三伏峠~三伏山
2013.12.24
2013.12.22(日)~23(月) 
場所:南アルプス、三伏山(2615m)
形態:テント泊積雪期登山
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
お山の世界はある意味運命共同体的な世界だなと。
まして冬山で入山者の少ないシーズンというのはしみじみとそのことを感じる。
誤解のないように補足すれば、お互いが依存しあうということではもちろんなくて、
お互いの存在を意識して気遣うということなのかなと。
今回、塩見岳で遭難された男性のテントが、たまたま私達の隣に張ってあり、
22日にテント泊したパーティの中では、その彼だけが山頂に向かったのだという。
他のパーティは大方、塩見小屋までの区間で引き返したそうで、
彼の情報は三伏峠に居合わせたパーティには瞬時に伝わるもので、
情報の共有ということは、万が一何かあった場合にとても大切なことだと感じる。
というのは、もし彼の携帯が繋がらなかった場合、
自分達も含めて、絶対にパーティの誰かが警察に連絡するはずだと思うし
それがお山の世界だから。
(男性は23日無事静岡県警のヘリによって救助されました。一晩酷寒に耐えた男性に敬意を表します)

今回はここまで、奥に塩見岳(3046.9m) クリックでウェブアルバムにリンクします

人気ブログランキングへ

場所:南アルプス、三伏山(2615m)
形態:テント泊積雪期登山
メンバー:相方、長男、ぜいぜい
お山の世界はある意味運命共同体的な世界だなと。
まして冬山で入山者の少ないシーズンというのはしみじみとそのことを感じる。
誤解のないように補足すれば、お互いが依存しあうということではもちろんなくて、
お互いの存在を意識して気遣うということなのかなと。
今回、塩見岳で遭難された男性のテントが、たまたま私達の隣に張ってあり、
22日にテント泊したパーティの中では、その彼だけが山頂に向かったのだという。
他のパーティは大方、塩見小屋までの区間で引き返したそうで、
彼の情報は三伏峠に居合わせたパーティには瞬時に伝わるもので、
情報の共有ということは、万が一何かあった場合にとても大切なことだと感じる。
というのは、もし彼の携帯が繋がらなかった場合、
自分達も含めて、絶対にパーティの誰かが警察に連絡するはずだと思うし
それがお山の世界だから。
(男性は23日無事静岡県警のヘリによって救助されました。一晩酷寒に耐えた男性に敬意を表します)

今回はここまで、奥に塩見岳(3046.9m) クリックでウェブアルバムにリンクします

人気ブログランキングへ
今回は鳥倉ルートから三伏峠~烏帽子岳を計画。
高山で夏ルートを歩いていないコースは、基本的に冬には入らないぜいぜい家だけれど
長男が夏冬と今年このルートを3回歩いているのと、鳥倉林道のゲートが12/26まで開いているという情報でセレクト。
先週の降雪で、林道に入れない場合も考えて、移動出来る範囲で代替案も確保した。
[1日目]
さて長男とは松川のセブン-イレブンで待ち合わせ。
長男の車は後輪駆動で雪道ではほんと役立たずなので、小渋ダムにデポ。
うちのフィットで鳥倉林道に向かいます。
最終集落まで除雪してあったものの、それから先がこの山行で一番の核心部でした。
積雪は20cmといったところで、車輪のワダチの間が高くて、底をこすっているんだか
タイヤ・ホイールか、はたまたバンパーをこすっているんだか、
終始いやな音をさせていていい気持ちはしません。
途中に4~5台デポ車があり、「林道歩き4hでした」というパーティもいらした。
ワダチを外すとパウダースノーのため一発でスタックし、
そのたびごとに長男と二人で車を押す羽目になります。谷底も深く、ガードレールのないところは
ほんとに肝が冷えました。
越路ゲートに着いた時には心底ホッとしたけれど、帰り大丈夫かいと更なる心配も。。。
越路ゲートから鳥倉登山口まで30分のCTを1h15’も掛かってしまう。
前途多難感ひしひしです。

鳥倉登山口からはいきなりの急登ですが、カラマツの林がいい感じです。
先行者のお陰でトレースばっちりで感謝です。長男は「俺も先週トレースつけといたから」とおおいばりです。
沢型をたどりトラバース気味に登って行くと樹間から小河内岳が望めます。
やや小広い所に出て、ここから三伏峠まで2hの標識があります。


ここからは延々と北斜面をトラバースしていきます。
雪の積もった桟道や、ルンゼを回り込みながら、自分ではたいした時間歩いていないと思うのだけど
気がつけばあっという間の時間の掛かり具合に愕然とします。
パウダースノーに歩きなれないというのもありますが、ヘタレすぎてがっかりです。
当然のことながら、アイゼンは全く効かないので、ノーアイゼンで行きます。


少し北側の展望が樹間から開けてくると、そこには女王仙丈ヶ岳が微笑みます。
ここのアングルだけが、仙丈ヶ岳の隣に甲斐駒が並びます。(三伏山からは本谷山が邪魔して甲斐駒は見えません)
ここまで来れば三伏峠はもうすぐです。

