滝子沢左俣
2014.08.27
山梨って晴天率が高いんじゃないって不思議に感じるほど、他県の予報より抜きん出ている気がする。
日曜の予報も関東はあまり芳しくなかったけれど、大菩薩周辺は下山時まで持ちそう。
という訳で滝子沢をセレクト
ここは、相方がかねてから行きたがっていた沢なのだけれど、30m級のナメ滝とか、一条クラックの滝とか、
初級の沢なのに、めちゃくちゃ敷居が高く感じて、腰が引けていたぜいぜい
実際には、大きな滝場は、寝ていたり巻きがあったりで、懸念していたほどではなかった。

クリックでウェブアルバムにリンクします
なんといっても自分にとっての核心は、標高1400m四俣から始まる安定しないルンゼの詰めでした。
この冬の大雪の影響は滝場でも倒木や斜面の崩壊など、色濃く残っていたけれど
落ちてきそうな新しい落石や木々には一々神経を使うし、小さな滝場は小難しいし、
ラストの枯れ葉をかき分けて稜線に出た時は心底ほっとしました。
相方と顔を見合わせて、「二度目はないね」と思わずつぶやいてしまった。。。
日曜の予報も関東はあまり芳しくなかったけれど、大菩薩周辺は下山時まで持ちそう。
という訳で滝子沢をセレクト
ここは、相方がかねてから行きたがっていた沢なのだけれど、30m級のナメ滝とか、一条クラックの滝とか、
初級の沢なのに、めちゃくちゃ敷居が高く感じて、腰が引けていたぜいぜい
実際には、大きな滝場は、寝ていたり巻きがあったりで、懸念していたほどではなかった。

クリックでウェブアルバムにリンクします
なんといっても自分にとっての核心は、標高1400m四俣から始まる安定しないルンゼの詰めでした。
この冬の大雪の影響は滝場でも倒木や斜面の崩壊など、色濃く残っていたけれど
落ちてきそうな新しい落石や木々には一々神経を使うし、小さな滝場は小難しいし、
ラストの枯れ葉をかき分けて稜線に出た時は心底ほっとしました。
相方と顔を見合わせて、「二度目はないね」と思わずつぶやいてしまった。。。
2014.8.24(日) 
場所:山梨県:笹子川流域-滝子沢
形態:沢登り
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:
自宅4:10~~笹子駅6:00/6:25~権現橋6:45/7:00~左岸林道入渓7:10/7:35~奥の二俣(950m圏)8:55~
30mナメ滝9:00~2段10m10:00~一条クラック15m10:30~7mハング滝11:05~4m滝11:25~四俣11:40~
稜線13:00/13:30~滝子山(1620m)13:35~<下山尾根を探す>~大鹿林道ルート入口14:45~大鹿林道16:00
国土地理院地形図滝子沢 gsi20140827175827.html
滝子沢は大きく分けて3つのステージがあり、
権現橋、標高800mより~奥の二俣950m圏までは、ひたすら大石のゴーロ地帯で、水流も少ないです。
奥の二俣から1400m圏の四俣までが、大きなスラブの滝場が続くこの沢の愁眉ですが、
残念ながら、今現在は、倒木やガレで覆われているところが多いです。
奥の二俣から1570m滝子山西の鞍部までは、泥、岩、落ち葉の詰まったルンゼの苦しい急登になります。
まだ、夜明け前、いつものR138からは、富士山頂を目指す登山者のヘッドランプの明かりが、
延々と山頂目指して連なります。富士山のシルエットは夜明けの晴天を約束する雲ひとつないもので
今年の夏、晴天に中々恵まれなかった休日のウップンを晴らすように、
その連なった明かりたちも暗がりの中にウキウキフワフワと漂います。
山中湖側に回ると、ちょうど日の出の富士山が真っ赤に燃えて、この世のものとは思えない美しい色でした。
笹子駅前で朝食をとって駅トイレを借ります。
稲村神社の方から大鹿林道に入ったけど遠回りで、帰りは初狩の方に下りました。(ただし、沢をそのまま車で渡る所あり)
入渓点の権現橋界隈は堰堤工事中で、ただいま4基の堰堤があり、更に上流部に向けて造られそうな雰囲気です。
ここを新しく出来ている林道を使って左岸から越えて入渓します。
ゴーロ地帯を過ぎ、950m圏、奥の二俣からは右俣奥に30mナメ滝が見えます(トップ写真)
大きな階段状で寝ていますが、高度感があります。


