幸ノ川(こうのかわ)
2013.10.01
2013.9.29(日) 
場所:中央アルプス 正沢川流域幸ノ川
メンバー:相方、長男、ぜいぜい

中盤12m滝 クリックでウェブアルバムにリンクします
急峻な傾斜をもって詰め上げていく中央アルプスの沢、
ここ幸ノ川も旧木曽駒高原スキー場から麦草岳まで一気に窪を詰め上げていく様子が眼前に広がります。
それでも難易度の高い他の中央アルプスの沢の中にあって、
遡行距離も短く(2000m、標高差800m)日帰りが可能なこと、滝場も若干の難しさはあるものの、
ぜいぜい家でもかろうじて行けそうなこと
そんな条件でのセレクトでした。
前回、遅くまで残った、今にも崩れそうなスノーブリッジに恐れをなし、
そのスノーブリッジより更に緊張を強いられて、沢を下降していったのは1ヶ月以上前の8月4日。
相方がそのまま諦めることは、まあ、そんなことは絶対なくて、
行くと決めたら決行あるのみ、なのでありました。

人気ブログランキングへ
ぽちっとよろしく

場所:中央アルプス 正沢川流域幸ノ川
メンバー:相方、長男、ぜいぜい

中盤12m滝 クリックでウェブアルバムにリンクします
急峻な傾斜をもって詰め上げていく中央アルプスの沢、
ここ幸ノ川も旧木曽駒高原スキー場から麦草岳まで一気に窪を詰め上げていく様子が眼前に広がります。
それでも難易度の高い他の中央アルプスの沢の中にあって、
遡行距離も短く(2000m、標高差800m)日帰りが可能なこと、滝場も若干の難しさはあるものの、
ぜいぜい家でもかろうじて行けそうなこと
そんな条件でのセレクトでした。
前回、遅くまで残った、今にも崩れそうなスノーブリッジに恐れをなし、
そのスノーブリッジより更に緊張を強いられて、沢を下降していったのは1ヶ月以上前の8月4日。
相方がそのまま諦めることは、まあ、そんなことは絶対なくて、
行くと決めたら決行あるのみ、なのでありました。

人気ブログランキングへ
ぽちっとよろしく
前回と同じく5時に「道の駅日義木曽駒高原」で長男と待ち合わせ
山々が両岸に迫った木曽川流域は、この日も低く霧が立ち込めて、気温は9℃
幸ノ川は北向きの沢なので、今日の遡行もさぞや冷たいだろうなあと
ファイントラックの厚手を着てこなかったことを後悔。。。
15分程車を走らせて、旧木曽駒高原スキー場から、いいウォーミングで幸ノ川が登山道を横切る入渓点まで歩きます。
沢に入ると案の定水が冷たい。。。
季節は秋なのだと言うことを実感するとともに、
この季節まで待たないと雪渓が消えない中央アルプスの厳しさも思い知るのです。

クリックOK
大岩の挟まった7m滝は、まだ体が滝に慣れていない初めに対峙するには中々厄介な滝です。
右サイドはヌメっていて当然左岸の草付きを巻きますが、
こことて落ち口へのトラバースの斜めった岩盤への第一歩が中々出ない。
ここを越えるとちょっと一安心という心持ちになります。
前回倒木で埋まっていた7mトイ状は、先般の台風18号できれいさっぱりと流されていて
楽しいつっぱりで越すことができた。

今回 前回
そしていよいよ前回引き返した連瀑帯に突入です。
なんかもうずうっと沢が緩むところがなくて、ひたすらグイグイ大小の滝場を登ったり巻いたりです。

相方と長男は狂喜乱舞ですが、こちらは息も絶え絶えです。
相変わらず沢には陽が差さないので、カッパを着込んで丁度いいです。
それでも、巻きよりも水線通しの方が簡単なところは、冷たい水に手がかじかみそうです。

こんな風に沢がさほど屈曲するでもなく一直線に山頂を目指しているのは、
また展望もすこぶるで、駐車場から始まって、巨大堰堤、乗鞍岳、穂高、御嶽という具合に、
標高が上がるに連れて望める風景も山々も次第に遠方に、そして雄大になっていく様子は、
遮るもののない、斜度の強い沢ならではだなあと感心する。

乗鞍岳と穂高

御嶽
1800mの二俣を右俣に入り、すぐの8mの滝が今回一番難儀した。
水線直登も出来そうにみえたけど、なにげに水量が多く、
即すぐ脇の右岸ルンゼに取り付いたけれど、これが斜度もあって、おまけに足元がぐずぐず、
中間は頼りない草ホールドとあって、リードの相方も結構手こずってしまう。
私も確保されていても足場が崩れていくような感じで、中々肝が冷えました。
もっと、左の草付きの方がよかったのか、ちょっといいルートがみあたりませんでした。
この巻きはこの沢で唯一ザイルを出しました。