が、空腹に耐え切れず、相方に先行してもらって一人昼食します。やっとひとごこちがつきました。
三伏峠では冬季小屋の中にテントを張りました。奥にもう一張りあってそれが例の方のテントでした。
外には6張りだったでしょうか。思い思いの場所でお山を楽しみます。
烏帽子岳への登山道を偵察に行きますが、下山者からノートレースだということを聞いていたのと、
ガレの縁を歩くのも怖いので、明日の烏帽子岳はパスし日和って三伏山にします。

烏帽子岳への登山道を外れて気持のいい所、太腿上くらいの積雪で身動きできません
[2日目]
三伏山までは峠から指呼の間なので、朝はゆっくりを決め込んだ。
日の出を撮りに登ればよかったけど、どうにも起きる気がしない。
冬季小屋から見た塩見岳はちょっぴり朝焼けに焼けていたっけ。

冬季小屋前から塩見岳、烏帽子岳
塩見岳へはしっかりとしたトレースがついていて、何の苦もなく三伏山に到着です。
前衛の小さなポコも切り立っていてカッコ良かったし、うちにはここまでで十分だった。

烏帽子岳の方はノートレース、塩見岳の方はバッチリです

三伏山
三伏山からは360度ぐるりの展望で、北ア、中ア、塩見岳、その左に北岳、小河内岳と奥には荒川三山と赤石岳か。
北ア
中ア
塩見岳の左に北岳、間ノ岳
小河内岳と右手に荒川三山、赤石岳?
ほんとうに気持ちのいい大展望で、ただ雪の頂きのマイナーなピークであっても、
そこにいるうれしさは、どんな有名なピークとも変わりなかった。
冬季小屋に戻り、奥にポツンと取り残されたテントを気がかりに思いながらも、下山を開始します。
登りとは打って変わって速いスピードで下山出来た。
林道歩きはやはり長く感じたけれど、無事駐車場に到着。
帰りの車道は大分雪も溶けて、なんとか安全に下ることが出来ました。
***覚書き***
・小渋ダムのトイレは早い時間には開いていないので、大鹿村の観光案内のトイレが使えます
・三伏峠は冬季トイレが外にあります
・鳥倉林道は本年は12/27~来年4月下旬まで冬季閉鎖となります
・松川温泉清流荘は¥400、食事場所もあり
***コースタイム***
[1日目]
自宅3:25~松川セブン6:50/7:15~小渋ダム7:35/7:40~越路ゲート9:10/9:30~
鳥倉登山口10:45/10:50~豊口山間のコル12:30/12:40~三伏峠15:35
[2日目]
三伏峠冬季小屋8:35~三伏山9:00/9:20~三伏峠冬季小屋9:35/10:00~鳥倉登山口12:20/12:30~
越路ゲート13:10~松川温泉清流荘15:05
高山で夏ルートを歩いていないコースは、基本的に冬には入らないぜいぜい家だけれど
長男が夏冬と今年このルートを3回歩いているのと、鳥倉林道のゲートが12/26まで開いているという情報でセレクト。
先週の降雪で、林道に入れない場合も考えて、移動出来る範囲で代替案も確保した。
[1日目]
さて長男とは松川のセブン-イレブンで待ち合わせ。
長男の車は後輪駆動で雪道ではほんと役立たずなので、小渋ダムにデポ。
うちのフィットで鳥倉林道に向かいます。
最終集落まで除雪してあったものの、それから先がこの山行で一番の核心部でした。
積雪は20cmといったところで、車輪のワダチの間が高くて、底をこすっているんだか
タイヤ・ホイールか、はたまたバンパーをこすっているんだか、
終始いやな音をさせていていい気持ちはしません。
途中に4~5台デポ車があり、「林道歩き4hでした」というパーティもいらした。
ワダチを外すとパウダースノーのため一発でスタックし、
そのたびごとに長男と二人で車を押す羽目になります。谷底も深く、ガードレールのないところは
ほんとに肝が冷えました。
越路ゲートに着いた時には心底ホッとしたけれど、帰り大丈夫かいと更なる心配も。。。
越路ゲートから鳥倉登山口まで30分のCTを1h15’も掛かってしまう。
前途多難感ひしひしです。


鳥倉登山口からはいきなりの急登ですが、カラマツの林がいい感じです。
先行者のお陰でトレースばっちりで感謝です。長男は「俺も先週トレースつけといたから」とおおいばりです。
沢型をたどりトラバース気味に登って行くと樹間から小河内岳が望めます。
やや小広い所に出て、ここから三伏峠まで2hの標識があります。




ここからは延々と北斜面をトラバースしていきます。
雪の積もった桟道や、ルンゼを回り込みながら、自分ではたいした時間歩いていないと思うのだけど
気がつけばあっという間の時間の掛かり具合に愕然とします。
パウダースノーに歩きなれないというのもありますが、ヘタレすぎてがっかりです。
当然のことながら、アイゼンは全く効かないので、ノーアイゼンで行きます。




