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邂逅の森

2011.11.22
山や森をフィールドとして遊ぶ自分にとってとても興味深い本だ。

山は誰のものなのだろう。
何を言っているのだ、私有地は所有者のもので、国有林、県有林は国、自治体の所有財産だ。
当たり前のことを聞くんじゃないと。
本当にそうなのだろうか。そこに住まう動物達、幾多の植物、そこに蓄えられる豊富な水。
それらにとって、そんな線引きなど無用なものだ。
いや、そこに生きるもの存在するものすべて所有者のものだ。
人はそう言い切るのだろう。
それはあくまでも人間側の論理であって、そこに生きているものたちにすれば、やはりその論理は通用しないものだと。

邂逅(かいこう)の森
うまいタイトルをつけたものだと、人との邂逅、自然との邂逅。。。


邂逅の森 (文春文庫)邂逅の森 (文春文庫)
(2006/12)
熊谷 達也

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大正から昭和にかけ、秋田県の阿仁マタギである松橋富治の半生を描く。
やはり前半のマタギ猟の描写と、山に対する畏怖の念に自分の頭脳より皮膚感覚が反応する。
いかに彼らが山の神を怖れ、敬い、慰めと、ときに滑稽にときに身震いしながら感応することができる。

やがてある事件によって山を追われ、皮肉なことに山のまた別の側面である鉱山での生活が始まる。
そして、所を変えてまたマタギとしての人生が始まる。

作者は、阿仁のスカリ(頭領)であった老いた鈴木善次郎の口を借りて、自分達が長年続けてきた猟に対しての
懺悔にもとれる言葉を放つ。

ストーリーは多分にドラマチックで好みが分かれると思う。
個人的感想はちょっと予定調和的で好みではないけれど、それを差し引いても引き込まれる世界がそこにある。

余談だが、マタギ猟を読めば、自分がどうすれば熊に会わないかすぐわかる。マチッパ(射手)と正反対のことをすればいいのだから。

シリーズとして森三部作となっているので、他の二作も読んでみたい。

相剋の森 (集英社文庫)相剋の森 (集英社文庫)
(2006/11/17)
熊谷 達也

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氷結の森 (集英社文庫)氷結の森 (集英社文庫)
(2010/01/20)
熊谷 達也

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Comment

- おくがけど

実は今いちばん(もう積雪期でダメだけど)行ってみたい森は、白神なのれす。
森吉山麓とか、阿仁マタギのフィールドにも足を踏み入れてみたいんですけどね。

ピーク第一主義の登山者たちには、理解されないかもですが。
2011.11.23 Wed 00:04 URL [ Edit ]

最近 - 岐阜ぺんぎん

本 雑誌や漫画も含めて最近は読んでいないなぁ~
見るのは 新聞の折り込みチラシ位(泣)

主婦の皆さんって 大変なんですねぇ

家事をやるって

今更ですが 思いました


休み=家事=山へ行けない
2011.11.23 Wed 08:16 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆おくがけちゃん
森吉山麓、私も相当引きこまれます。
桃洞沢、連瀬沢、まだ詳しく調べてないけど、秋だろうね~夏はきっとアブがいるもんね。
白神は今、哲ちゃんがフィールドひろげているみたいね。
東北の森と沢は育みの森というか、懐かしい縄文の香りっていうか、遠い祖先を思い出すみたいな郷愁があります。
やっぱ私の祖先は縄文人だなきっと。

☆岐阜ぺんぎんさん
本を読む時間って、なかなか取れないよね。
昼間お勤めだと、休日は布団干したり、まとめ洗濯とか、掃除とかもういっぱいだねぇ。
寝る前のひとときとかかな。そのままぐっすり眠れて一石二鳥ですよ。
2011.11.23 Wed 11:26 URL [ Edit ]

- hiro

阿仁マタギの里って、去年東北に行った時、宿泊地の候補になって調べていた所だったの。ぜぜさんの記事みてびっくり。あ~、、行っておけばよりいっそう楽しんで読めたのに。。。

>マタギ猟を読めば、自分がどうすれば熊に会わないかすぐわかる
ふふv-410そうなんだ。
興味あるな~。心して読みます^^

ちなみに・・・この前のレポの聖職の碑も読みました~。^^V
2011.11.23 Wed 16:16 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆hiroちゃん
へえ、泊まろうと思ってた場所だったのね。
なんか意識が呼び合うことってあるんだよね~
ストーリーは結構、野獣的です。どんな意味か読んでみればわかります。
何かのきっかけで、普段自分が手に取らない本を読むのもおもしろいよね。
2011.11.23 Wed 18:16 URL [ Edit ]

- M-K

邂逅の森ですか・・。
私には丹沢が何より邂逅の森だろうな~。丹沢のブナ林の森に佇む時、本当に自然の中に今いるんだ・・と感動いたします。綺麗に手入れのなされた杉、檜の山林はこれまた美林・・。昔から炭焼などに利用されてきた落葉樹の自然林は、特に春、秋の美しさは例えようもなし・・。あぁ、私は山と親しむ事に喜びを感じる人間でよかった・・・・。
2011.11.28 Mon 13:17 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆M-Kさん
ときどき、今の自分がお山と無縁だったらと考えることがあります。
それはなんと味気ない世界だろうと想像します。
自然の中にいるときが至福のときですよね。
2011.11.28 Mon 21:26 URL [ Edit ]

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