丹沢、玄倉川流域-鉄砲沢
2012.11.08
2012.11.3(土)
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昨年5月、鉄砲沢左俣を遡行した時に、厄介な堰堤越えと最後の難しい6m滝に難儀して、
もう2度遡行することはないだろうと思い出箱の中に厳重に鍵をかけ、さあ忘れた忘れたとしていたところ
相方「1日目は鉄砲沢だな」とぬけぬけとおっしゃいますがな。
え、ご冗談をと思いますが、他に適当な沢もなく
別に河原でまったりしててもいいじゃないか、11月だもの寒いんだもの。。。と、みつを風につぶやきますが、
相方がそんなこと許してくれる訳もなく、はいはい、行きますよ。行けばいいんでしょ。
と、心の中でつぶやいて、はてさて決行です。

クリックでウェブアルバムにリンクします


昨年5月、鉄砲沢左俣を遡行した時に、厄介な堰堤越えと最後の難しい6m滝に難儀して、
もう2度遡行することはないだろうと思い出箱の中に厳重に鍵をかけ、さあ忘れた忘れたとしていたところ
相方「1日目は鉄砲沢だな」とぬけぬけとおっしゃいますがな。
え、ご冗談をと思いますが、他に適当な沢もなく
別に河原でまったりしててもいいじゃないか、11月だもの寒いんだもの。。。と、みつを風につぶやきますが、
相方がそんなこと許してくれる訳もなく、はいはい、行きますよ。行けばいいんでしょ。
と、心の中でつぶやいて、はてさて決行です。

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玄倉林道のゲートからえっちらおっちらユーシンまでの道のり約7km程を歩きます。
5年もの間、青崩トンネル改修工事で通行止めとなってから昨年秋やっと開通したものの、
また今年の台風4号のあおりを受けて再び通行止めとなっていたところでしたが、
この夏やっとの開通(歩行者のみ)。ユーシンまで安心して歩けるようになりました。
道のりは長いけど、雨山峠越えからのルートを考えれば、まあ楽なものです。
ユーシンに荷物をデポして、沢装備をし軽荷で出発です。
ユーシンから歩いて20分、地形図では4つ目の沢です。
橋はなく、右手河原に堰堤が見えます。
標高差が380mしかない短い沢ですが、見所のぎっしりと詰まった沢です。

クリックOK
右岸の踏跡から下り、初めの堰堤は右のザレから、二番目の堰堤は左のザレから越えていきます。
ほんとにこれが厄介で厄介で。。。
初めの滝は昨年あった倒木が台風で流されて、ちょっと厄介になって右岸をへつり、
もしくは、左岸のCSを腿まで釜に浸かって越えます。
3段の滝場はとても見栄えのする滝場で、いつ見ても見飽きません。

初めのうちこそ深い釜を持った滝場が続きますが、その後はナメ滝や緩い河原をのんびりと散策する場所となり
ほのかに色づきだした紅葉とも相まって、とてもゆったりとした気持ちで歩いていきます。

890mの二俣を左に取ると、いよいよ960mの問題の滝場にやってきます。
初めの10mはややぬめった左を慎重に登ります。
次の6mは相方がフリーで登ってザイルを出してもらいますが、いざ自分が登るときには、
どうしてもここをフリーで行ける相方が信じられません。中断から上は手も足も出なくて、
なんども躊躇しながら、やっとの思いで落口にたどり着きました。
両手の指先は、岩をかろうじて掴んだ痛みと冷たさで、しばらく感覚が戻りません。
ほんとにいつ来てももう二度とゴメンだと思います。

見た目以上に悪い6mの滝
滝上は平和な様相となっていよいよ詰めに入ります。
最後の鍋割峠まで詰めないで、ひとつ手前のルンゼをショートカットしたのが裏目に出て、結構ハードな詰めとなったのはご愛嬌。

稜線に出てからは、紅葉の始まったコシバ沢左岸尾根をのんびりと下っていきます。
塔や鍋割山の喧騒がうそのように静かで誰にも会わない尾根でした。

熊木沢林道は尾根筋からのガレの押し出しがいたるところで、大分荒れた印象ですが、
新たな踏み跡もしっかりと付いていて、問題はありません。
熊木沢ダムのバックヤードも相変わらず美しい水をたたえていました。

***コースタイム***
玄倉P6:35~ユーシン8:15/9:05~鉄砲沢入渓9:28~890m圏二俣11:20/11/30~コシバ沢左岸尾根13:10~
熊木沢林道14:00~ユーシン14:40
国土地理院地形図、丹沢-鉄砲沢
*コシバ沢右岸尾根最後の下山部分は、P942mの鞍部まで行って西の沢型に入るのが正しいです。
地形図1000mで一つ前の北西の尾根から沢型に入っているのは間違えです。
檜洞沢に続く
5年もの間、青崩トンネル改修工事で通行止めとなってから昨年秋やっと開通したものの、
また今年の台風4号のあおりを受けて再び通行止めとなっていたところでしたが、
この夏やっとの開通(歩行者のみ)。ユーシンまで安心して歩けるようになりました。
道のりは長いけど、雨山峠越えからのルートを考えれば、まあ楽なものです。
ユーシンに荷物をデポして、沢装備をし軽荷で出発です。
ユーシンから歩いて20分、地形図では4つ目の沢です。
橋はなく、右手河原に堰堤が見えます。
標高差が380mしかない短い沢ですが、見所のぎっしりと詰まった沢です。

