北ア、表銀座縦走(燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳)2日目
2013.05.16
【1日目】 【3日目】【4日目】
【2日目】5/4(土)
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昨晩からの風は朝も収まらず、しばらく様子を見ることに。
予報は晴れマークだけれど、どうも裏銀座の方の雲が多い。
何となく嫌な予感で、「一旦下ってヒエ平から常念に登っても」と提案するも
相方「もう少し様子見て」と、中々譲りません。
何となく悶々と待つうちに、風も少し和らいできて、裏銀座の雲も取れてきました。
ぜいぜいは、どうしても大天井岳の冬季ルートは怖いと強固にインプットされているので、
相方に「行くぞ」と言われても渋々という面持ちです。それでも、足取りも重く(笑)出発です。

燕岳テン場の夜明け、クリックでウェブアルバムにリンクします

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【2日目】5/4(土)


昨晩からの風は朝も収まらず、しばらく様子を見ることに。
予報は晴れマークだけれど、どうも裏銀座の方の雲が多い。
何となく嫌な予感で、「一旦下ってヒエ平から常念に登っても」と提案するも
相方「もう少し様子見て」と、中々譲りません。
何となく悶々と待つうちに、風も少し和らいできて、裏銀座の雲も取れてきました。
ぜいぜいは、どうしても大天井岳の冬季ルートは怖いと強固にインプットされているので、
相方に「行くぞ」と言われても渋々という面持ちです。それでも、足取りも重く(笑)出発です。

燕岳テン場の夜明け、クリックでウェブアルバムにリンクします

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昨日の燕山荘も多くの宿泊者でにぎわったようで、
朝の出発でごった返している燕山荘の脇をすり抜けて縦走路へと歩を進めます。
さすがにこちらは人影も少なく、静かな縦走路です。

クリックOK
蛙岩まで平和な登山道を歩いて行くと、先行の若いパーティが冬季ルートを通過できず難儀しています。
結局彼らはここで諦めて、燕山荘まで戻っていきました。
実際ここが越えられないと、大天井岳の冬季ルートは無理かなあと思います。
蛙岩の冬季ルートは、中央の狭い穴の中をちょっとしたクライミングで登っていきますが、
ザックがジャマをするので、外していきます。
相方は私のザックを右手に持ち、自分のザックは背負って先行。
次は私の番
初めの大きな岩がやだ、越えられない。。。
相方に「ちょっと無理、引っ張って」と頼むと、「え?」という雰囲気が漂っていて、「なんで?」と思ったら
相方じゃない、全然知らない男性が手を引っ張ってくれました。。。
どうやら、右ルートに入って戻ってきた男性だったようで、こちらも恥ずかしいやら、申し訳ないやらで。。。
無事に蛙岩を通過しトラバースを徐々下って、いよいよ大下りです。


右の写真の後に見えるのが蛙岩


大下りを下って、その先のトラバース
大下りを下り終え、切通岩まで岩場、トラバースを交えながら徐々の登っていきます。
この辺りまでは、まだそんなに怖い所もなく、普通の雪山という感じ。


喜作レリーフを過ぎてから、いよいよ大天井岳への冬季直登ルートが始まります。
初めの登りでまだ右手にストックを持っていたことを大いに後悔。。。
不安定な足場のなか、急いで相方にザックに括りつけてもらいました。

登り始めてしばらくは壁のような斜面で、三点支持必須です。先行者のステップがなければとても登れなかったです。
おまけにはんぱなく風が強くて、何度も耐風姿勢を取ります。ピッケルに片手だけなんて到底無理で
ピッケルを深く差し込んで、両手でしがみつくこと数度。。。頭はほとんど地面すれすれに低い体制です。

岩場を巻くこのトラバースが緊張、正直写真撮ってる場合じゃないですよ。

この岩場通過は岩をへつりましたが怖かったです。岩に登った方が安全だと思いました。
それにしても上からの映像はやですね。下りたくないかも。
風もさらに強まってあたりが暗くなってきます。いやだなあ。
そして、なんとか大天井岳(2922m)山頂にたどり着くと、そこに待っていたものは横なぐりの雪でした。


