編笠山(2523.7m)
2014.03.24
「週末は編笠山に行くよ」
長男に伝えると、「なんだしょぼ山か」という。
山高きが故に貴からずを説くまでもなく、そのお山の持つ本当の魅力は
季節、コースを変えてと、いろいろなバリエーションを試してみないと、軽々口にすべきでないはず。
実際に冬の編笠山は、登攀的要素があるわけでもなく、
富士見高原スキー場からのコースときたら、8割以上は延々と延々と退屈な樹林帯を歩くのであり
その間の展望はなく、ひたすらに我慢の登りが続きます。
が、いよいよ樹林帯を抜けた時の感動をなんと言って表したらいいでしょう。
前面には、雪と岩で形作られた小さな地平線とでもいう地形が現れ、見えるのは青空だけ。
そして山頂についた時の、ダイナミックな南八ヶ岳の展望が、すべての退屈さと苦労を癒してくれるのです。
常にダイナミックな展望を約束してくれた西穂独標
たっぷりと雪を頂いた山頂を終始見つめながらの谷川岳
今年に入ってとても素晴らしいお山たちに出会えたけれど、こんな忍従な末のお山というのも
その喜びはまたひとしおなのだよ。

右からギボシ、赤岳、阿弥陀岳 クリックでウェブアルバムにリンクします

人気ブログランキングへ
長男に伝えると、「なんだしょぼ山か」という。
山高きが故に貴からずを説くまでもなく、そのお山の持つ本当の魅力は
季節、コースを変えてと、いろいろなバリエーションを試してみないと、軽々口にすべきでないはず。
実際に冬の編笠山は、登攀的要素があるわけでもなく、
富士見高原スキー場からのコースときたら、8割以上は延々と延々と退屈な樹林帯を歩くのであり
その間の展望はなく、ひたすらに我慢の登りが続きます。
が、いよいよ樹林帯を抜けた時の感動をなんと言って表したらいいでしょう。
前面には、雪と岩で形作られた小さな地平線とでもいう地形が現れ、見えるのは青空だけ。
そして山頂についた時の、ダイナミックな南八ヶ岳の展望が、すべての退屈さと苦労を癒してくれるのです。
常にダイナミックな展望を約束してくれた西穂独標
たっぷりと雪を頂いた山頂を終始見つめながらの谷川岳
今年に入ってとても素晴らしいお山たちに出会えたけれど、こんな忍従な末のお山というのも
その喜びはまたひとしおなのだよ。

右からギボシ、赤岳、阿弥陀岳 クリックでウェブアルバムにリンクします

人気ブログランキングへ
2014.3.23(日)
場所:長野県八ヶ岳、編笠山(2523.7m)(標高差1223m)
形態:積雪期ハイク
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:自宅4:35~<車>~道の駅小淵沢6:45/7:05~富士見高原スキー場登山口7:15/7:30~
編笠山山頂12:10(長男10:30、相方11:25)/12:40~富士見高原スキー場15:20
毎度のことながら早起きは辛いものだけど、さすがにお彼岸を迎えて
あたりが明るくなってくる時間も日を追うごとに早くなってきた。
あれほどの大雪を降らせたバレンタインデー南岸低気圧の残骸も
山梨の街中まだそこかしこには残っているけれど、季節は確実に春の優しい光を感じさせてくれる。
いつもの様に道の駅小淵沢で朝食。年々夜間の道の駅の利用者は増えていっているように思う。
10分足らずで富士見高原スキー場に到着、登山者用駐車場に止める。
昨年1月は盃流しのあたりで大いに道迷いしてしまい、
ぜいぜいは時間切れで山頂を踏むことができなかったので、今日は何としても山頂までたどり着きたい。

林道をたどり、初めの標識から登山道へ、すぐに次の林道を横切り、更に造林小屋からの林道も横切る。
3本目の林道を越えた先が、前回道迷いした所。
今日は踏み跡がしっかりしているので、迷うことなく盃流しの標識に従って右手の沢型へ下っていく。
ここから右手の尾根に登って行くのだけれど、ノーアイゼンではこの尾根に乗り越す所がツルツルで
非常に難儀しました。
更に2本の林道を横切ります。昨年はパウダーでプチラッセルでしたが、
今日は適度に締まっていてとても歩き易いです。
小尾根から主尾根に乗り上がり2095Pまでは冬道は一気な直登でここでアイゼン装着、
ここが我慢の踏ん張りどころ