クリックOK
右岸の踏跡から下り、初めの堰堤は右のザレから、二番目の堰堤は左のザレから越えていきます。
ほんとにこれが厄介で厄介で。。。
初めの滝は昨年あった倒木が台風で流されて、ちょっと厄介になって右岸をへつり、
もしくは、左岸のCSを腿まで釜に浸かって越えます。
3段の滝場はとても見栄えのする滝場で、いつ見ても見飽きません。

初めのうちこそ深い釜を持った滝場が続きますが、その後はナメ滝や緩い河原をのんびりと散策する場所となり
ほのかに色づきだした紅葉とも相まって、とてもゆったりとした気持ちで歩いていきます。

890mの二俣を左に取ると、いよいよ960mの問題の滝場にやってきます。
初めの10mはややぬめった左を慎重に登ります。
次の6mは相方がフリーで登ってザイルを出してもらいますが、いざ自分が登るときには、
どうしてもここをフリーで行ける相方が信じられません。中断から上は手も足も出なくて、
なんども躊躇しながら、やっとの思いで落口にたどり着きました。
両手の指先は、岩をかろうじて掴んだ痛みと冷たさで、しばらく感覚が戻りません。
ほんとにいつ来てももう二度とゴメンだと思います。

見た目以上に悪い6mの滝
滝上は平和な様相となっていよいよ詰めに入ります。
最後の鍋割峠まで詰めないで、ひとつ手前のルンゼをショートカットしたのが裏目に出て、結構ハードな詰めとなったのはご愛嬌。

稜線に出てからは、紅葉の始まったコシバ沢左岸尾根をのんびりと下っていきます。
塔や鍋割山の喧騒がうそのように静かで誰にも会わない尾根でした。

熊木沢林道は尾根筋からのガレの押し出しがいたるところで、大分荒れた印象ですが、
新たな踏み跡もしっかりと付いていて、問題はありません。
熊木沢ダムのバックヤードも相変わらず美しい水をたたえていました。

***コースタイム***
玄倉P6:35~ユーシン8:15/9:05~鉄砲沢入渓9:28~890m圏二俣11:20/11/30~コシバ沢左岸尾根13:10~
熊木沢林道14:00~ユーシン14:40
国土地理院地形図、丹沢-鉄砲沢
*コシバ沢右岸尾根最後の下山部分は、P942mの鞍部まで行って西の沢型に入るのが正しいです。
地形図1000mで一つ前の北西の尾根から沢型に入っているのは間違えです。
檜洞沢に続く
Comment
鍋割峠 - 日向葵
写真が綺麗ですね。紅葉はもう少しで見頃なんでしょうね。
最後の詰め?の写真は凄いですね。這いつくばって登っているように見えますよ。と、言うより登るルートにすら見えませんww
最後の詰め?の写真は凄いですね。這いつくばって登っているように見えますよ。と、言うより登るルートにすら見えませんww
2012.11.12 Mon 09:02 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆日向葵さん
ここの紅葉は今週あたり見事だったのではないでしょうか。
近場(丹沢)にいいところがいっぱいありますが、
ついつい他県まで遠出をしてしまうぜいぜい家です。
最後の詰めですが、ご覧のように手も足も使って、斜面から落ちないように必死です。
どうしてこんな危険な遊びするんでしょうね。。。
でも、今週はまったりお山だったので、久し振りに緊張感なく歩けました。
ここの紅葉は今週あたり見事だったのではないでしょうか。
近場(丹沢)にいいところがいっぱいありますが、
ついつい他県まで遠出をしてしまうぜいぜい家です。
最後の詰めですが、ご覧のように手も足も使って、斜面から落ちないように必死です。
どうしてこんな危険な遊びするんでしょうね。。。
でも、今週はまったりお山だったので、久し振りに緊張感なく歩けました。
こんばんは^^ - condor
鉄砲沢という名前にふさわしいようなワイルドな景観ですね。
1枚目、ぞくぞくするような迫力を感じます。
すべてを押し流すような暴れ川を想像しました。
(押し流すといいながら、流木とまってますが^^;)
最後のダムの水は対照的に幻想的で美しいですね☆
上流部は川のいろいろな表情が楽しめますね。
1枚目、ぞくぞくするような迫力を感じます。
すべてを押し流すような暴れ川を想像しました。
(押し流すといいながら、流木とまってますが^^;)
最後のダムの水は対照的に幻想的で美しいですね☆
上流部は川のいろいろな表情が楽しめますね。
- ぜいぜい
☆condorさん
名前の割りにはゆるやかな沢なのですが、
一旦水が出ると切り立っているだけに、すごい破壊力を秘めているのでしょうね。
沢の名には、先人の深い思いが込められているものと思います。
condorさんのブログ、せっかくのお山レポだったのに、読み逃げしていました。
相変わらずの、充実の休日ですね。
名前の割りにはゆるやかな沢なのですが、
一旦水が出ると切り立っているだけに、すごい破壊力を秘めているのでしょうね。
沢の名には、先人の深い思いが込められているものと思います。
condorさんのブログ、せっかくのお山レポだったのに、読み逃げしていました。
相変わらずの、充実の休日ですね。
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