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日々のぜいぜい

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丹沢、玄倉川流域ー小川谷廊下

2013.07.09
2013.7.7(日)

7月に入り相方から、「週末は小川谷だから心しておくように、本気でお願いします。」と
えっと、いつも本気出してるよと自分では思っているけど、今回ばかりはいつもの調子では生ぬるいらしい。
「技がいるからね、技使ってよ~」と、何度も念押しされる。
でもね、自宅にいてそれ言われても、練習のしようもないし。。。イメトレ。。。とか
心では、難しい沢なのだから、気を引き締めてとは思っていたけど、
まあ、引き締めmaxで、当日を迎えました。

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石棚、2段20m クリックでウェブアルバムにリンクします
小川谷とは立間大橋で玄倉川と分れ、同角ノ頭北側鞍部の中ノ沢乗越に突き上げる沢です。
その間で穴ノ平沢(ヤブ沢)出合から東沢出合までの間を特に小川谷廊下と呼んでいます。

鋭く切れ込んだゴルジュと深い釜、めくるめく美瀑と豊富な水量、白い花崗岩とエメラルドグリーンの深みとの対比。
沢の条件としてこれ以上望みようのない好条件を備え、それが標高差520mの中にぎっしりと詰まっています。

ゴルジュの連なりは、また台風の襲来によって、その姿を何度も変え、前あった大岩が今はなかったり
釜も埋まったりまた復活したりと、幾度もその姿を変えています。
ここを訪れる人が何度もリピートするのが、今回遡行してみて、ほんとによくわかりました。

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さあさ、相方にしつこく念押しされたので、緊張感を持って入渓します。
しょっぱな2m、楽勝楽勝と思ったら、んにゃ、微妙にいやらしい。なんとかクリア
続くF2cs5mは右から、もうお手上げ状態で、こうフリクションして足ツッパて、あ~だこ~だして、
まあ、引っ張り上げ状態です。とほほ

そしてその先の倒木に登った所でスリップ。。。
見事背中からドボンして胸までつかります。あ”~

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左岸からワナバ沢が出合うあたりまでは、見た目ほど難しくなく、サクサクと滝の脇を登っていきます。
気分最高です。

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第2のゴルジュ帯に入ると、どうみても直登不能な5mの滝
どうも最近ここの右をスルスルとフリーで登って行った強者がいたらしい。
先行パーティは滝脇の小難しいところを登っていったけど、ぜいぜい家は順当に泥ルンゼを登って
トラバースし、小さなルンゼをまたいで、その先からクライムダウンです。

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裏見の滝、ツルツル大岩と順当に越えていきます。

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ぜいぜいは大高巻きとかは結構怖がりですが、まだ、震えるほど怖いという程でもないので、
本心かなり楽しんでいます。
まあ、こう豪語しているのも、危険箇所はお助け紐で助けてもらっている、ということも大いにありですが。

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美しい廊下や釜、たまに現れるナメなどを楽しみながら、次はどんな滝が現れるんだろうとわくわくします。
やがて石棚のゴルジュの始まりです。
ちょっと小難しい滝場も出てきて、いろいろ頭と体を使いながらの登りです。

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大コバ沢が左から滝を落として出合うと、いよいよ目の前に石棚が姿を現します。
ゴルジュの門のように高みから落ちる姿は、遠くからでも確認出来て圧倒されます。

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ここは直登不可能で、右岸の岩場より登っていきます。
岩の上を砂がまぶされていて滑りやすく、高度感もあるので、慎重にいきます。
もちろんザイル確保です。
中段のちょっと大きめの岩の乗り越す所が、足が届かなくて大いに難儀します。
やっとこクリアでした。

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石棚を越えると滝場もやさしくなってるんるんいきますが、
こっちをへつったらきっと滑るかなあな所を、やっぱり滑って二度目のどぼん。
ザックって腰ベルトやってるとほんとにぷかぷかとよく浮くんですね~気持ちいいですが、
カメラの事が頭をよぎって慌てて水から脱出です。危ない危ない。。。

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やがて堰堤の見える小デッチ沢を左手に見ると、最後の滝場トイ状8mです。
相方は前回単独で来た時に、ここの右をフリーで登ったので、今回も登りたそうでしたが、
先行パーティが取り付いていたし、ぜいぜいが右岸巻きにビビっていたので、
今日は諦めて右岸を巻きました。この巻きは、ビビるほどは怖くなかったでした。