そして2100mの標識からひたすらだらだらな樹林帯を歩きます。
いつものことですが、長男、相方とおそろしく離されて、単独行な歩きです。
まあ、熊さえでなければ、マイペースで歩ける楽なものではあります。
背の高いシラビソが標高が上がるに従って、だんだん背の低いものに変わっていくと
空がどんどん近くなり、2350mあたりでついに森林限界を越えました。
青空を従えて、お山の弧を描く様がゆるやかに大きく、いかにも編笠だなあとその山体を思い浮かべます。
下ってきた長男と入れ替わりで山頂を目指します。

今回は雪を踏み抜くこともなく快適に山頂に向かって一歩一歩を踏みしめます。
若干風はあるものの、真冬のそれではない少しだけ春を思わせるものです。
あと少し、あと少し。。。山頂にあるはずな大展望を思います。

ついに山頂にたどり着きました。
険しい峰々を覆い尽くす雪の白と、青一色の潔さ。。。
苦労の果てのパラダイス。。。本当にいつ見ても惚れぼれする大展望だ。

ぼんやりと霞んだ富士山に春を思い、雪のオブジェと化したシラビソに厳冬を思う。
これだからお山はたまらない!

場所:長野県八ヶ岳、編笠山(2523.7m)(標高差1223m)
形態:積雪期ハイク
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:自宅4:35~<車>~道の駅小淵沢6:45/7:05~富士見高原スキー場登山口7:15/7:30~
編笠山山頂12:10(長男10:30、相方11:25)/12:40~富士見高原スキー場15:20
毎度のことながら早起きは辛いものだけど、さすがにお彼岸を迎えて
あたりが明るくなってくる時間も日を追うごとに早くなってきた。
あれほどの大雪を降らせたバレンタインデー南岸低気圧の残骸も
山梨の街中まだそこかしこには残っているけれど、季節は確実に春の優しい光を感じさせてくれる。
いつもの様に道の駅小淵沢で朝食。年々夜間の道の駅の利用者は増えていっているように思う。
10分足らずで富士見高原スキー場に到着、登山者用駐車場に止める。
昨年1月は盃流しのあたりで大いに道迷いしてしまい、
ぜいぜいは時間切れで山頂を踏むことができなかったので、今日は何としても山頂までたどり着きたい。

林道をたどり、初めの標識から登山道へ、すぐに次の林道を横切り、更に造林小屋からの林道も横切る。
3本目の林道を越えた先が、前回道迷いした所。
今日は踏み跡がしっかりしているので、迷うことなく盃流しの標識に従って右手の沢型へ下っていく。
ここから右手の尾根に登って行くのだけれど、ノーアイゼンではこの尾根に乗り越す所がツルツルで
非常に難儀しました。
更に2本の林道を横切ります。昨年はパウダーでプチラッセルでしたが、
今日は適度に締まっていてとても歩き易いです。
小尾根から主尾根に乗り上がり2095Pまでは冬道は一気な直登でここでアイゼン装着、
ここが我慢の踏ん張りどころ


そして2100mの標識からひたすらだらだらな樹林帯を歩きます。
いつものことですが、長男、相方とおそろしく離されて、単独行な歩きです。
まあ、熊さえでなければ、マイペースで歩ける楽なものではあります。
背の高いシラビソが標高が上がるに従って、だんだん背の低いものに変わっていくと
空がどんどん近くなり、2350mあたりでついに森林限界を越えました。
青空を従えて、お山の弧を描く様がゆるやかに大きく、いかにも編笠だなあとその山体を思い浮かべます。
下ってきた長男と入れ替わりで山頂を目指します。

今回は雪を踏み抜くこともなく快適に山頂に向かって一歩一歩を踏みしめます。
若干風はあるものの、真冬のそれではない少しだけ春を思わせるものです。
あと少し、あと少し。。。山頂にあるはずな大展望を思います。


