丹沢、玄倉川流域-檜洞(沢)
2012.11.12
2012.11.4(日)
前日は鉄砲沢を遡行しユーシンの河原でテント泊、そして2日目は檜洞(沢)を遡行しました。
美しい檜洞沢をぜひ長男に見せてあげたいと、そして私もまたここを再訪したいと願っていました。
前回訪れたのが昨年のGW
次は紅葉の時期にという願いが叶いました。
玄倉から林道を辿りながら、眼下に見下ろす玄倉川の景観もすばらしいものですが、
更にその最奥にもこんな秘境が隠されているなんて。
アクセスの悪さと際立った滝場も少ないことから、遡行する人もまれな沢ですが、
ぜいぜい家にとって、この沢がオアシスであることに変わりなく、この姿よ永遠にと願うわけです。

5段の滝上より クリックでウェブアルバムにリンクします

前日は鉄砲沢を遡行しユーシンの河原でテント泊、そして2日目は檜洞(沢)を遡行しました。
美しい檜洞沢をぜひ長男に見せてあげたいと、そして私もまたここを再訪したいと願っていました。
前回訪れたのが昨年のGW
次は紅葉の時期にという願いが叶いました。
玄倉から林道を辿りながら、眼下に見下ろす玄倉川の景観もすばらしいものですが、
更にその最奥にもこんな秘境が隠されているなんて。
アクセスの悪さと際立った滝場も少ないことから、遡行する人もまれな沢ですが、
ぜいぜい家にとって、この沢がオアシスであることに変わりなく、この姿よ永遠にと願うわけです。

5段の滝上より クリックでウェブアルバムにリンクします
昨年はテントの脇まできてピーピーと鳴いていた鹿が、今年は1頭も現れなかった。
かろうじて沢中で鳴き声を聞いたのだけど、だいぶ警戒心が強くなったのだろうか。
いつものように公衆トイレ左の発電施設への踏み跡から檜洞沢左岸を辿っていきます。
小さな沢型を越えた先は、迷わず左の発電施設への道に進みます。
施設が見えてきたら、タンク脇の鉄柵を辿って、初めの堰堤の橋の所に進み、尾根に向かってはしごをよじ登ったら
沢沿いの鉄橋を進めば、2つ目の堰堤の掛かる所に出ます。このルートが一番楽かな。

F1を相方と長男が苦戦しているのを尻目に、ぜいぜいはとっとと左岸の踏み跡から巻きに入ります。
続くチョックストーンのあるF2はなんだか様相が変わっています。
見れば、大石に挟まっていた岩が大石の左下に落ちていました。
何年も留まっていたのに自然の力はすごいです。
前回はこの挟まっていた石をくぐって中から全身フリクションで越えたのですが、今年はちょっと簡単フリクション。
ってか、右の大岩から行けたような。。。

今年

昨年
河原には1パーティの遡行者がいました。とても素敵な場所でビバーク中でした。
これから先、魚止の滝、うなぎの寝床風の滝場と、ユーシン沢との二俣までは谷間に見事な景観を作り出します。

魚止の滝

うなぎの寝床風

二俣の先の滝場
ユーシン沢を右に分け檜洞沢に入ってからは、
更に谷もひらけて、ナメと滝場が降り注ぐ朝日に映えてなんとも言えない素晴らしい景観を作り出します。




ちょっと難儀な滝場も巻きがあるので、身の丈にあった沢と言えます。
終盤に現れる5段の滝は上段を相方と長男が右岸をへつって越えていきました。
腐ったスリングが下がっているその先が、岩がハングしていて、そのハング岩の下がホールドという
中々の難しさですが、相方はともかく、長男がこれをクリアしたのは、すごく上達したなと頼もしいです。