少し北側の展望が樹間から開けてくると、そこには女王仙丈ヶ岳が微笑みます。
ここのアングルだけが、仙丈ヶ岳の隣に甲斐駒が並びます。(三伏山からは本谷山が邪魔して甲斐駒は見えません)
ここまで来れば三伏峠はもうすぐです。

が、空腹に耐え切れず、相方に先行してもらって一人昼食します。やっとひとごこちがつきました。
三伏峠では冬季小屋の中にテントを張りました。奥にもう一張りあってそれが例の方のテントでした。
外には6張りだったでしょうか。思い思いの場所でお山を楽しみます。
烏帽子岳への登山道を偵察に行きますが、下山者からノートレースだということを聞いていたのと、
ガレの縁を歩くのも怖いので、明日の烏帽子岳はパスし日和って三伏山にします。


烏帽子岳への登山道を外れて気持のいい所、太腿上くらいの積雪で身動きできません
[2日目]
三伏山までは峠から指呼の間なので、朝はゆっくりを決め込んだ。
日の出を撮りに登ればよかったけど、どうにも起きる気がしない。
冬季小屋から見た塩見岳はちょっぴり朝焼けに焼けていたっけ。


冬季小屋前から塩見岳、烏帽子岳
塩見岳へはしっかりとしたトレースがついていて、何の苦もなく三伏山に到着です。
前衛の小さなポコも切り立っていてカッコ良かったし、うちにはここまでで十分だった。


烏帽子岳の方はノートレース、塩見岳の方はバッチリです


三伏山
三伏山からは360度ぐるりの展望で、北ア、中ア、塩見岳、その左に北岳、小河内岳と奥には荒川三山と赤石岳か。

中ア


小河内岳と右手に荒川三山、赤石岳?

ほんとうに気持ちのいい大展望で、ただ雪の頂きのマイナーなピークであっても、
そこにいるうれしさは、どんな有名なピークとも変わりなかった。
冬季小屋に戻り、奥にポツンと取り残されたテントを気がかりに思いながらも、下山を開始します。
登りとは打って変わって速いスピードで下山出来た。
林道歩きはやはり長く感じたけれど、無事駐車場に到着。
帰りの車道は大分雪も溶けて、なんとか安全に下ることが出来ました。
***覚書き***
・小渋ダムのトイレは早い時間には開いていないので、大鹿村の観光案内のトイレが使えます
・三伏峠は冬季トイレが外にあります
・鳥倉林道は本年は12/27~来年4月下旬まで冬季閉鎖となります
・松川温泉清流荘は¥400、食事場所もあり
***コースタイム***
[1日目]
自宅3:25~松川セブン6:50/7:15~小渋ダム7:35/7:40~越路ゲート9:10/9:30~
鳥倉登山口10:45/10:50~豊口山間のコル12:30/12:40~三伏峠15:35
[2日目]
三伏峠冬季小屋8:35~三伏山9:00/9:20~三伏峠冬季小屋9:35/10:00~鳥倉登山口12:20/12:30~
越路ゲート13:10~松川温泉清流荘15:05
Comment
- おくがけど
結構な雪量だこと

2013.12.25 Wed 00:21 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
そうですね~多いです~
パウダーだったんで、ルンゼのとこなんか少し際が弱くて
ほろほろしてました。
トレースがあってよかったですよ~
そうですね~多いです~
パウダーだったんで、ルンゼのとこなんか少し際が弱くて
ほろほろしてました。
トレースがあってよかったですよ~
- ろび
うわぁ 今読みましたが
この時期に三伏峠って考えた事もなかったです。
雪深いよねー
無雪期でも登山口から三伏峠までハシゴとか多くて、
結構長かったきがします。
三伏山からの眺め素晴らしいね。
雪景色の山々の大展望、大満足だったでしょう
それにしても ぜぜさん体力あるなぁ
この時期に三伏峠って考えた事もなかったです。
雪深いよねー
無雪期でも登山口から三伏峠までハシゴとか多くて、
結構長かったきがします。
三伏山からの眺め素晴らしいね。
雪景色の山々の大展望、大満足だったでしょう
それにしても ぜぜさん体力あるなぁ
2013.12.30 Mon 19:26 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆ろびさん
12月の高山って林道が通行可なら、程よい積雪で意外と楽しめるなあな感じでしたよ~
車は駐車場に6台、途中に4台だったかな。結構入ってるよね。
烏帽子岳がノートレで全然無理だったので、展望は諦めていたんだけど、
まさかね~三伏山(笑
いいお山でした。
三伏峠までは、すごく長く感じたよ。
体力なんか全然ないよ~この日もラストをひ~ひ~登ったし。。。
12月の高山って林道が通行可なら、程よい積雪で意外と楽しめるなあな感じでしたよ~
車は駐車場に6台、途中に4台だったかな。結構入ってるよね。
烏帽子岳がノートレで全然無理だったので、展望は諦めていたんだけど、
まさかね~三伏山(笑
いいお山でした。
三伏峠までは、すごく長く感じたよ。
体力なんか全然ないよ~この日もラストをひ~ひ~登ったし。。。
| Home |