谷川岳 オキノ耳(1977m)
2014.03.15
谷川岳に行ってきました。
いままで行った雪山の積雪をはるかに凌ぐ、ザ雪山的な積雪(天神平スキー場で積雪4.8m)でした。
人生初なヒマラヤひだの現れたオジカ沢ノ頭は圧巻であったし、
雪の白と空の蒼と思わぬ穏やかな天気に、一瞬ここが上越の入口であることを忘れるけれど、
見回す風景の白に塗り込められた様子は、紛れも無く雪国のそれでした。

オジカ沢ノ頭から爼ぐら山稜かな

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いままで行った雪山の積雪をはるかに凌ぐ、ザ雪山的な積雪(天神平スキー場で積雪4.8m)でした。
人生初なヒマラヤひだの現れたオジカ沢ノ頭は圧巻であったし、
雪の白と空の蒼と思わぬ穏やかな天気に、一瞬ここが上越の入口であることを忘れるけれど、
見回す風景の白に塗り込められた様子は、紛れも無く雪国のそれでした。

オジカ沢ノ頭から爼ぐら山稜かな

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2014.3.9(日)
場所:群馬県谷川連峰、トマノ耳(1963.2m)オキノ耳(1977m)
形態:積雪期ハイク
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:自宅2:35~<車>~谷川岳ロープウェイ乗り場6:00/7:15~登山口7:35~
熊穴沢避難小屋9:40~トマノ耳11:45/11:50~オキノ耳12:05/12:15~トマノ耳12:25/12:30~天神平14:50
長男が愛知県から転勤になったんです。
なものでして、週末になると当然のようにただいま~と帰宅して、ますます親子山行にも拍車が掛かります。
相方が前から行きたがっていた谷川岳でしたが、厳冬期、天候的にも厳しいイメージだし
かなり二の足を踏んでいたことも事実。
実際、前日までは八ヶ岳の予定でしたが、卓越天気で、谷川いいぞと相方がチェックして、
急遽谷川岳に変更になりました。
ロートルにはそろそろ2時起きで移動、と言うのは非常にきつくなりつつありますが、
お山の魅力の前では、不思議に頭も冴え冴えとします。
6時に谷川岳ロープウェイのPに到着しますが、朝食を取り、前日に積雪もあったので、
確信犯的に一番ロープウェイをはずして、トップを若い方々に譲ります。
それでもロープウェイ山頂駅に降り立ち、登山道を歩き始めると見事に潜りまして
すぐにワカン装着です。
ゲレンデトップまでの急登は思いの外キツかった。。。


はるかに見渡す、オキ、トマはまるで鹿島槍ヶ岳の双耳峰のごとくで、それはそれは美しいです。

振り返る白毛門、笠、朝日岳もどっしりと大きい。

ゲレンデトップからすぐに悲しい下りとなって、次のピークで大分雪も締まってきたので、
アイゼンに履き替えます。この2つ目のピークの下りは結構いやらしかったので、
アイゼンに履き替えてよかったです。

下山時に撮影
下から見上げる森林限界は踏み跡がなさそうで、はるかな先頭者は遅々として進んでいないようで
この先の困難さが忍ばれます。

熊穴沢避難小屋はやっと煙突だけが覗いていました。本当に雪深いのです。

前方が開けてくるのと相まって、下界の展望もじょじょにその広さを増していくのは、
遮るものが雪の下ということと、その山の高さとの相乗効果で、とても気持のいいものです。
四肢の尾根尾根もその手足をはるかに伸ばして、遠く遠く続いていきます。


肩の広場そして肩の小屋を経て最後のひと頑張りでトマノ耳です。


トマノ耳からオキノ耳への展望は西斜面はゆるやかに山頂に向かうのとは対照的に
東は深くマチガ沢に吸い込まれていく小気味よいまでの斜面です。
ここに残る1本のシュプールの主にはただただ驚くばかりです。

さらに奥のオキノ耳からのトマノ耳も複雑なシュカブラを頂いて王冠のようです。

冬の自然の創りだす造形に只々見惚れ、恐れおののくばかりです。
下山は多くのBCスキーヤーが斜面を西黒沢を目ざして滑っていきます。
高度な技術を合わせ持つ彼らを羨ましく眺めながら、きた道を戻ります。
西黒沢源頭部では、音もなく雪崩が斜面を下っていく様が見えました。亀裂もそこかしこなので、
自分達がその場所を歩くことはありませんが、スキーヤーの方々はくれぐれも注意です。

登山道は大分踏み固められ、歩きやすくなっていますが、最後の最後のゲレンデトップからの下りが
ボーダーでぐじゃぐじゃになって、直滑降で下ることがこの上なく怖いです。
アイゼン前歯のグリップを信じて何とか下って行きました。
ロープウェイ乗り場はすぐそこです。
1日の充実感をかみしめて、この山行を終えました。