沢も大分落ち着いた様相になってきて、いよいよ終盤です。
ここでぜいぜいは地形図のトリップにまんまとハマッテしまいます。
1140m圏で、前方に右から2本沢が入っているのが見えます。
この2本の沢を見やって左に進めば経角沢と思い込んでしまいます。
実はこの時点で左から入り込んでいる沢はゲタ小屋沢なのですが、2本の沢が見えた時点でここを経角沢と勘違いします。
そして更に悪いことには地形図にゲタ小屋沢の水線を記入していませんでした。
なので、ぜいぜいの頭の中にはゲタ小屋沢の存在が全くなく、
そして前回の遡行の時も、右ばかり気にしていたので、やはりゲタ小屋沢の印象が全くありませんでした。
正しくは1160m圏の二俣を左に入れば経角沢なのでした。
平和的な経角沢のつもりが、沢は傾斜をつけて登っていきます。
なんだかおかしいとは思うのですが、地形図通りと思いこんでいるので、ズルズルと進んでしまいます。
水が切れた所で、沢装備を解除します。
しばらくでまた水流が現れて、3~4箇所の滝場も現れてしまいます。
いったんは戻ってみるのですが、やっぱり右の滝かなあなどど、結局滝を登山靴で怖い思いをしながら登ってしまいます。

沢の詰めはとんでもないガレルンゼで、尾根に逃げるルートを探りますがどこにも逃げ場がありません。
長男はどんどんルンゼを詰めていって、左の尾根に抜けました。
相方とぜいぜいはとてもそこまでは行けず、なんとか右の尾根にお助けロープを出してトラバースして逃げました。
尾根に乗ってからも、傾斜がきつくて、お助けロープで確保されながらの登りとなりました。

稜線に乗ってからやけに檜洞丸と石棚尾根が遠かったので、現在地がどこなのか把握できません。
見覚えのある鎖のついた所が、もしや同角ノ頭への登りかなと思ったら案の定で、
10分もしないで山頂にたどり着きました。

気が抜けて、へなへなしそうだったけれど辿りつけてよかったです。

下山は同角尾根を下って無事ユーシンにたどり着きました。
石小屋沢ノ頭に登る長い方のはしごが鎖で繋がれていなくてグラグラしていたのが怖かったです。
ユーシンからの林道は途中タイムアウトで、ヘッ電下山となりましたが充実の沢旅となりました。
しかしぜいぜい家ってビックリマークのあるとこ好きだよなあ。。。
***コースタイム***
ユーシン6:45~檜洞沢入渓7:00~ユーシン沢出合8:20~奥の魚止の滝10:25~ゲタ小屋沢出合11:40~
沢解除11:55~同角尾根13:45~同角ノ頭13:55~大石山15:25~ユーシン16:20/16:50~玄倉林道P18:30
国土地理院地形図、檜洞沢
鉄砲沢はこちら
かろうじて沢中で鳴き声を聞いたのだけど、だいぶ警戒心が強くなったのだろうか。
いつものように公衆トイレ左の発電施設への踏み跡から檜洞沢左岸を辿っていきます。
小さな沢型を越えた先は、迷わず左の発電施設への道に進みます。
施設が見えてきたら、タンク脇の鉄柵を辿って、初めの堰堤の橋の所に進み、尾根に向かってはしごをよじ登ったら
沢沿いの鉄橋を進めば、2つ目の堰堤の掛かる所に出ます。このルートが一番楽かな。

F1を相方と長男が苦戦しているのを尻目に、ぜいぜいはとっとと左岸の踏み跡から巻きに入ります。
続くチョックストーンのあるF2はなんだか様相が変わっています。
見れば、大石に挟まっていた岩が大石の左下に落ちていました。
何年も留まっていたのに自然の力はすごいです。
前回はこの挟まっていた石をくぐって中から全身フリクションで越えたのですが、今年はちょっと簡単フリクション。
ってか、右の大岩から行けたような。。。

今年

昨年
河原には1パーティの遡行者がいました。とても素敵な場所でビバーク中でした。
これから先、魚止の滝、うなぎの寝床風の滝場と、ユーシン沢との二俣までは谷間に見事な景観を作り出します。