大分高度が上がってきてやっとこ沢に陽が差してきて、なんとか狭いスペースを探して休憩できました。
それでもちょっとした平な所も、両岸から落石がきそうなあまり落ち着けるようなところはありませんでした。
もう難しい滝場もないだろうなと思っていましたが、高度感があったり、巻きが悪かったりと
まあ、それなりに楽しませてくれました。

6m階段上 7m

7m、ここは相方が右岸を巻いたらザレですごく悪かったらしい、左岸の岩がちなところが容易いです

15m幅広は右岸の巻きがザレで落石注意です
やがて、水も細くなってグイグイと沢を詰めて行くと、福島Aコースのトラバース道にぶつかって
藪漕ぎなしで遡行終了なのはうれしいです。
長男は気づかず登山道を越えて行ってしまいましたが。。。
下山途中では、きれいな七合目避難小屋でまた食べ物をお腹に入れます。
トイレも水洗でびっくりでした。

麦草岳へは、まあ疲れたので止めときます。
福島Bコースも急なのかなと思いましたが、意外と緩い傾斜で中々高度を落とさない感じでした。
それでも、久しぶりのお山だったので、だんだん膝がこわばってきてしまい、最後はなだめながらの下りでした。
相方も膝が悪く、まったくあと何年持つのかなあとちょっと不安ではありました。
敗退の後だっただけに、今回はなんとか遡行できて、やっぱりうれしかった。
久しぶりのお山にも、雄大な展望のおまけつきで、やっぱり山はいいなあ。
下山後は駒の湯で、温泉とセットのお食事で優雅に過ごしました。
夕食時間が遅いのが難点ですが。。。
***コースタイム***
自宅 前日20:05~道の駅奈良井木曽の大橋(ここ静かでいいです)23:25/4:50~道の駅日義木曽駒高原5:15/5:40
旧木曽駒高原スキー場6:00/6:10~幸ノ川入渓点6:50/7:15~連瀑帯8:15~1800m圏二俣9:25~2010m圏、奥の二俣11:30~登山道合流点13:30/13:55~避難小屋14:10/14:30~幸ノ川渡渉点16:35~旧旧スキー場P17:10
山々が両岸に迫った木曽川流域は、この日も低く霧が立ち込めて、気温は9℃
幸ノ川は北向きの沢なので、今日の遡行もさぞや冷たいだろうなあと
ファイントラックの厚手を着てこなかったことを後悔。。。
15分程車を走らせて、旧木曽駒高原スキー場から、いいウォーミングで幸ノ川が登山道を横切る入渓点まで歩きます。
沢に入ると案の定水が冷たい。。。
季節は秋なのだと言うことを実感するとともに、
この季節まで待たないと雪渓が消えない中央アルプスの厳しさも思い知るのです。

クリックOK
大岩の挟まった7m滝は、まだ体が滝に慣れていない初めに対峙するには中々厄介な滝です。
右サイドはヌメっていて当然左岸の草付きを巻きますが、
こことて落ち口へのトラバースの斜めった岩盤への第一歩が中々出ない。
ここを越えるとちょっと一安心という心持ちになります。
前回倒木で埋まっていた7mトイ状は、先般の台風18号できれいさっぱりと流されていて
楽しいつっぱりで越すことができた。


今回 前回
そしていよいよ前回引き返した連瀑帯に突入です。
なんかもうずうっと沢が緩むところがなくて、ひたすらグイグイ大小の滝場を登ったり巻いたりです。

相方と長男は狂喜乱舞ですが、こちらは息も絶え絶えです。
相変わらず沢には陽が差さないので、カッパを着込んで丁度いいです。
それでも、巻きよりも水線通しの方が簡単なところは、冷たい水に手がかじかみそうです。

こんな風に沢がさほど屈曲するでもなく一直線に山頂を目指しているのは、
また展望もすこぶるで、駐車場から始まって、巨大堰堤、乗鞍岳、穂高、御嶽という具合に、
標高が上がるに連れて望める風景も山々も次第に遠方に、そして雄大になっていく様子は、
遮るもののない、斜度の強い沢ならではだなあと感心する。

乗鞍岳と穂高

御嶽
1800mの二俣を右俣に入り、すぐの8mの滝が今回一番難儀した。
水線直登も出来そうにみえたけど、なにげに水量が多く、
即すぐ脇の右岸ルンゼに取り付いたけれど、これが斜度もあって、おまけに足元がぐずぐず、
中間は頼りない草ホールドとあって、リードの相方も結構手こずってしまう。
私も確保されていても足場が崩れていくような感じで、中々肝が冷えました。
もっと、左の草付きの方がよかったのか、ちょっといいルートがみあたりませんでした。
この巻きはこの沢で唯一ザイルを出しました。

大分高度が上がってきてやっとこ沢に陽が差してきて、なんとか狭いスペースを探して休憩できました。
それでもちょっとした平な所も、両岸から落石がきそうなあまり落ち着けるようなところはありませんでした。
もう難しい滝場もないだろうなと思っていましたが、高度感があったり、巻きが悪かったりと
まあ、それなりに楽しませてくれました。