更に30mくの字のナメ滝、2段10mと適度に登り甲斐のある滝場が続いて楽しい所なのですが、
急登続きなので、滝場に着いては休み、滝場を登っては休みを繰り返していると
しびれを切らしたスパルタ長男に「雨降ってくるぞ」と叱られる始末。
大丈夫今日のこの界隈はどうみたって雨が降りそうな雲行きじゃありませんて。
富士山の方から、火気演習の、雷と聞き紛うような大きな音がしているだけです。

噂の一条クラック15m滝は、もっと寝ているかと思ったら案外立っていて、クラック沿いに行く勇気がありません。
相方も行く気配がなく、しっかりと左端から登ります。
一箇所やや大き目の岩を乗越す所が、私はちょっと怖かったです。
ここも倒木が落ちていてとても残念、さらにもう1本落ちそうな木がぶら下がっていました。
「あんまり休んで見上げていると倒木落ちるよ」相変わらずの長男です。

7mハング滝は右岸を巻き、その上の4mは右を越えて行きます。

四俣は左から2番目を、次の二俣は右をセレクトして、苦しい詰めをこなします。
滝子山山頂の西の鞍部に着いたときは泥だらけでした。

下山は滝子沢の右岸尾根を行くつもりで、山頂から初狩方面に下りますが、
ここだろうとあたりをつけた1410m圏の尾根を南に入って偵察してみると
ガクっと落ちていて行ける雰囲気ではありません。
ここはもうあきらめて遠回りだけれど、R20まで出て大鹿林道に入ろうと登山道を下っていくと
なんと、「桧平」からちゃんと大鹿林道に下る登山道があるではありませんか!
あの苦労は何だったんだろう、相方リサーチ不足過ぎです。
ここを安全に下って無事大鹿林道に降り立ち、そこから権現橋まではほんの300mほどでした。

山中湖まで出てくると、そこで初めて雨につかまりました。
遡行中は晴天に恵まれ、うれしい休日でした。

場所:山梨県:笹子川流域-滝子沢
形態:沢登り
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:
自宅4:10~~笹子駅6:00/6:25~権現橋6:45/7:00~左岸林道入渓7:10/7:35~奥の二俣(950m圏)8:55~
30mナメ滝9:00~2段10m10:00~一条クラック15m10:30~7mハング滝11:05~4m滝11:25~四俣11:40~
稜線13:00/13:30~滝子山(1620m)13:35~<下山尾根を探す>~大鹿林道ルート入口14:45~大鹿林道16:00
国土地理院地形図滝子沢 gsi20140827175827.html
滝子沢は大きく分けて3つのステージがあり、
権現橋、標高800mより~奥の二俣950m圏までは、ひたすら大石のゴーロ地帯で、水流も少ないです。
奥の二俣から1400m圏の四俣までが、大きなスラブの滝場が続くこの沢の愁眉ですが、
残念ながら、今現在は、倒木やガレで覆われているところが多いです。
奥の二俣から1570m滝子山西の鞍部までは、泥、岩、落ち葉の詰まったルンゼの苦しい急登になります。
まだ、夜明け前、いつものR138からは、富士山頂を目指す登山者のヘッドランプの明かりが、
延々と山頂目指して連なります。富士山のシルエットは夜明けの晴天を約束する雲ひとつないもので
今年の夏、晴天に中々恵まれなかった休日のウップンを晴らすように、
その連なった明かりたちも暗がりの中にウキウキフワフワと漂います。
山中湖側に回ると、ちょうど日の出の富士山が真っ赤に燃えて、この世のものとは思えない美しい色でした。
笹子駅前で朝食をとって駅トイレを借ります。
稲村神社の方から大鹿林道に入ったけど遠回りで、帰りは初狩の方に下りました。(ただし、沢をそのまま車で渡る所あり)
入渓点の権現橋界隈は堰堤工事中で、ただいま4基の堰堤があり、更に上流部に向けて造られそうな雰囲気です。
ここを新しく出来ている林道を使って左岸から越えて入渓します。
ゴーロ地帯を過ぎ、950m圏、奥の二俣からは右俣奥に30mナメ滝が見えます(トップ写真)
大きな階段状で寝ていますが、高度感があります。



更に30mくの字のナメ滝、2段10mと適度に登り甲斐のある滝場が続いて楽しい所なのですが、
急登続きなので、滝場に着いては休み、滝場を登っては休みを繰り返していると
しびれを切らしたスパルタ長男に「雨降ってくるぞ」と叱られる始末。
大丈夫今日のこの界隈はどうみたって雨が降りそうな雲行きじゃありませんて。
富士山の方から、火気演習の、雷と聞き紛うような大きな音がしているだけです。

