日々のぜいぜい

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九州山行4日目、九重連峰-大船山~平治岳~長者原

2012.06.16
2012.6.6(水) 

昨日一昨日の風雨がうそのように空は白白と明けていきます。
まだ見えぬお日様はその光を空に反射させて自分の存在を誇示しています。
やったね、きょうこそ晴れだね!

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朝の平治岳、画像をクリックするとウェブアルバムにリンクします。


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6:25坊ガツルを出発する。
重いザックから開放され軽荷の背中は羽が生えたように軽々だ。
湿気と朝の冷気と薄暗い登山道を登ってゆく心地よさ。

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画像はクリックで大きくなります

誰にも会わない山懐の深さを自身の体で感じる。
鳥の声がさんざめいて、木々を震わす。
この後必ずやってくるであろう山頂での喧騒の前のひととき、私にだけ与えられた空間と時間。
それを心の底から楽しむ。

あたりが明るさを増す頃、ぽっかりと見晴らしのよい空間に飛び出す。
自然が作り出したストーリーに乗って、そこからの風景を楽しむ。

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中岳、硫黄山方面

一昨日歩いた山並みや坊ガツルも眼下に手に取るように広がる。
その名の通りの三俣山は三兄弟よろしく肩を並べる様も微笑ましい。

さらに高度を上げていくと、空が広がってぽんと段原に飛び出す。
左手に見上げる北大船山の山腹がピンクの衣をまとって、朝日に輝いている。

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大船山(だいせんざん)の山頂は随分遠くに見えるけど、登ってみればあっという間の距離だった。
この山頂を独り占めする贅沢。

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一昨日かなわなかった阿蘇の涅槃像も、上半身だけその姿を拝することができた。
神々しい展望にここが神の地であることを改めて感じる。
京都や奈良とも違う原始の日本の香りを感じる九州。
今そこに身を置いている。。。

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充分に展望を楽しんで、平治岳(ひいじだけ)に向かう。
段原に戻り、北大船山を登る。ここからミヤマキリシマはどんどんとその数を増していく。
それはまるでお花畑の中を歩いているよう。
蜂の仲間が忙しく動きまわる。生を感じる営みがここにもある。

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登山道は北大船山のピークを踏んで、大戸越(うとんごし)へと下ってゆく。
道迷いマークのある登山道なのだけど、この展望で全面に平治岳が聳えてどこをどう道迷いするのかなあと
でもしっかりと登山道を見極めながら歩いていたつもりだったのに、
なぜかハマった。。。

自分でもどこで間違えたか、全くわからないのだけれど、登山道がだんだん荒れてきているなあと思ったら
見事沢地形を下っていた。平治岳の登路がどんどん左に逸れていっておかしいと感じた矢先だった。
救いの前方には男性登山者がいた。
彼もハマったことを悟ったようで、途中から左岸に登って横に進みだした。
幸いにも、左岸の先には登山者の声が聞こえていたので、私もその後に続いた。
ものの数分で大戸越にたどり着いた。
一人の時間に喜びを感じていたけれど、人のざわめきがこんなにありがたいとは。。。
まったく勝手なものだ。

みな、おいしそうに行動食を食べていた。
私も何か食べたいけれど、停滞のせいで今日の昼食の食料はない。
あめを口に入れて空腹をしのぐ。
あ~三俣山ってジャムおじさんの帽子にそっくりだ。。。
なぜか、展望より食い物のことが頭を占めるようになる。

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平治岳南峰の上りをあえぎながら登りながら、
「長者原についたら、なんでもいい。すぐ食べられるジャンクフードだあ」
「牧ノ戸峠に、いきなりだんごとか、肉おにぎりとかあったよなあ」
「長者原には何が売っているんだろう」
ミヤマキリシマを目の前に、頭は食い物のことでいっぱいになっている。。。

南峰から本峰のミヤマキリシマの展望が素晴らしかった。
いっときは空腹を忘れて、その花たちの可愛らしさに酔いしれる。

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本峰からも花一色の展望が見渡す限り広がって、腹は減ってもこの場を去りがたい。
本当に至福の時間だった。

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充分にミヤマキリシマを堪能して坊ガツルに下ることにする。
大船山の登りより、大戸越からの下りの方がはるかにゆるやかだったが、登山道はぬかるんで田んぼ状態です。
こちらの方がはるかに人の行き来が多い。

