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日々のぜいぜい

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笛吹川ー東沢ー鶏冠谷右俣

2013.06.25
2013.6.23(日)//

やっぱ騙された感強かった。。。
「鶏冠谷右俣、中級だけど井戸沢と同レベルだからそんなに難しくないよ」な相方の言葉
webで情報拾い過ぎちゃうとかえって怖くなって最近は行けなくなるので、
極力見ないようにして、すべて相方にお任せ。

実際入渓してみれば、手頃な滝場が続き、後半のナメもよかった。
”逆くの滝20m”も寝ていたし、水量が比較的少なかったので、思ったほど恐怖心は感じなかった。
二俣の所にかかる”25m滝”もばっちりなルート取りで残置ロープの所にドンピシャで降りることができた。

すべてがうまくいっていたように見えたけれど、後半”30m滝”で見事はまった。
右岸巻きは前後して登っていた4人グループが取り付いていて、相当難儀している様子で時間が掛かりそう。
なので、左岸の倒木が詰まっているルンゼを登って左に移動、滝の右を登って足幅のテラスに出て
その後の相方のリードを見守る。もう一段登る場所が相方中々踏ん切りがつかず右手に移動、
岩場の下をやっとのおもいで這い上がって行った。

で、私達には滝横をごぼうで登れと指示、まず長男やっとこクリア。
続いて私、長男が登った所が高くて這い上がれない。しかたなく水線右ぎりぎりまで移動。
1cm程のクラックに両足を掛けて、その上へ。。。
登った2歩か3歩目でスリップ、ここは30mの滝トップ地点。。。
必死に膝を付いて滑落は免れる。。。
後はもうあんまり覚えていないくらい無我夢中で体制を立て直して何とか落ち口まで。。。
今でも思い出すと夢に出そうなくらい怖かった。。。

右岸の巻きも相当しょっぱいって言っていたし、左岸ももし相方が登れなければ、
私達、あの狭いテラスに取り残されちゃうのかしらと思うと、なんだかぞ~っとした。

P6230070-001.jpg
30m滝、 クリックでウェブアルバムにリンクします

 P6230073-001.jpg
そしてここは地上約30m…

最後の詰めだって、相方のい~かげんなRFで延々とシャクナゲの藪をこぐ地獄、おまけに土砂降りの雨。。。
そんな訳で鶏冠谷右俣、厳しかったです。


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今回も長男とコラボです。
まだまだ修行が足りないですが、段々と沢にも慣れてきて今は成長を見守るという感じですが
体力的には私の半分以下のCTでずんずん行ってしまいますから、その若さには、うらやましさも感じます。

「道の駅みとみ」で前夜泊して早朝に備えます。
早朝の林道は甲武信岳にテン泊装備の若者と沢屋が占める。
季節がら美しい笛吹川界隈は沢屋のパラダイスと言っても過言ではないほど、
エメラルドグリーンの深い釜と滝場が新緑に映えて見事な景観を作ります。

西沢渓谷への吊り橋を渡って、右手の東沢に下って行きます。
沢装備をして鶏冠谷に入渓します。初めは暗く狭いしょぼ沢ですが、幾つもの小滝が掛かってテンション上がります。

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左岸の大木が入渓の目印です

P1160799-003.jpg P1160801-002.jpg

しばらく滝場に慣れたところで、「10m魚止の滝」です。
直登ははなからトライせず、左岸の巻き道を行きます。途中まで、残置ロープあり

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ゴーロや小滝をいくつもいくつも越えてトポによる「3段12mの滝」(4段でもいいんじゃね)
寝ているのかなあと思っていたけど、意外に立っていて、この写真で見る所の下から三段目がやはり難しく
右手を小さく巻き気味にフリクション勝負、でも相方にスリング出してもらいます。

P6230024-001.jpg

すぐに「逆くの滝20m」
その後、前後して登攀するようになる4人パーティが取り付いています。
二組に分かれて、ザイルを2本出して練習?していたので、ここで30分近く待つことになります。
二組目の男子リードが屈曲点でスリップしてすう~っと落ちてきたのには、ちょっとぞっとします。
どこもぶつけなくてほんとによかった。

体が冷えてやばいというあたりでやっと私たちの番、肝は屈曲点で、滑る、ホールドがない場所ですが、
残置のスリングと今日の水量の少なさに助けられて、意外とあっけなくクリア。

P6230028-001.jpg P1070936-001.jpg

沢はますます狭くなり、両岸から迫る緑はますます濃くなって、
写真ではわからないですが青空も頭の上にぽっかりと切り取られています。初夏のさわやかな沢満喫です。

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P1070958-001.jpg P1160833-002.jpg P1160830-002.jpg