***覚えがき***
・谷川岳ロープウェイ往復¥2000、スキーシーズンは7時より運転
・1階の駐車場は営業時間外から入れます。(トイレあり)
・上牧温泉「風和の湯」¥550

場所:群馬県谷川連峰、トマノ耳(1963.2m)オキノ耳(1977m)
形態:積雪期ハイク
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
コースタイム:自宅2:35~<車>~谷川岳ロープウェイ乗り場6:00/7:15~登山口7:35~
熊穴沢避難小屋9:40~トマノ耳11:45/11:50~オキノ耳12:05/12:15~トマノ耳12:25/12:30~天神平14:50
長男が愛知県から転勤になったんです。
なものでして、週末になると当然のようにただいま~と帰宅して、ますます親子山行にも拍車が掛かります。
相方が前から行きたがっていた谷川岳でしたが、厳冬期、天候的にも厳しいイメージだし
かなり二の足を踏んでいたことも事実。
実際、前日までは八ヶ岳の予定でしたが、卓越天気で、谷川いいぞと相方がチェックして、
急遽谷川岳に変更になりました。
ロートルにはそろそろ2時起きで移動、と言うのは非常にきつくなりつつありますが、
お山の魅力の前では、不思議に頭も冴え冴えとします。
6時に谷川岳ロープウェイのPに到着しますが、朝食を取り、前日に積雪もあったので、
確信犯的に一番ロープウェイをはずして、トップを若い方々に譲ります。
それでもロープウェイ山頂駅に降り立ち、登山道を歩き始めると見事に潜りまして
すぐにワカン装着です。
ゲレンデトップまでの急登は思いの外キツかった。。。



はるかに見渡す、オキ、トマはまるで鹿島槍ヶ岳の双耳峰のごとくで、それはそれは美しいです。

振り返る白毛門、笠、朝日岳もどっしりと大きい。

ゲレンデトップからすぐに悲しい下りとなって、次のピークで大分雪も締まってきたので、
アイゼンに履き替えます。この2つ目のピークの下りは結構いやらしかったので、
アイゼンに履き替えてよかったです。


下山時に撮影
下から見上げる森林限界は踏み跡がなさそうで、はるかな先頭者は遅々として進んでいないようで
この先の困難さが忍ばれます。

熊穴沢避難小屋はやっと煙突だけが覗いていました。本当に雪深いのです。


前方が開けてくるのと相まって、下界の展望もじょじょにその広さを増していくのは、
遮るものが雪の下ということと、その山の高さとの相乗効果で、とても気持のいいものです。
四肢の尾根尾根もその手足をはるかに伸ばして、遠く遠く続いていきます。



肩の広場そして肩の小屋を経て最後のひと頑張りでトマノ耳です。



トマノ耳からオキノ耳への展望は西斜面はゆるやかに山頂に向かうのとは対照的に
東は深くマチガ沢に吸い込まれていく小気味よいまでの斜面です。
ここに残る1本のシュプールの主にはただただ驚くばかりです。

さらに奥のオキノ耳からのトマノ耳も複雑なシュカブラを頂いて王冠のようです。

冬の自然の創りだす造形に只々見惚れ、恐れおののくばかりです。
下山は多くのBCスキーヤーが斜面を西黒沢を目ざして滑っていきます。
高度な技術を合わせ持つ彼らを羨ましく眺めながら、きた道を戻ります。
西黒沢源頭部では、音もなく雪崩が斜面を下っていく様が見えました。亀裂もそこかしこなので、
自分達がその場所を歩くことはありませんが、スキーヤーの方々はくれぐれも注意です。

登山道は大分踏み固められ、歩きやすくなっていますが、最後の最後のゲレンデトップからの下りが
ボーダーでぐじゃぐじゃになって、直滑降で下ることがこの上なく怖いです。
アイゼン前歯のグリップを信じて何とか下って行きました。
ロープウェイ乗り場はすぐそこです。
1日の充実感をかみしめて、この山行を終えました。


