八ヶ岳、ニュウ(2351.9m)~稲子岳(2380m)
2013.07.24
2013.7.21(日)
尾瀬に引き続いて、4年ぶりのお花の八ヶ岳でした。
夏の縦走を除いて夏場のお山は沢ばかりなので、じっくりとお花を愛でながら稜線漫歩という機会が中々取れません。
運良く?金曜日に相方と喧嘩して、もう一言も相方とは話さず、着々とお山の準備を進めます。
いいもんね、一人で行っちゃうもんね。
場所は、もう何年も何年も温めていた稲子岳に是非とも行ってみたかった。
稲子岳どこ?ですが、ニュウから天狗岳を直線で結んだちょうど中間地点、中山の東に位置します。
バリエーションですが、稲子岳南壁、東壁へのクライミングのアプローチルートとして使用されていたものか
入口こそ分かり辛いですが、一旦中に入ってしまえば、一部踏み跡が薄い所もありますが、
ほとんど一般登山道と変わらない分かりやすさでちょっと拍子抜けでした。
とは言うものの、一般登山道ではないので、地形図を読めることが前提ではあります。

稲子岳より東天狗岳東壁を望む、クリックでウェブアルバムにリンクします

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ぽちっとな

尾瀬に引き続いて、4年ぶりのお花の八ヶ岳でした。
夏の縦走を除いて夏場のお山は沢ばかりなので、じっくりとお花を愛でながら稜線漫歩という機会が中々取れません。
運良く?金曜日に相方と喧嘩して、もう一言も相方とは話さず、着々とお山の準備を進めます。
いいもんね、一人で行っちゃうもんね。
場所は、もう何年も何年も温めていた稲子岳に是非とも行ってみたかった。
稲子岳どこ?ですが、ニュウから天狗岳を直線で結んだちょうど中間地点、中山の東に位置します。
バリエーションですが、稲子岳南壁、東壁へのクライミングのアプローチルートとして使用されていたものか
入口こそ分かり辛いですが、一旦中に入ってしまえば、一部踏み跡が薄い所もありますが、
ほとんど一般登山道と変わらない分かりやすさでちょっと拍子抜けでした。
とは言うものの、一般登山道ではないので、地形図を読めることが前提ではあります。

稲子岳より東天狗岳東壁を望む、クリックでウェブアルバムにリンクします

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ぽちっとな
さて、相方ですが、夕ご飯の時に話しかけてきたので、「連れて行ってあげようか」と聞くと
素直に「行く」と言いますので、土曜の夜出る予定でいましたが、日曜早朝に出掛けることにします。
しかしお互い年をとったものです。昔なら、いったん喧嘩しようものなら1週間位は絶対話しかけるものかと
お互いに意地の張り合いでしたが、まあ、丸くなったものですわ。。。
コースですが、そろそろ夏山縦走のトレーニングも兼ねて、しっかり歩こうと思い
みどり池入口P~ニュウ~稲子岳~中山峠直下~しらびそ小屋~みどり池入口Pとします。
私は普通にハイキング装備ですが、相方はそれにザイル、ハーネス、カラビナ、スリングって・・・
いくらバリエーションって言ったって、クライミングするわけじゃないよ~
まあ、重荷大好き相方ですから、トレーニングしてもらいます。
みどり池入口Pには15台程車が停まっています。
私たちはゲートのあるしらびそ小屋への林道を左に分けて、右手のシャクナゲ尾根へと登っていきます。
入山口の第一歩というのは、いつも独特の思い入れがあって、
”さあ、登るぞ”ということと、どのようにペース配分しようかなどと、いろいろと頭の中で思いが駆け巡る。
シラビソの森はまだ涼しげな時間帯のはずだけれど、すぐに汗が噴き出してくる。
ひと登りで林道にぶつかり、林道を右に折れてヘアピンカーブを過ぎるとまた登山道と合流。
最初の尾根を登りつめここは名前の通りのシャクナゲの尾根だった。
もうシャクナゲはほとんど終わっていたけれど、一株だけ名残のシャクナゲが残っていて、目を楽しませてくれた。
尾根を詰め、1900m圏あたりから右手の涸れ沢をまたいで右の尾根に移る。
苔とシラビソとかオオシラビソとかコメツガみたいなのがぎっしりとした、いかにも北八ツ風情のすばらしいところです。