魚止の滝

うなぎの寝床風

二俣の先の滝場
ユーシン沢を右に分け檜洞沢に入ってからは、
更に谷もひらけて、ナメと滝場が降り注ぐ朝日に映えてなんとも言えない素晴らしい景観を作り出します。




ちょっと難儀な滝場も巻きがあるので、身の丈にあった沢と言えます。
終盤に現れる5段の滝は上段を相方と長男が右岸をへつって越えていきました。
腐ったスリングが下がっているその先が、岩がハングしていて、そのハング岩の下がホールドという
中々の難しさですが、相方はともかく、長男がこれをクリアしたのは、すごく上達したなと頼もしいです。

沢も大分落ち着いた様相になってきて、いよいよ終盤です。
ここでぜいぜいは地形図のトリップにまんまとハマッテしまいます。
1140m圏で、前方に右から2本沢が入っているのが見えます。
この2本の沢を見やって左に進めば経角沢と思い込んでしまいます。
実はこの時点で左から入り込んでいる沢はゲタ小屋沢なのですが、2本の沢が見えた時点でここを経角沢と勘違いします。
そして更に悪いことには地形図にゲタ小屋沢の水線を記入していませんでした。
なので、ぜいぜいの頭の中にはゲタ小屋沢の存在が全くなく、
そして前回の遡行の時も、右ばかり気にしていたので、やはりゲタ小屋沢の印象が全くありませんでした。
正しくは1160m圏の二俣を左に入れば経角沢なのでした。
平和的な経角沢のつもりが、沢は傾斜をつけて登っていきます。
なんだかおかしいとは思うのですが、地形図通りと思いこんでいるので、ズルズルと進んでしまいます。
水が切れた所で、沢装備を解除します。
しばらくでまた水流が現れて、3~4箇所の滝場も現れてしまいます。
いったんは戻ってみるのですが、やっぱり右の滝かなあなどど、結局滝を登山靴で怖い思いをしながら登ってしまいます。

沢の詰めはとんでもないガレルンゼで、尾根に逃げるルートを探りますがどこにも逃げ場がありません。
長男はどんどんルンゼを詰めていって、左の尾根に抜けました。
相方とぜいぜいはとてもそこまでは行けず、なんとか右の尾根にお助けロープを出してトラバースして逃げました。
尾根に乗ってからも、傾斜がきつくて、お助けロープで確保されながらの登りとなりました。

稜線に乗ってからやけに檜洞丸と石棚尾根が遠かったので、現在地がどこなのか把握できません。
見覚えのある鎖のついた所が、もしや同角ノ頭への登りかなと思ったら案の定で、
10分もしないで山頂にたどり着きました。