ここまでまだ行程の半分、見通しも悪いしちょっと萎えます。
ここから中天井岳(2890m)、2832P、東天井岳(2814m)とトラバースして行きます。
雪がバシバシ叩きつけてくるので、もう無言で下を向いて黙々と進んでいきます。




廃道に入り込まぬように標識に従って、いよいよ横通岳(2767m)のトラバースに取り付くと
やがて前方に常念岳の勇姿が現れます。
常念岳の姿を見てほっとひといきでですが、見えてからがまた長かった。

テン場では、うれしや長男がテントを張っていてくれました。
どんよりとしていて、夕日を拝むこともなく暮れてゆきました。
***コースタイム***
燕山荘テン場7:15~蛙岩7:30~大下り8:35~切通岩10:40~大天井岳山頂11:55~常念小屋テン場15:15
3日目につづく
朝の出発でごった返している燕山荘の脇をすり抜けて縦走路へと歩を進めます。
さすがにこちらは人影も少なく、静かな縦走路です。

クリックOK
蛙岩まで平和な登山道を歩いて行くと、先行の若いパーティが冬季ルートを通過できず難儀しています。
結局彼らはここで諦めて、燕山荘まで戻っていきました。
実際ここが越えられないと、大天井岳の冬季ルートは無理かなあと思います。
蛙岩の冬季ルートは、中央の狭い穴の中をちょっとしたクライミングで登っていきますが、
ザックがジャマをするので、外していきます。
相方は私のザックを右手に持ち、自分のザックは背負って先行。
次は私の番
初めの大きな岩がやだ、越えられない。。。
相方に「ちょっと無理、引っ張って」と頼むと、「え?」という雰囲気が漂っていて、「なんで?」と思ったら
相方じゃない、全然知らない男性が手を引っ張ってくれました。。。
どうやら、右ルートに入って戻ってきた男性だったようで、こちらも恥ずかしいやら、申し訳ないやらで。。。
無事に蛙岩を通過しトラバースを徐々下って、いよいよ大下りです。


右の写真の後に見えるのが蛙岩


大下りを下って、その先のトラバース
大下りを下り終え、切通岩まで岩場、トラバースを交えながら徐々の登っていきます。
この辺りまでは、まだそんなに怖い所もなく、普通の雪山という感じ。


喜作レリーフを過ぎてから、いよいよ大天井岳への冬季直登ルートが始まります。
初めの登りでまだ右手にストックを持っていたことを大いに後悔。。。
不安定な足場のなか、急いで相方にザックに括りつけてもらいました。

登り始めてしばらくは壁のような斜面で、三点支持必須です。先行者のステップがなければとても登れなかったです。
おまけにはんぱなく風が強くて、何度も耐風姿勢を取ります。ピッケルに片手だけなんて到底無理で
ピッケルを深く差し込んで、両手でしがみつくこと数度。。。頭はほとんど地面すれすれに低い体制です。

岩場を巻くこのトラバースが緊張、正直写真撮ってる場合じゃないですよ。

この岩場通過は岩をへつりましたが怖かったです。岩に登った方が安全だと思いました。
それにしても上からの映像はやですね。下りたくないかも。
風もさらに強まってあたりが暗くなってきます。いやだなあ。
そして、なんとか大天井岳(2922m)山頂にたどり着くと、そこに待っていたものは横なぐりの雪でした。


ここまでまだ行程の半分、見通しも悪いしちょっと萎えます。
ここから中天井岳(2890m)、2832P、東天井岳(2814m)とトラバースして行きます。
雪がバシバシ叩きつけてくるので、もう無言で下を向いて黙々と進んでいきます。