ついに山頂にたどり着きました。
険しい峰々を覆い尽くす雪の白と、青一色の潔さ。。。
苦労の果てのパラダイス。。。本当にいつ見ても惚れぼれする大展望だ。

ぼんやりと霞んだ富士山に春を思い、雪のオブジェと化したシラビソに厳冬を思う。
これだからお山はたまらない!
Comment
- おネエ
登頂できてよかった!!
青い空と白い雪のコントラストはやっぱり最高!!素晴らしい眺望ですね~
ペース配分がみんな違っても、安心っていいね。
ゆっくりゆっくり、楽しみながら登りましょ~
お尻、お大事に~(笑)
青い空と白い雪のコントラストはやっぱり最高!!素晴らしい眺望ですね~
ペース配分がみんな違っても、安心っていいね。
ゆっくりゆっくり、楽しみながら登りましょ~
お尻、お大事に~(笑)
2014.03.25 Tue 08:08 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おネエさん
1年越の雪の編笠山リベンジでした。
お天気に恵まれるってなんて素晴らしいんだろうって幸せな気持になれました。
一人で歩いていても、やっぱり共に歩いているっていう安心感はありますね。
息の長いお山ライフを楽しみたいです。
1年越の雪の編笠山リベンジでした。
お天気に恵まれるってなんて素晴らしいんだろうって幸せな気持になれました。
一人で歩いていても、やっぱり共に歩いているっていう安心感はありますね。
息の長いお山ライフを楽しみたいです。
最後の一枚が - blp
いつもきれいな写真だなと思ってみています。
最後の一枚がとても印象深いです。
>息の長い山ライフ
同感です。
最後の一枚がとても印象深いです。
>息の長い山ライフ
同感です。
2014.03.25 Tue 22:33 URL [ Edit ]
- まきくま
毎週いい山してますねえ。
素晴らしい展望、うらやましい。
私の金曜の茅ヶ岳は、肝心の頂上でドン曇り。
ま、それでもやっぱり、山はなにかしら見せてくれて、とってもよかったんだけどね。
そう、山は高くなくても、晴れじゃなくても、それぞれにいいところが、かならずあるもんです。
素晴らしい展望、うらやましい。
私の金曜の茅ヶ岳は、肝心の頂上でドン曇り。
ま、それでもやっぱり、山はなにかしら見せてくれて、とってもよかったんだけどね。
そう、山は高くなくても、晴れじゃなくても、それぞれにいいところが、かならずあるもんです。
2014.03.26 Wed 07:31 URL [ Edit ]
- ろび
頑張ったねー
長男、ダンナ、ぜぜさんの間に小一時間ずつの
ズレがあるのに、みんなが制覇したって素敵
そして昨年のリベンジを果たすなんて
ぜぜさんの精神力の強さをかんじますです。
それに比べて私なんか、楽な方 楽な方へと
あぁ このままじゃいかん
長男、ダンナ、ぜぜさんの間に小一時間ずつの
ズレがあるのに、みんなが制覇したって素敵
そして昨年のリベンジを果たすなんて
ぜぜさんの精神力の強さをかんじますです。
それに比べて私なんか、楽な方 楽な方へと
あぁ このままじゃいかん

2014.03.26 Wed 12:41 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆blpさん
ありがとうございます。
3月って八ヶ岳は意外と雪が多いんですね。
1日でも長くお山に関わっていたいなあと思いながら、
そしてやっぱりお山の中にいることは幸せです。
☆まっきー
今年は結構展望が味方ですよ~
苦労の末の大展望はやっぱりうれしいね。
青梅の方は、春が早足でやって来てるのかな。
梅園惜しいね。
☆ろびさん
みんなが早いと、どうしても悪いなっていう気持ちと、焦りもあるけれど
焦ってみても早く歩けるわけじゃなし、居直ってますよ~
でもね、苦労の末のお山はやっぱり最高ですわあ。
ありがとうございます。
3月って八ヶ岳は意外と雪が多いんですね。
1日でも長くお山に関わっていたいなあと思いながら、
そしてやっぱりお山の中にいることは幸せです。
☆まっきー
今年は結構展望が味方ですよ~
苦労の末の大展望はやっぱりうれしいね。
青梅の方は、春が早足でやって来てるのかな。
梅園惜しいね。
☆ろびさん
みんなが早いと、どうしても悪いなっていう気持ちと、焦りもあるけれど
焦ってみても早く歩けるわけじゃなし、居直ってますよ~
でもね、苦労の末のお山はやっぱり最高ですわあ。
| Home |