高度を上げるにつれて針葉樹の密度もさらに増してきて、黒い森の中の雰囲気です。

さて若干急登なのと岩がちで歩きにくいのだけど、相方が一人でどんどん行ってしまう。
なんで置いてくかなあと、ちょっとムッとするけど、ガンガン歩いて白駒池との最初の分岐にぶつかる。
なんとここで相方一人でご飯食べてるし。。。
どうもあまりの空腹に耐えられず、なんとか休憩できるとこまで歩いたという顛末だったけど、
こっちも喉がカラカラで休憩したかったから、一言言ってくれたらよかったのにと、またイラっとする。
もうひと登りで、再度白駒池からの登山道と合流して、岩場をひと登りで、ニュウの直下に出た。

さんざん鬱蒼とした針葉樹の森の中を歩いてきたので、この青空の抜け具合がたまらなくすがすがしい。
稜線に出た醍醐味です。
ニュウにはなんと9年ぶりの再訪です。
岩の積み重なるてっぺんに登ると、ぐるりの展望が広がります。
すぐ眼下の森に囲まれた白駒池の可愛さ。

さらに北には、茶臼山、縞枯山と、その先には、蓼科山のまあるい頭がちょこんと見えます。
茶臼山と丸山の間には、北アの広がりも見えます。
雲にやや隠れてはいますが、大キレットと白馬岳まで見えます。
浅間山は今日は噴煙はないみたいです。

目を南に転ずれば、富士山とこれから向かう稲子岳のなだらかな稜線が目に飛び込みます。

のんびりと風景を楽しんだあと、いざ稲子岳に向かいます。
中山峠方面に歩き出し、西の小さなポコの手前の鞍部より、左手に踏み入って行きます。
一般登山道と間違えないように、目印の類はなかったような。
やや左に振りながら下って行くと、もうテープの類がたくさん出てきます。
20mも下れば最低鞍部で目の前の尾根に取り付けば、もう迷うことない一本道です。
この辺りが一番高そうという所を稲子岳の山頂と決めて?記念撮影。でも三角点は見つかりませんでした。
ピークのあたりから尾根が広くなってきて、踏み跡がないとちょっと迷いそう。
南壁の岩場でお昼にしようと思っていたら、相方もう腹減りでうるさくってしかたがない。
仕方なく草付きの所でご飯にしたけど、岩場まで5分も掛からないとこでした。はあ
そして岩場からの展望がトップの天狗岳、そして硫黄岳の爆裂火口も真正面です。
こうして改めて眺めると、中山峠~天狗岳~硫黄岳の東壁は、過去に大きな噴火のあったことが
まざまざと思い知らされます。

岩場には高山植物がちらほらと、やっと根を張って生きています。
アルプスの稜線や八ヶ岳の縦走路に比べたら格段に少なかったです。鹿の食害でしょうか。

イワツメクサ、イブキジャコウソウ、コバノココメグサ、ヨツバシオガマ
さらに歩くとお目当てのコマクサ保護地なのですが。。。
う~ん、思ったよりも少なくもう終わりかけでした。鹿の食害を避けるために微弱電流を流した柵で保護されていました。


ここからザレた斜面を下り急登の樹林帯をズンズン降りて、道はガレた涸れ沢に阻まれます。
ここは中山峠の東壁から恐ろしい程の大小の岩屑が落ちてきていて、急いで対岸に渡ります。

苔と岩帯をひと下りで登山道に合流しました。
もうここからはなだらかな登山道を行きます。
途中ダケカンバの樹間から稲子岳の東壁が望めました。

本沢温泉との分岐を右に分けると、しばらくでみどり池です。
水面に写る稲子岳と硫黄岳と周りの木々がとても神秘的でした。
森の中のシラビソ小屋はとても可愛くぜひ冬に訪れてみたいところ。