6m階段上 7m

7m、ここは相方が右岸を巻いたらザレですごく悪かったらしい、左岸の岩がちなところが容易いです

15m幅広は右岸の巻きがザレで落石注意です
やがて、水も細くなってグイグイと沢を詰めて行くと、福島Aコースのトラバース道にぶつかって
藪漕ぎなしで遡行終了なのはうれしいです。
長男は気づかず登山道を越えて行ってしまいましたが。。。
下山途中では、きれいな七合目避難小屋でまた食べ物をお腹に入れます。
トイレも水洗でびっくりでした。

麦草岳へは、まあ疲れたので止めときます。
福島Bコースも急なのかなと思いましたが、意外と緩い傾斜で中々高度を落とさない感じでした。
それでも、久しぶりのお山だったので、だんだん膝がこわばってきてしまい、最後はなだめながらの下りでした。
相方も膝が悪く、まったくあと何年持つのかなあとちょっと不安ではありました。
敗退の後だっただけに、今回はなんとか遡行できて、やっぱりうれしかった。
久しぶりのお山にも、雄大な展望のおまけつきで、やっぱり山はいいなあ。
下山後は駒の湯で、温泉とセットのお食事で優雅に過ごしました。
夕食時間が遅いのが難点ですが。。。
***コースタイム***
自宅 前日20:05~道の駅奈良井木曽の大橋(ここ静かでいいです)23:25/4:50~道の駅日義木曽駒高原5:15/5:40
旧木曽駒高原スキー場6:00/6:10~幸ノ川入渓点6:50/7:15~連瀑帯8:15~1800m圏二俣9:25~2010m圏、奥の二俣11:30~登山道合流点13:30/13:55~避難小屋14:10/14:30~幸ノ川渡渉点16:35~旧旧スキー場P17:10
Comment
- mt.racco
お疲れ沢でした。
それにしても、寒そうな雰囲気ですね。
3枚目の写真なんか、日が差していないせいかおどろおどろしくも見えます。
いつかは斯様な沢にもチャレンジしてみたいと思いつつ拝見しました。
それにしても、寒そうな雰囲気ですね。
3枚目の写真なんか、日が差していないせいかおどろおどろしくも見えます。
いつかは斯様な沢にもチャレンジしてみたいと思いつつ拝見しました。
2013.10.02 Wed 12:11 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆mt.raccoさん
ようこそおいでくださいました。
北向きで谷が狭いので、中々陽が差さず寒かったです。
スラブの谷は、足裏感覚がきゅきゅっとして歩くのは楽しいですね。
沢慣れた方が同行されるといい沢だと思います。藪漕ぎなしがなんともうれしいですし。
そうそう、裏岩手縦走のレポ、2つとも読ませていただきました。
ルートのだぶる所はとても参考になりました。
熊さんと泥、ヤブが若干心配ではあります~
ようこそおいでくださいました。
北向きで谷が狭いので、中々陽が差さず寒かったです。
スラブの谷は、足裏感覚がきゅきゅっとして歩くのは楽しいですね。
沢慣れた方が同行されるといい沢だと思います。藪漕ぎなしがなんともうれしいですし。
そうそう、裏岩手縦走のレポ、2つとも読ませていただきました。
ルートのだぶる所はとても参考になりました。
熊さんと泥、ヤブが若干心配ではあります~
- きぬ
道の駅奈良井木曽大橋って、売店などもなく静かでいいですよね。総檜の太鼓橋渡りましたか?奈良井宿の街並みもいいですよ。
御嶽、ぜぜさんたちの前週に登りました、威風堂々とした姿ですね。
水しぶきが飛んできそうなショットに「ああ、すご!ぜぜさん、こんなとこまでいっちゃうんだあ」としばし
感慨深かったです。
御嶽、ぜぜさんたちの前週に登りました、威風堂々とした姿ですね。
水しぶきが飛んできそうなショットに「ああ、すご!ぜぜさん、こんなとこまでいっちゃうんだあ」としばし
感慨深かったです。
2013.10.05 Sat 07:43 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆きぬさん
真夜中だったので、太鼓橋も奈良井宿も寄りませんでした。
ほんと寝るにはもってこいの道の駅だね。大型車もいないし。
御嶽はかっこいいね~(途中まで乗鞍が御嶽かあ?と思ってたのはないしょ)
まだ登ったことないのでいつかは、と思ってるんだけど、いったいいつになることやらですよ~
真夜中だったので、太鼓橋も奈良井宿も寄りませんでした。
ほんと寝るにはもってこいの道の駅だね。大型車もいないし。
御嶽はかっこいいね~(途中まで乗鞍が御嶽かあ?と思ってたのはないしょ)
まだ登ったことないのでいつかは、と思ってるんだけど、いったいいつになることやらですよ~
| Home |