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壊れた堰堤を越え、ナメが現れた所で沢解除します。
右岸のかすかな踏み跡をたどるとすぐに放置されたワサビ田跡にでて、さらに登れば、中ノ沢径路にぶつかります。

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中ノ沢径路は沢が絡んだところは崩壊している場所が多く、結構神経を使います。
りっぱな杉林があるので、たまに手が入っているようですが、通行注意と思います。
まだ沢を始める前には、バリエーションでよく歩いた頃を懐かしく思いながら辿りました。

メンバー:相方、長男、ぜいぜい

***コースタイム***
立間大橋分岐先の路肩6:50~立間大橋7:00~御料林尾根入口河原7:30/入渓7:45~F1(2m)8:00~
F4(6m)左岸巻き(先行者待ち有り)9:20/9:55~石棚(20m)右岸巻き(先行者待ち有り)10:50/11:35~
F12(8mトイ状)(先行者見学)12:45~遡行終了13:10/13:25~小川谷林道14:20~立間大橋分岐先の路肩15:10
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Comment

- maychoi

憧れの沢です。
技術が全然ないのでまだいけませんが
ご夫婦でサクサクといかれてしまうとは
さすがぜいぜいさん。

 美しい沢ですよね。
私もいつか・・。

2013.07.09 Tue 16:31 URL [ Edit ]

- sanae

うわっ、スゴイですね~
って、ここ一度だけ連れて行ってもらったことがあります^^;
とってもきれいでした。
あの一枚岩覚えてますよ。
ザイルで確保してもらったので行けましたが登る前はビビりました^^;
初めての沢登りがここで、後にも先にもこの一度だけ。
相方が沢ご法度なもんでそれ以来行ったことないですが、唯一の輝かしい思い出です(笑)
2013.07.09 Tue 16:58 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆maychoiさん
いえいえ、相方は2年前に行っていましたが、私は難しい沢という感覚だったので
中々踏ん切りがつきませんでした。
今回は、水量も程よく、岩もフリクションばっちりだったので、
あまり手こずることもありませんでした。ラッキーだったと思います。
ただ、沢慣れた指導者といっしょなら、ぜひお勧めです。
ほんとうに、神奈川を代表する沢だと思います。
(最後に沢解除のときに、私だけヒルに取り付かれたので、ちょっと注意でした)
2013.07.09 Tue 17:15 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ sanaeさん
なんと sanaeさんが沢登りをやられていたとは!
大岩、上のほうがちょっと滑るんですよね。あと少しってところなので、私も一瞬ひやっとしました。
神奈川にもこんなきれいなところがあるんだなあって、感激しますよね。
2013.07.09 Tue 17:31 URL [ Edit ]

- おくがけど

小川谷廊下・・・聞いたことはあります。3級ぐらいでしょうか。東日本ではめずらしい「谷」(沢じゃなくて)なんですね。

で、恐怖をさほど感じなかったのは、ぜいぜいさんの技術度がレベルアップしたのと、遡行人数が1名増えたからではないでしょうか。
一昨日、久々に大勢(16名w)で遡行したのですが、まるで恐怖は感じませんでした。まあ関西では古典的かつ2級の有名沢なんだけどね。
沢登りはワイワイやる方が、ずっと楽しいです。時間は恐ろしくかかりますがw
2013.07.09 Tue 19:42 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆おくがけちゃん
いえいえ、遡行グレードは2級で中級の沢です。
この日は水量が多くなかったので、そんなに厳しくなかったと思います。
そんなにレベルアップしている気はしませんよ。
かえって、怖がりになったかも。
関東で谷はあんまりないですね。
本当に美しい谷です。もしかして、そちらでは前鬼の谷に似てるかも。
2013.07.09 Tue 21:06 URL [ Edit ]

- 監督

>本気でお願いします。
>技がいるからね、技使ってよ~

なんとも微笑ましい。
それにしても、気持ち良さそうな沢登りですね。
2013.07.12 Fri 13:09 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆監督さん
ここ私にはちょっとレベルの高い沢なので、相当おしり叩かれちゃいました。

この沢は濡れるのが前提の沢なので、この季節はほんとに楽しいです。
神奈川もいいとこありますね~
2013.07.12 Fri 15:29 URL [ Edit ]

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