坊ガツルに着くや、急いでテントを撤収して3日間お世話になったテン場を後にする。
ここに泊まることが、大きな目標だったので、台風の手痛い洗礼を受けたけれど、満ち足りた3日間だった。

また来たい!
できたら相方と一緒に!
楽しかった思い出とちょっと切ない気持ちをかみしめて、坊ガツルを後にした。

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坊ガツルより北大船山と大船山

三俣山をぐるっと巻くように九州自然歩道に沿って長者原へ向かう。
ゆるやかな登り道が雨ケ池まで続くのが、重いザックと腹減りには随分と応える。
ジャンクフードが駆け巡る脳内に辟易しながらも、
それでも「長者原に着いたら何食べようかなあ」と考えることが、いま歩く原動力になっていることだけは間違いない。
コースタイムより随分時間がかかってやっと長者原に着いた。
どろどろの靴を洗ったりしているうちに、あっという間にバスの時間がやって来た。
あ~ご飯。。。腹減った。。。と思っても時間もなく
仕方なくコーラを買って飢えを凌ぐことにする。
私の人生で恐らくトップクラスにおいしいと感じたコーラだった。。。

阿蘇駅には17:30に着いた。
レンタカーの手続きをし、阿蘇中腹の坊中キャンプ場※1の手続きをしてテントを張り、阿蘇駅前の夢の湯(500円)で入浴。
買い出しをしたり、コインランドリーで洗濯をしたりして
やっと、ほんとにやっと朝以来の食事にありついたのは20時をとおに過ぎていた。

テン場は私一人の貸切だった。
人もいないので、車をテントの隣に置いていいよと言われ、まるでオートキャンプ場。
トイレも水洗で清潔だし、炊事場やゴミ捨て場もあっていたれりつくせりだった。
買い出しは少し宮地寄りにショッピングセンターがあって、不自由はなかった。

※1 6月は管理人さんがいないこともあるので、必ず予約しておいてください。(1泊一人1000円)

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くじゅう山はその昔2つの寺があり、山岳仏教の修験の場として栄えたという。
この日は食欲という煩悩に立ち向かって、ほんの少しでも修験を体感できたように思うがどうだろう。。。

***コースタイム***
坊ガツルテン場6:25~大船山8:20/8:30~段原8:45~大戸越9:40~平治岳10:25/10:55~
坊ガツルテン場12:00/13:00~長者原(くじゅう登山口)15:15


つづく

Comment

ピンクの絨毯!! - 日向葵

凄いですね。群生ですね。
写真で見てもこの状態な訳ですから
実際には目の前一面が・・・なんでしょう。
天気が回復して何よりでしたね。
2012.06.16 Sat 15:05 URL [ Edit ]

- おくがけど

どわわ~~~~!!!
さすがにスゴイ迫力です。ピンクが襲ってきそうな感覚です。平日でも賑わう理由がわかりますわ。

確かにこんな景色ならば、行って見て撮ってみたいっす(よだれ)。

彩度は落ちるけど、月光に照らされたこのミヤマキリシマの山並みはどんな感じの絵になるのかなぁ・・・なんてね。
2012.06.16 Sat 17:37 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆日向葵 さん
ほんとにもっと鮮やかであたり一面でした。昔はもっとすごかったらしいです。
低木なので、馬酔木なんかのもっと大きな木に負けちゃうみたいですね。
停滞して待った甲斐がありました。
惜しむらくは写真がみんなピンボケで。。。

☆おくがけちゃん
ね~この風景だったら見てみたいでしょう。平日がお勧めです。土日は大渋滞で車停める場所もきびしいみたい。

>月光に照らされたこのミヤマキリシマの山並み

おくがけちゃん、最近夜の写真とか、日食とか暗いのマイブームだもんね~(ごめんね、最近読み逃げで)
あやしいミヤマキリシマが撮れそうだね。
2012.06.16 Sat 19:10 URL [ Edit ]