気が抜けて、へなへなしそうだったけれど辿りつけてよかったです。

下山は同角尾根を下って無事ユーシンにたどり着きました。
石小屋沢ノ頭に登る長い方のはしごが鎖で繋がれていなくてグラグラしていたのが怖かったです。
ユーシンからの林道は途中タイムアウトで、ヘッ電下山となりましたが充実の沢旅となりました。
しかしぜいぜい家ってビックリマークのあるとこ好きだよなあ。。。
***コースタイム***
ユーシン6:45~檜洞沢入渓7:00~ユーシン沢出合8:20~奥の魚止の滝10:25~ゲタ小屋沢出合11:40~
沢解除11:55~同角尾根13:45~同角ノ頭13:55~大石山15:25~ユーシン16:20/16:50~玄倉林道P18:30
国土地理院地形図、檜洞沢
鉄砲沢はこちら
Comment
昨年のと比べて - 岐阜ぺんぎん
水量が安定している沢ですね
豊な丹沢を感じます
豊な丹沢を感じます
2012.11.13 Tue 12:59 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆岐阜ぺんぎんさん
雨が少ない時でも、だいたいこんな水量みたいですね。
丹沢は元々そんなに水量の多い沢はないので、ひたひた歩けるところが多いです。
雨が少ない時でも、だいたいこんな水量みたいですね。
丹沢は元々そんなに水量の多い沢はないので、ひたひた歩けるところが多いです。
トップ画像の - 日向葵
紅葉は綺麗ですねぇ。アルバムにある紅葉の写真も光が当たっている写真は暖かさがかんじられます。
詰めはww前もそうでしたが人が登るルートに見えませんw
でも登っちゃうんですねぇ。凄いなぁ。
詰めはww前もそうでしたが人が登るルートに見えませんw
でも登っちゃうんですねぇ。凄いなぁ。
2012.11.14 Wed 18:19 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆日向葵さん
まったく毎回毎回無茶しますね(笑
でも。こんなとこも沢ではある程度想定内なところもあって
ぱっと見で、まあ行けるでしょうという判断なのだと思います。
はなから行けない所は、絶対行かないので。。。
紅葉の写真、ありがとうございます。
この日はお天気がよくて、紅葉は輝いてそれは美しかったです。
日本の紅葉はどこも宝だなあと、常々思います。日本人でよかったなって。
まったく毎回毎回無茶しますね(笑
でも。こんなとこも沢ではある程度想定内なところもあって
ぱっと見で、まあ行けるでしょうという判断なのだと思います。
はなから行けない所は、絶対行かないので。。。
紅葉の写真、ありがとうございます。
この日はお天気がよくて、紅葉は輝いてそれは美しかったです。
日本の紅葉はどこも宝だなあと、常々思います。日本人でよかったなって。
- hiro
うんうん!きれいだね~。最初の紅葉バックのシルエット、かっこいいっっ!
神奈川にこんなところがあるなんて。。エッヘン^^
神奈川にこんなところがあるなんて。。エッヘン^^
2012.11.14 Wed 23:25 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆hiro ちゃん
ほんとにきれいな所なんだよ~神奈川の秘境だね。
玄倉林道も今週末くらいに歩くと、渓谷と紅葉が最高にきれいだよ。
熊木沢ダムまでなら道もいいから、紅葉散策にオススメです。
トレランの人も結構はいっているよ。
ほんとにきれいな所なんだよ~神奈川の秘境だね。
玄倉林道も今週末くらいに歩くと、渓谷と紅葉が最高にきれいだよ。
熊木沢ダムまでなら道もいいから、紅葉散策にオススメです。
トレランの人も結構はいっているよ。
- maychoi
前の日記のコメントすみません。
息子さんが沢のパートナーだと聞いて記事を読みたくなりました。
頼もしいですね。子供のころは大変だったけど、今は助けてくれる頼れる相手に成長されているのですね。
檜洞は憧れの沢です。
私も10年後ぐらいにうちのチビと行けたらな~と妄想??してしまいました。
大きくなっても一緒に登れる親子関係築きたいです。ありがとうございました。
息子さんが沢のパートナーだと聞いて記事を読みたくなりました。
頼もしいですね。子供のころは大変だったけど、今は助けてくれる頼れる相手に成長されているのですね。
檜洞は憧れの沢です。
私も10年後ぐらいにうちのチビと行けたらな~と妄想??してしまいました。
大きくなっても一緒に登れる親子関係築きたいです。ありがとうございました。
2013.06.20 Thu 10:44 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆ maychoiさん
ようこそいらっしゃいました。
息子は昨年から沢を始めて、この檜洞で5本目でした。
若い子は身軽なので、何回か行くとすぐに感覚を掴んで頼もしいパートナーになりますね。
maychoiさんの息子さんは小さい時から行かれているし、
技術も見ているから、大きくなったらお母さんを引っ張っていってくれると思いますよ。
小さい時からお山に親しんでいると、一旦お山から離れてもまた再開したくなるみたいです。
長男も大学時代から遠く離れて住んでいて、今も遠いですが、
お山の時は連絡とり合っています。
息子さんもこれからどんどん楽しみですね。
ようこそいらっしゃいました。
息子は昨年から沢を始めて、この檜洞で5本目でした。
若い子は身軽なので、何回か行くとすぐに感覚を掴んで頼もしいパートナーになりますね。
maychoiさんの息子さんは小さい時から行かれているし、
技術も見ているから、大きくなったらお母さんを引っ張っていってくれると思いますよ。
小さい時からお山に親しんでいると、一旦お山から離れてもまた再開したくなるみたいです。
長男も大学時代から遠く離れて住んでいて、今も遠いですが、
お山の時は連絡とり合っています。
息子さんもこれからどんどん楽しみですね。
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