ここからは沢を絡めながら、とてもさわやかな高原風情な登山道を駐車場までたどりました。
美しい稜線ハイキングを堪能した一日でした。

センジュカンビ、ウツボグサ、キバナノヤマオダマキ
***コースタイム***
自宅3:35~南清里道の駅5:40/6:00~ミドリ池登山口P6:50/7:00~ニュウ10:10/10:30~稲子岳最高点たぶん11:05~
昼食11:20/11:50~登山道合流12:35~ミドリ池登山口P14:35
温泉は帰り道にある八峰の湯(¥500)いいお湯でした
素直に「行く」と言いますので、土曜の夜出る予定でいましたが、日曜早朝に出掛けることにします。
しかしお互い年をとったものです。昔なら、いったん喧嘩しようものなら1週間位は絶対話しかけるものかと
お互いに意地の張り合いでしたが、まあ、丸くなったものですわ。。。
コースですが、そろそろ夏山縦走のトレーニングも兼ねて、しっかり歩こうと思い
みどり池入口P~ニュウ~稲子岳~中山峠直下~しらびそ小屋~みどり池入口Pとします。
私は普通にハイキング装備ですが、相方はそれにザイル、ハーネス、カラビナ、スリングって・・・
いくらバリエーションって言ったって、クライミングするわけじゃないよ~
まあ、重荷大好き相方ですから、トレーニングしてもらいます。
みどり池入口Pには15台程車が停まっています。
私たちはゲートのあるしらびそ小屋への林道を左に分けて、右手のシャクナゲ尾根へと登っていきます。
入山口の第一歩というのは、いつも独特の思い入れがあって、
”さあ、登るぞ”ということと、どのようにペース配分しようかなどと、いろいろと頭の中で思いが駆け巡る。
シラビソの森はまだ涼しげな時間帯のはずだけれど、すぐに汗が噴き出してくる。
ひと登りで林道にぶつかり、林道を右に折れてヘアピンカーブを過ぎるとまた登山道と合流。
最初の尾根を登りつめここは名前の通りのシャクナゲの尾根だった。
もうシャクナゲはほとんど終わっていたけれど、一株だけ名残のシャクナゲが残っていて、目を楽しませてくれた。
尾根を詰め、1900m圏あたりから右手の涸れ沢をまたいで右の尾根に移る。
苔とシラビソとかオオシラビソとかコメツガみたいなのがぎっしりとした、いかにも北八ツ風情のすばらしいところです。

高度を上げるにつれて針葉樹の密度もさらに増してきて、黒い森の中の雰囲気です。

さて若干急登なのと岩がちで歩きにくいのだけど、相方が一人でどんどん行ってしまう。
なんで置いてくかなあと、ちょっとムッとするけど、ガンガン歩いて白駒池との最初の分岐にぶつかる。
なんとここで相方一人でご飯食べてるし。。。
どうもあまりの空腹に耐えられず、なんとか休憩できるとこまで歩いたという顛末だったけど、
こっちも喉がカラカラで休憩したかったから、一言言ってくれたらよかったのにと、またイラっとする。
もうひと登りで、再度白駒池からの登山道と合流して、岩場をひと登りで、ニュウの直下に出た。

さんざん鬱蒼とした針葉樹の森の中を歩いてきたので、この青空の抜け具合がたまらなくすがすがしい。
稜線に出た醍醐味です。
ニュウにはなんと9年ぶりの再訪です。
岩の積み重なるてっぺんに登ると、ぐるりの展望が広がります。
すぐ眼下の森に囲まれた白駒池の可愛さ。

さらに北には、茶臼山、縞枯山と、その先には、蓼科山のまあるい頭がちょこんと見えます。
茶臼山と丸山の間には、北アの広がりも見えます。
雲にやや隠れてはいますが、大キレットと白馬岳まで見えます。
浅間山は今日は噴煙はないみたいです。


