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日々のぜいぜい

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北ア、表銀座縦走(燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳)3日目、4日目

2013.05.18
【1日目】【2日目】

【3日目】5/5(日) 
今日は天気予報も連休中では一番いい日です。
稜線漫歩を楽しみに出発です。

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常念小屋テン場からの夜明け、クリックでウェブアルバムにリンクします


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大天井岳への呪縛からも解き放たれて、今日はのびのびとすべての風景が新鮮に美しい。
常念岳から蝶ヶ岳へと、右手に槍や穂高の稜線を眺めるすぱらしいトレイルです。

常念小屋のテン場は、この時期雪着きの所と土の所があって、長男が土の所に張ってくれたので、
暖かくぬくぬくと安眠できました。

小屋の目の前の常念岳へと取り付きます。
下の方はまったく雪が着いていませんが、途中でアイゼン付ける場所も心配なので、仕方なく下からアイゼン装着です。
岩の上をアイゼンでガシガシ歩くのはほんと気持ち悪いです。

P5050232.jpg

やがて程よく雪もでてきて、見えているピークの更にその先が常念岳山頂(2857m)です。
風もなく穏やかな晴天の山頂は、本当に心地良く、梓川から立ち上がっていく穂高の山々や槍は、
たっぷりな雪と立ち上がる山ひだが見事です。こんなにすばらしい槍穂の展望台はこの稜線をおいて中々ないでしょう。

IMG_5446-001.jpg

燕岳からの稜線や、新たに目の前に現れる乗鞍や御嶽山。

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そして、この先に向かう蝶ヶ岳への稜線、最後に人影もまばらになった山頂を後に、蝶ヶ岳に向かいます。

P5050255.jpgP5050275.jpg

山頂直下の雪と岩のミックスな急坂を慎重に下って行くと、雪も消えたのでここでアイゼンを外します。
が、この先に岩峰が待ち構えていて、足幅しかない場所に腐った雪が溜まっている所をゆるゆると下っていて、
ホールドものっぺり、ちょっと進退極まってしまう。
岩場に入った時には雪がなかったので、まさかの状況に、冷や汗たらり。。。
夏に歩いた時の記憶には全くなかったところでした。

相方には「膝を伸ばせ、大丈夫だ」と声を掛けられ、
下で待っている男性パーティは心配そうに固唾を飲んで見守られているという、いや~な展開。。。
落ちたらただでは済まなそうで、ほんの短い区間でしたが緊張しました。

さて、下で待っていた男性パーティもアイゼンしてなかったけど、どうして登っていったかなと
ちょっと離れたところから見たら「怖え~」と叫んでました。
あのね、下りのがもっと怖かったんだからね。

危険箇所もなくなって、晴天の中気持よくP2512へと登り返し、

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更にP2592とアップダウンが続きます。

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P2592では雪庇が発達していて、右の樹林帯に逃げます。
この山頂がおわん型にぽっかりとしていて、のんびりと一息つくには格好の場所でした。
下りはお約束のシリセードです。
あ、長男ですか?とっくに引き離されて、もうテン場だと思います。。。

気温がぐんぐん上がって汗が噴き出てきます。やっぱり、春山はこうでなくっちゃ!

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いよいよ目の前に蝶ヶ岳がそびえてきます。
P2592の鞍部を通過したところで、さあ~っという静かだけれど不気味な音。
先行していた相方に聞いたら、丁度左斜面が雪崩れたところでした。
踏み跡は樹林の際についていますから、危険はないですが、あまり気持のいいものではありません。
蝶槍まで標高差200mほどですが、登りがいがあります。
途中休み休み登っていきますが、最後で相方がガッツリ腰をおろして、やがて昼寝です。
もうこの山行で最後の登りになるはずなので、相方「このまま行ってしまうのがもったいない」と

やがて蝶槍(2664.3m)の山頂と、更に三角点(2625m)です。
先行者と思い思いの槍穂の展望でした。
山行も終盤にはいり、こんな上天気をありがとうと感謝の気持でいっぱいです。
が、テン場まではまだまだもう一歩きです。

