。
充分なリサーチには程遠い。行き詰まる場所がないようにと祈るばかり。
泊まり場を少し下って、1180m圏の右俣に入る。4mトイ状は左から


小滝の先ですぐにシバ沢との二俣となり、右沢のアリキノ沢に入る。


シバ沢 アリキノ沢
アリキノ沢も平和な小滝がつづきますが、ときどきヌメリのある滝も出てきます。




1250m圏の二俣は地形図上では顕著なものですが、右沢は小川状の狭い沢に木々が被って
注意していなければ見過ごしそうなかわいい沢でした。ここは左沢です。
1500m圏で奥の二俣になり右沢に入ります。


奥の左沢 奥の右沢
そうしてすぐにやってくるこの滝が、なんでもなさそうでなんでもある訳でして、
見た目よりも立っていて、水流をまともにかぶりながらじゃないと登れません。
おまけに落ち口の岩がやや出ているので、メットにごんときます。ぜいぜいはお助け紐出してもらいました。

水量が大分減ってくると、両岸は夏の名残のお花がどんどん増えてきます。
その間を小さなスイッチョンがピョンピョンと飛び跳ねているのは、やはり秋ですね。




傾斜はどんどん増してきて、垂直志向の長男は「やっと俺の好きな所に来た」とド変態ぶりです。
1700m圏で右のガレに入り、


巨岩帯あり、ガレの急登ありで、落石を起こさぬように慎重に歩を進めます。
嬉々として進む長男には、どんどん引き離されていきます。


やがて、前方に5m程のほぼ垂直なルンゼが現れ、これってクライミングだわあと半泣きですが、
草付きの方が滑っていやらしいので、岩峰をなんとかクリアしてほっとひと息です。

高度を上げるにつれて、至仏山、小至仏山、小笠とが揃い踏みになってきます。(トップ写真)
尾瀬沼から眺める至仏山はなだらかで優しい山容ですが、
こちらからは、荒々しく岩峰をめぐらし、沢に向かって大きなザレを落としている様子は、
燧ヶ岳と遜色がありません。
砂まじりな急登になり、最後には短いハイマツ帯になって、やがて笠ヶ岳の西尾根に取り付きました。
ここは、昔営林署の作業道があったということで、ほんの微かにハイマツやアスナロの薄い部分があります。
が西に下る方向はもうほとんどわからない状態です。
標高差で50m程を向かった先が山頂でした。


山頂からは、はるか下に昨日歩き始めたならまた湖が、南にはかわいい片藤沼が、


そして北東には、燧ヶ岳、至仏山がそのお互いの高さを雲間から競い合っています。

山頂でのんびりと沢装備を解きながら、こんな尾瀬もありだねえと360度の風景に酔いしれます。
まだ1時だというのに人影はなく、本当に独り占めの尾瀬です。
長男は先行して咲倉尾根からならまた湖まで出て、車を回収してくれています。
相方とぜいぜいは、燧ヶ岳と至仏山との間に見える悪沢岳を越えて鳩待峠に下ります。
下山なのにゆるやかな悪沢岳までの登りがもうこたえてしまって、相方は相方で膝に激痛がきてしまい、
ぜいぜいも足裏に痛みがあるので、思いの外時間がかかります。



オヤマ沢田代
オヤマ沢田代に着いたのが15:55
確か鳩待峠の乗合自動車の最終が17時だったはずなので、ここでちょっと焦ります。
残り3kmをぜいぜいが先行して走り下ります。
17時8分前になんとか鳩待峠にたどり着き、タクシーに待ってもらいます。
最終の乗合自動車は17:10で、相方が着いたのが17:11、ちょうど乗合バスが発車したところでした。
タクシーもこの時間を過ぎると、乗り遅れ乗車になってメーター料金になるそうです。
5000円は痛いですが、ここに閉じ込めになっても困るのでしかたありません。
戸倉の尾瀬ぷらり館で降ろしてもらうと、すぐに長男の車もやって来ました。
日帰り温泉は18時までということで、大急ぎで温泉に浸かり、帰路につきました。
この2日間、入渓してから笠ヶ岳山頂、途中の登山道、鳩待峠でも、登山者がバスに乗った後だったので
人気エリアにもかかわらず、登山者一人にも会わないという信じられない今回のお山でした。
Comment
- 坂月沢蚊
ガレの急登、怖そうですね。
この時期、水流をまともに被ったら寒いのでは?
この時期、水流をまともに被ったら寒いのでは?
2014.09.21 Sun 19:40 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆ 坂月沢蚊さん
ガレは落石を起こさないように慎重に歩かなければいけないので。
それでも、不意な落石は避ける事が出来ません。
離れて歩くしか対策がないですね。
シャワークライミングはもう相当寒いです。
なにも好き好んでと思いますね。。。
ガレは落石を起こさないように慎重に歩かなければいけないので。
それでも、不意な落石は避ける事が出来ません。
離れて歩くしか対策がないですね。
シャワークライミングはもう相当寒いです。
なにも好き好んでと思いますね。。。
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