やがて二俣にやってきます。
今日は5パーティ程入っている感じですが、そのうちの1パーティは左俣に向かっています。
ここに掛かる25mの滝は直登不能で、4人パーティは左岸を巻いている模様。
私達は右岸の安全な大高巻きに向かいます。安全といってもやや腰の引ける高度感と急斜面で
ここは私だけお助け紐を出してもらいます。
白テープを3つ程確認して、これ以上行くと高巻き過ぎる予感がして、
ややゆるそうな所をトラバース開始し、当たりをつけて急斜面を下っていくと、ばっちり残置ロープの場所に出られました。
下から見上げれば、とても登れる気がしない急斜面ですが、下りはなぜか平気な不思議です。

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前衛4m滝の奥に25m滝と、残置ロープ箇所と下って来た斜面です


すぐに「倒木の掛かる4mの滝」
ここは、スラブがヌメヌメでこの倒木がなければ、とても登れそうにない感じ、山の自然はどう変わるかわからないから
今日この倒木があったことに感謝しなくてはいけませんね。

P1160841-002.jpg

沢はやや倒木で荒れた感じになって、いよいよ問題の「30mの滝」(トップ写真)
もう二度と御免な感じでクリアしたあと、
沢はまだまだいい感じの滝場が延々と続きます。

P1160851-001.jpg P1160856-001.jpg

そうしてお楽しみのナメ地帯が、もうほんとにこれでもかこれでもかと続いて、だんだんお腹いっぱいになってきます。
最後は祈るように「大滝はまだかあ~」とコーナーがやってくるたびに思います。

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そして、やっとこ「大滝40m」にたどり着きます。
前衛の滝をしたがえて、円形の大伽藍の中に一筋の流れを落としていく姿はとても優美で
繊細な水の流れにしばし見とれてしまいます。

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時間も押しているので、左岸の枝沢を登った先で沢解除します。4人パーティも解除中でした。
あとは登山道に出ればおしまいなのですが、困難大好き、試練大好き、家族からの罵声大好きな相方は
「もうちょっと登るんじゃないの」な言葉を無視して自信満々で右方向にトラバースしていきます。
標高1870mあたりを延々トラバースしていて、さすがに小さな沢型も入ってきて、
「おかしいからもう少し登ろう」と提案して、もうなんとも言えない猛烈なシャクナゲの藪を漕いて漕いて漕ぎまくりです。
そうこうしているうちに、急激に土砂降りの雨が落ちてきて、どろどろになるわずぶ濡れになるわで
夫の権威とか父の面目なんていうのも雨と一緒に流れ去っていきます。。。
雨でガスった視界はいったい後どの位登れば稜線なのか、とんと見えません。
それでもなんとか戸渡尾根に辿り着きました。
あとは泥川と化した登山道をずぶ濡れになって、ひたすら下りです。
相方と長男は、もうすぐに姿が見えなくなって猛スピードで行ってしまいます。
屋久島のやさしい雨と木霊さんをなつかしく思い出しながら、ひとり黙々と下って行きました。

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                                やっと登山道じゃ~

***コースタイム***
西沢渓谷入口P6:00~鶏冠谷出合6:35/7:00~魚止の滝7:25~3段12m滝8:55~逆くの滝9:10/10:10~
二俣10:45/11:30(巻き終わり)~30m滝11:50/12:50~大滝40m14:40~沢解除15:05~登山道15:55~西沢渓谷入口P18:05
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Comment

- ゆう

ここは、以前に行ったけど
ほとんど忘れています
でも、詰めはシャクナゲを避けるつもりで
左に登っていって正解だったことだけは
覚えています 結構面白い沢でした
2013.06.25 Tue 21:54 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ゆうさん
30m滝以外はほんとに楽しい沢でした。
詰めも枝沢をもう少し行けばよかったのに、トラバース早すぎでした。
ほんとシャクナゲの藪ってすごいですね~
2013.06.25 Tue 22:24 URL [ Edit ]

- おくがけど

う~む、12時間行動はツラいなぁ。
んでもって鶏冠って読み方おせ~てw
標高差はどれくらいかな?
2013.06.26 Wed 00:27 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆おくがけちゃん
とさかって読みます。
標高差は登山道まで900mかな。
困難な滝がいくつかあったり、待ち時間もあったので、かなり時間が掛かってしまいましたよ。
速い人は5h位で遡行しちゃうのかな。
うちは、滝の写真全部撮るし、のんびり歩いてるからね~あんまりCTは参考にならないよ~
2013.06.26 Wed 09:26 URL [ Edit ]

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