相方は雪の上をぜいぜいは土の上を選んで歩いて行きます。

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蝶ヶ岳に着きました。長男は暇過ぎて雲の写真ばかり撮っていたそうです。
それぞれのお山でした。

この時期、太陽は大キレットへと沈んでいきました。

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【4日目】5/6(月)  
きょうも気持ちよく明けました。
残りの工程は、三股までの下りを残すのみとなりました。

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長男はシリセードでスイスイ下って行ってしまいます。
中々傾斜もきついので、ロートル組は一歩一歩をしっかり踏みしめて下っていきます。
雪も大分緩んでスリップ注意です。
いやらしいトラバースも思ったほどではなく、まめうち平を過ぎると雪もどんどん減ってきて
やがて尾根を下ってゴジラの木を過ぎると、あたりにはキクザキイチゲが咲き乱れています。
雪山の最後にこんなプレゼントが待っているなんて、感激です。

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キクザキイチゲとショウジョウバカマ

力水で水を得て、本沢にかかる橋を渡り、やがて林道を20分歩いてゲートに着きました。
すでに蝶ヶ岳ヒュッテで予約しておいたタクシーが待機していて、しゃくなげ荘裏の登山者駐車場まで戻りました。
温泉健康館にてこの山旅のしめとしました。

***コースタイム***
5/5:常念小屋テン場6:55~常念岳8:25/9/10~蝶槍13:45/14:10~蝶ヶ岳テン場15:00
5/6:蝶ヶ岳テン場7:00~まめうち平8:50~橋10:20~三股P10:40
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Comment

- hiro

緊張の後の綺麗な景色。
ぜぜさんにとって心に残る山旅になったのがレポから伝わってくるよ~。
でもさ~。。やばいところで知らない人とかにも見守られるって緊張するよね^^;私もやっぱり苦手。どうせなら、景色見て暇つぶしてくれればいいのに。とか思っちゃいますi-201
やっぱ山はきれいだね~。
2013.05.21 Tue 09:40 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ hiroちゃん
ほんとにすばらしい稜線でした。下るのがもったいない感じだけど、もう頭かゆいしね~(爆

でね、ただだまって見てるだけならいいのに、バウンドしたら二段飛びみたいなこと言ってるのが
聞こえてるんだよ、ますます緊張しちゃうじゃんね~
2013.05.21 Tue 10:25 URL [ Edit ]

- ろび

情念・・・ちゃう 常念
まだ行ったことないねん
岩ごろの上でのアイゼン いやよね
那須でもそうだった。 あのギーギーした音
もっとマメに装着すればいいんだろうな、やっぱワンタッチ買うか・・・

だだっぴろーい蝶の頂上あたりで やっぱり
バンザーイをした自分を思い出します。
あの景色だもんねー
いやいや 絶対に燕~常念 あるいは槍っちに
いきたいぞー いくもんね!
よいGW山行になって よかったねー
2013.05.21 Tue 12:54 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ろびさん
常念岳は自分の中ではかなり上位につけてるお山かなあ。
安曇野からも目立つし、近づいてもりりしいし!
なんたって稜線漫歩たまりません。

蝶のあのだだっ広いとこ、なんかいいよね。
気持がふわってゆるむとこだよね。
ぜひ、行ってみそ~
2013.05.21 Tue 16:49 URL [ Edit ]

- まきくま

ああ、終わっちゃった。
よみごたえありました。
安心した頃に、聞いてないよ〜、ないやらしい箇所って出てくるもんだよね。ほんと、途方に暮れることある。
でも、とにかく越えなきゃって試練、それもまたお山のたのしみだね。
2013.05.22 Wed 07:42 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆まっきー
どもども長々とお付き合いありがとです。
常念の下りは、ほっと一安心した後だったので、ほんとにびびりまくりでした。
最後まで油断禁物だね。
足の速い人なら2泊の行程だと思うけど、私のペースに合わせてくれた家族にはほんと感謝でした。
2013.05.22 Wed 09:02 URL [ Edit ]

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