廃道に入り込まぬように標識に従って、いよいよ横通岳(2767m)のトラバースに取り付くと
やがて前方に常念岳の勇姿が現れます。
常念岳の姿を見てほっとひといきでですが、見えてからがまた長かった。

テン場では、うれしや長男がテントを張っていてくれました。
どんよりとしていて、夕日を拝むこともなく暮れてゆきました。
***コースタイム***
燕山荘テン場7:15~蛙岩7:30~大下り8:35~切通岩10:40~大天井岳山頂11:55~常念小屋テン場15:15
3日目につづく
Comment
- 臆崖道
この日の風がねぇ・・・負けてしまいましたわorz
私も相方さんと一緒で執念深い(違うか、諦めが悪いだけかも)ので、必ず○竜はリベンジするつもりです。
GWの残雪アルプス・・・2006年から続けて(1回だけ屋久島に逃げたw)いますが、「縦走」形式で計画達成できたのは2008年の燕~常念だけなんです。しかもこの年はぬるぬるポカポカの春山でして、ダイテンの登りなんかも怖さがなくて、逆によくなかった(こんなもんか~とインプットされてしまうので)かもです。
春山はその年年で、条件が全然違いますからね。
私も相方さんと一緒で執念深い(違うか、諦めが悪いだけかも)ので、必ず○竜はリベンジするつもりです。
GWの残雪アルプス・・・2006年から続けて(1回だけ屋久島に逃げたw)いますが、「縦走」形式で計画達成できたのは2008年の燕~常念だけなんです。しかもこの年はぬるぬるポカポカの春山でして、ダイテンの登りなんかも怖さがなくて、逆によくなかった(こんなもんか~とインプットされてしまうので)かもです。
春山はその年年で、条件が全然違いますからね。
2013.05.18 Sat 06:04 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
この日の大気が不安定なのは、朝方の裏銀座の雲があやしかったので、
なんだか嫌だなあと気持ちも重かったです。
大天井岳の風は半端なかったよ~大天荘の方が風の通り道だろうなあと思っていたけど、
そんなもんじゃなかったです。
足がふわっときそうだったもん。
ほんとに春山は油断がなりませんね。
縦走はなんだかんだ言って難易度が高いよね。今回やり通せたのは、まあ奇跡かなあ。
この日の大気が不安定なのは、朝方の裏銀座の雲があやしかったので、
なんだか嫌だなあと気持ちも重かったです。
大天井岳の風は半端なかったよ~大天荘の方が風の通り道だろうなあと思っていたけど、
そんなもんじゃなかったです。
足がふわっときそうだったもん。
ほんとに春山は油断がなりませんね。
縦走はなんだかんだ言って難易度が高いよね。今回やり通せたのは、まあ奇跡かなあ。
- まきくま
うーん、すごいね。
ぜぜさん、ほんとにすごい。
体力も、精神力も、日頃の鍛錬の賜物ですね。
沢で、怖いところ頑張ってるから行けたんじゃないかなあ。あとは、メンバーとお天気か。こういう山行って、できたことに、感謝って気分になるよね。
ほんとによかったね。
ぜぜさん、ほんとにすごい。
体力も、精神力も、日頃の鍛錬の賜物ですね。
沢で、怖いところ頑張ってるから行けたんじゃないかなあ。あとは、メンバーとお天気か。こういう山行って、できたことに、感謝って気分になるよね。
ほんとによかったね。
2013.05.22 Wed 07:37 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆まっきー
こういうお山ってほんとにメンバーとお天気のウエイトが高いですよね。
私一人ではとても精神力が持たないと。。。
でも、単独の女子がいたんですよ~ほんとすごいなあと。
こわごわの大天井越えは、終わってみれば一生の思い出かな。
こういうお山ってほんとにメンバーとお天気のウエイトが高いですよね。
私一人ではとても精神力が持たないと。。。
でも、単独の女子がいたんですよ~ほんとすごいなあと。
こわごわの大天井越えは、終わってみれば一生の思い出かな。
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