***覚えがき***
・谷川岳ロープウェイ往復¥2000、スキーシーズンは7時より運転
・1階の駐車場は営業時間外から入れます。(トイレあり)
・上牧温泉「風和の湯」¥550
Comment
- おくがけど
モノホンの雪山(雪稜登攀)ですな。
それだけに登ってみたいという意欲も湧いてきます(ただ、雪崩のリスクは高そうに見えます)。
北陸の1500m級の雪山にも、これに近いような厳しめの山もあるのですが、雪量と気象は谷川岳の方が2ランクぐらい上だろうなぁ・・・
来週も白山の前衛峰をスノシュで歩いてくる予定なのですが、たおやかな(まる~い)稜線です。
>ートルにはそろそろ2時起きで移動、と言うのは非常にきつくなりつつありますが
確かに2時起きはキツイ。今日の私なんて、まだ自宅でPC打っているし、これから山に出掛けるのだw
それだけに登ってみたいという意欲も湧いてきます(ただ、雪崩のリスクは高そうに見えます)。
北陸の1500m級の雪山にも、これに近いような厳しめの山もあるのですが、雪量と気象は谷川岳の方が2ランクぐらい上だろうなぁ・・・
来週も白山の前衛峰をスノシュで歩いてくる予定なのですが、たおやかな(まる~い)稜線です。
>ートルにはそろそろ2時起きで移動、と言うのは非常にきつくなりつつありますが
確かに2時起きはキツイ。今日の私なんて、まだ自宅でPC打っているし、これから山に出掛けるのだw
2014.03.15 Sat 09:09 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
気象条件さえつかめば、初級の雪山らしいですが、ほんとに晴れる日が少ないんですよね。
登った感想では、厳冬期の方が雪崩のリスクは少ないように感じました。
一昨年GWの白毛門が山頂付近がブロック雪崩状態だったし、
残雪期の谷川岳でクレパスに落ちてスキーヤーに助けられたって人のレポもありましたから。。。
白山の前衛峰、ほんとうらやましす!!!
気象条件さえつかめば、初級の雪山らしいですが、ほんとに晴れる日が少ないんですよね。
登った感想では、厳冬期の方が雪崩のリスクは少ないように感じました。
一昨年GWの白毛門が山頂付近がブロック雪崩状態だったし、
残雪期の谷川岳でクレパスに落ちてスキーヤーに助けられたって人のレポもありましたから。。。
白山の前衛峰、ほんとうらやましす!!!
- ろび
まったく、ヨダレもんです。
白く輝く雪の斜面の厚みが重厚な感じですね
とても2000mみ満たない山とは思えませんよね。
本当に谷川岳は天候が難しい
よくぞこんな素晴らしい天候を当てましたね
白く輝く雪の斜面の厚みが重厚な感じですね
とても2000mみ満たない山とは思えませんよね。
本当に谷川岳は天候が難しい
よくぞこんな素晴らしい天候を当てましたね
2014.03.15 Sat 11:09 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆ろびさん
ほんとに谷川岳って雪多いんですね~厳しい山域だなあって思いましたとも。
こんなお天気当てられたのも相方の執念だなあと(笑
ゲレンデトップまでの登りと2つ目のポコの下り、避難小屋手前のトラバースが悪いとこかな。
ほんとに谷川岳って雪多いんですね~厳しい山域だなあって思いましたとも。
こんなお天気当てられたのも相方の執念だなあと(笑
ゲレンデトップまでの登りと2つ目のポコの下り、避難小屋手前のトラバースが悪いとこかな。
- 坂月沢蚊
正に雪山って感じですね。雪景色が素晴らしい。
自転車に飽きたら雪山やろうかな?
自転車に飽きたら雪山やろうかな?
冬の谷川、かっこいい! - ゆず
うわぁ~、晴天率の低い谷川岳でこのお天気。
そして圧倒的な冬山の姿。。。
素晴らしいですね。
この景色を生で見られたなんて、羨ましすぎます!
急斜面に一本伸びるシュプールも、スゴイですね。
私には経験することの出来ない本物の雪山、
写真だけでも堪能できて嬉しいです。
素敵な写真、ありがとうございました(´ω`*)
そして圧倒的な冬山の姿。。。
素晴らしいですね。
この景色を生で見られたなんて、羨ましすぎます!
急斜面に一本伸びるシュプールも、スゴイですね。
私には経験することの出来ない本物の雪山、
写真だけでも堪能できて嬉しいです。
素敵な写真、ありがとうございました(´ω`*)
- ぜいぜい
☆坂月沢蚊さん
白い峰々はほんとにカッコイイです。
ですが、気象条件ももちろん厳しいですよね。
低山の雪山からステップアップして、ぜひおでかけください。
☆ゆずさん
奇跡のようなお天気をゲットすることができました。
でもお天気さえつかめれば、雪崩の危険の多い残雪期より
今の時期の方が安全なように思います。
もちろん12本爪アイゼンは必携ですが、ストックでOKです。
白い峰々はほんとにカッコイイです。
ですが、気象条件ももちろん厳しいですよね。
低山の雪山からステップアップして、ぜひおでかけください。
☆ゆずさん
奇跡のようなお天気をゲットすることができました。
でもお天気さえつかめれば、雪崩の危険の多い残雪期より
今の時期の方が安全なように思います。
もちろん12本爪アイゼンは必携ですが、ストックでOKです。
- dahan
ぜいぜいさん、こんばんは。
谷川岳、迫力あって美しいですねえ。
こんな雪山歩けたらもうたまらんです(笑)
谷川岳、迫力あって美しいですねえ。
こんな雪山歩けたらもうたまらんです(笑)
- ぜいぜい
☆dahanさん
お返事遅れて失礼しました。
豪雪地帯の雪山は格別ですね、この日も5m位の積雪だったみたいでした。
お返事遅れて失礼しました。
豪雪地帯の雪山は格別ですね、この日も5m位の積雪だったみたいでした。
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