こんばんは^^ - condor

素晴らしい天候&景色です!
ミヤマキリシマ、これほど美しい景色を想像していませんでした。
噴煙なびかせる荒々しい山並の遠くに見ながら、ピンクの絨毯の登山道は夢のようです☆
7~10枚目、ほんとうに素晴らしい景色です。
特に10枚目は背後の山との標高差での高度感と臨場感が抜群です。
いや~、これは遠征の価値ありです!この場所で天候に恵まれて良かったですね^^
2012.06.17 Sun 22:07 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆condorさん
本当に本当に夢のような風景でした。
自分の周りにも、大自然でこれ程花いっぱいってところはちょっとないですから、
それだけでもすごいと思います。
興奮してしまって、今考えれば、もっとこう撮ればよかったとか
残念に思う所も多々あります。写真て難しいですね。
2012.06.17 Sun 22:29 URL [ Edit ]

- hiro

うわ~。。。行きたい!!
これは酔っちゃうよね~。。。
もう、こんな中を歩いたら、正常な判断なんて、出来ないよ!(いろんな意味で^^)
ぜぜさんはこの日、食欲と言う煩悩に打ち勝ったのだ!^^
2012.06.17 Sun 23:27 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆hiro ちゃん
ほんと、酔っちゃって惑わされちゃうよ~花の力はすごいね。
1回目で最盛期に出会えてほんとラッキーでした。
お腹はね~空いたよ~夕飯はもう作る時間なかったので、スーパー閉店間際の値引き合戦の食材を大人買いでした(爆
2012.06.18 Mon 12:25 URL [ Edit ]

- ろび

マジすごいねー

以前、ビスチンとこでミヤマキリシマみたけど
こんな凄いんだもん 九州まで行く価値ありだよね。

遠征で電車やバスを利用する場合って、自分でたてた計画が
うまーくつながると、ホント嬉しくて達成感大だよね。

ソロで道を迷ったりと心細いことだらけだけど
一番の心細さは やっぱすきっ腹!
よきぞ、耐え抜きました。ぱちぱちぱち
2012.06.18 Mon 12:25 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ろびさん
最近は格安チケットあるからうちから新幹線で京都行くのと同じ料金で九州まで行けちゃうんだよね~
ありがたやありがたやでした。

電車やバスは待ち時間とかむだな時間もあるけど、今回は停滞もあったし、割りと上手く回ったかも。

平治岳のミヤマキリシマ、これだけはどうしてもみておきたかったの。
雨がまだ降り続いたら、きっとずっと停滞してたと思うよ。
それくらい期待が大きくて、実際見られてうれしかったもん。

自分がこんなに我慢強いとおもわなかったな、朝食べて夕食まで13h30'だよ、結構慣れるもんだよね。
2012.06.18 Mon 13:44 URL [ Edit ]

行きたくなりますネ - 岐阜ぺんぎん

また 高速¥1000 やってくんないかなぁ~

公共交通機関の ターミナルへ出るだけで かなりの無駄な時間が発生するトコに住んでいるので どこへ行くにも マイカーです
先日の高知県も ノンストップ 6時間でした

九州だと…
想像したくないな

しかし良いピンクですね
花の最盛期にビンゴは素晴らしい
レポには無いけど もちろん毎度のは 合ったんですよね(笑)
2012.06.19 Tue 13:16 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆岐阜ぺんぎんさん
名古屋までも結構掛りますか?
うちも羽田まで2hも掛るんですよ。
それでも飛行機の速さの恩恵は計り知れないかも。
高知で6hかあ、そこからフェリーって手もあるけどどう?

なんかこうもっとドンピシャってピントきめたかったですね。
花に酔い過ぎると手本もよいよいでした。
2012.06.19 Tue 14:31 URL [ Edit ]

- まきくま

うーん、ほんとにあてたねー。
ピンクのじゅうたんは格別ですねー。
休みたいなあ。やすめるかなあ。
6月最初か・・・
しかし、ぜぜさんひとりでやるねー。
そして、やっぱりタッキーと行きたくなるってところが、うんうん、ぜぜさんだね。
もお、やけちゃうなあ。
2012.06.20 Wed 02:20 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆まっき~
ミヤマキリシマは、久住山、白口岳、大船山、平治岳と南から北にタイムラグがあるから
どこかでは満開を目の当たりにすることができると思うよ。
満開時期は駐車場がえらいこったになるみたいなので、
バスか車なら平日がぜったいお勧め、平日でもツアーさんがいて結構な人出だったけどね~

ほんとにすごいピンクのジュータンだったから、自分一人でこれを眺めてはバチが当たるよと思いましたん。
2012.06.20 Wed 10:37 URL [ Edit ]

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