目を南に転ずれば、富士山とこれから向かう稲子岳のなだらかな稜線が目に飛び込みます。


のんびりと風景を楽しんだあと、いざ稲子岳に向かいます。
中山峠方面に歩き出し、西の小さなポコの手前の鞍部より、左手に踏み入って行きます。
一般登山道と間違えないように、目印の類はなかったような。
やや左に振りながら下って行くと、もうテープの類がたくさん出てきます。
20mも下れば最低鞍部で目の前の尾根に取り付けば、もう迷うことない一本道です。
この辺りが一番高そうという所を稲子岳の山頂と決めて?記念撮影。でも三角点は見つかりませんでした。
ピークのあたりから尾根が広くなってきて、踏み跡がないとちょっと迷いそう。
南壁の岩場でお昼にしようと思っていたら、相方もう腹減りでうるさくってしかたがない。
仕方なく草付きの所でご飯にしたけど、岩場まで5分も掛からないとこでした。はあ
そして岩場からの展望がトップの天狗岳、そして硫黄岳の爆裂火口も真正面です。
こうして改めて眺めると、中山峠~天狗岳~硫黄岳の東壁は、過去に大きな噴火のあったことが
まざまざと思い知らされます。

岩場には高山植物がちらほらと、やっと根を張って生きています。
アルプスの稜線や八ヶ岳の縦走路に比べたら格段に少なかったです。鹿の食害でしょうか。




イワツメクサ、イブキジャコウソウ、コバノココメグサ、ヨツバシオガマ
さらに歩くとお目当てのコマクサ保護地なのですが。。。
う~ん、思ったよりも少なくもう終わりかけでした。鹿の食害を避けるために微弱電流を流した柵で保護されていました。



ここからザレた斜面を下り急登の樹林帯をズンズン降りて、道はガレた涸れ沢に阻まれます。
ここは中山峠の東壁から恐ろしい程の大小の岩屑が落ちてきていて、急いで対岸に渡ります。

苔と岩帯をひと下りで登山道に合流しました。
もうここからはなだらかな登山道を行きます。
途中ダケカンバの樹間から稲子岳の東壁が望めました。

本沢温泉との分岐を右に分けると、しばらくでみどり池です。
水面に写る稲子岳と硫黄岳と周りの木々がとても神秘的でした。
森の中のシラビソ小屋はとても可愛くぜひ冬に訪れてみたいところ。

ここからは沢を絡めながら、とてもさわやかな高原風情な登山道を駐車場までたどりました。
美しい稜線ハイキングを堪能した一日でした。



センジュカンビ、ウツボグサ、キバナノヤマオダマキ
***コースタイム***
自宅3:35~南清里道の駅5:40/6:00~ミドリ池登山口P6:50/7:00~ニュウ10:10/10:30~稲子岳最高点たぶん11:05~
昼食11:20/11:50~登山道合流12:35~ミドリ池登山口P14:35
温泉は帰り道にある八峰の湯(¥500)いいお湯でした
Comment
- おくがけど
おくが家もよく似たようなもんですが、しょっちゅう喧嘩しています。しかし大きな違いは、ぜいぜいさんのように独りでは絶対に山に行けない(地形図読めないw)からです。
>相方はそれにザイル、ハーネス、カラビナ、スリング
下から三段目の写真の人物だと思われますが、メットも被っているような。
しかしこれって沢屋の正装やん!
>相方はそれにザイル、ハーネス、カラビナ、スリング
下から三段目の写真の人物だと思われますが、メットも被っているような。
しかしこれって沢屋の正装やん!
2013.07.24 Wed 20:57 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
なにをご謙遜を。。。おくがけちゃんちみたいな雪山バリバリのお宅が地形図読めない訳ないじゃないですかあ。
愛するハニーと一緒に行きたいんでしょ、わかります。
でね、下から三段目の写真は私だよ、で、メットじゃなくってバンダナでした。
バリといってもほとんど一般登山道みたいなものでした。
なにをご謙遜を。。。おくがけちゃんちみたいな雪山バリバリのお宅が地形図読めない訳ないじゃないですかあ。
愛するハニーと一緒に行きたいんでしょ、わかります。
でね、下から三段目の写真は私だよ、で、メットじゃなくってバンダナでした。
バリといってもほとんど一般登山道みたいなものでした。
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