噂の一条クラック15m滝は、もっと寝ているかと思ったら案外立っていて、クラック沿いに行く勇気がありません。
相方も行く気配がなく、しっかりと左端から登ります。
一箇所やや大き目の岩を乗越す所が、私はちょっと怖かったです。
ここも倒木が落ちていてとても残念、さらにもう1本落ちそうな木がぶら下がっていました。
「あんまり休んで見上げていると倒木落ちるよ」相変わらずの長男です。


7mハング滝は右岸を巻き、その上の4mは右を越えて行きます。


四俣は左から2番目を、次の二俣は右をセレクトして、苦しい詰めをこなします。
滝子山山頂の西の鞍部に着いたときは泥だらけでした。


下山は滝子沢の右岸尾根を行くつもりで、山頂から初狩方面に下りますが、
ここだろうとあたりをつけた1410m圏の尾根を南に入って偵察してみると
ガクっと落ちていて行ける雰囲気ではありません。
ここはもうあきらめて遠回りだけれど、R20まで出て大鹿林道に入ろうと登山道を下っていくと
なんと、「桧平」からちゃんと大鹿林道に下る登山道があるではありませんか!
あの苦労は何だったんだろう、相方リサーチ不足過ぎです。
ここを安全に下って無事大鹿林道に降り立ち、そこから権現橋まではほんの300mほどでした。


山中湖まで出てくると、そこで初めて雨につかまりました。
遡行中は晴天に恵まれ、うれしい休日でした。
Comment
- 臆崖道
ここはいくら天気がよくってもパス。水あらへんがな~
2014.08.27 Wed 21:09 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
水のない沢はやっぱ不毛ですね。
長男は登攀系大好きなので、ずんずん行ってしまいますが、
私達は青息吐息でした。
ここは所々で花崗岩に混じって、ホルンフェルスみたいな青っぽい岩があって、これが結構滑るんです。
なので、水流がもっとあると登れなかったかもでした。
水のない沢はやっぱ不毛ですね。
長男は登攀系大好きなので、ずんずん行ってしまいますが、
私達は青息吐息でした。
ここは所々で花崗岩に混じって、ホルンフェルスみたいな青っぽい岩があって、これが結構滑るんです。
なので、水流がもっとあると登れなかったかもでした。
- おでこ
行ったんですね!
自分は、えーと・・4、5回は行ってますが。ぜいぜいさんのを見たらスラブ帯がずいぶん荒れててびっくりしました。残念です。。あそこを登る爽快さ、振り返ってみる景色が大好きなのですが。
ところで「つめ」ですが・・・自身は右から2番目の狭くて急なルンゼしか行ったことがないんですが、それほど悪くはなかったです。ルンゼの終わりも崩壊していなくて苔に覆われていて安定しています。
・・というかちゃんと記録に書いてなくてあれかなw
ともあれ「大好きな滝子山」をめぐる沢の中では一番まともな感じの沢なので自分はまた行くんだろうな、と思っています。
自分は、えーと・・4、5回は行ってますが。ぜいぜいさんのを見たらスラブ帯がずいぶん荒れててびっくりしました。残念です。。あそこを登る爽快さ、振り返ってみる景色が大好きなのですが。
ところで「つめ」ですが・・・自身は右から2番目の狭くて急なルンゼしか行ったことがないんですが、それほど悪くはなかったです。ルンゼの終わりも崩壊していなくて苔に覆われていて安定しています。
・・というかちゃんと記録に書いてなくてあれかなw
ともあれ「大好きな滝子山」をめぐる沢の中では一番まともな感じの沢なので自分はまた行くんだろうな、と思っています。
2014.08.27 Wed 23:52 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おでこさん
おでこさんのブログも見ていきましたん。
昨年までのスラブの美しさからは想像できない荒れっぷりでした。
滝壺にも岩屑、木々が積み重なっていましたし。。。
この沢は美しい落葉樹が多いのと、水量の少なさで、実際には紅葉の頃がさぞや!でしょうね。
右から2番目は、山頂と三角点の間に出るのかな?
次があったら行ってみたいですが、数年たって沢の中が掃除されてからでしょうか。。。
おでこさんのブログも見ていきましたん。
昨年までのスラブの美しさからは想像できない荒れっぷりでした。
滝壺にも岩屑、木々が積み重なっていましたし。。。
この沢は美しい落葉樹が多いのと、水量の少なさで、実際には紅葉の頃がさぞや!でしょうね。
右から2番目は、山頂と三角点の間に出るのかな?
次があったら行ってみたいですが、数年たって沢の中が掃除されてからでしょうか。。。
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