日々のぜいぜい

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西丹沢 世附川流域-西沢

2011.05.16
2011.5.15(日)

きょうはちょっとうきうきの沢となりそうです。
西丹沢の西沢、と聞けば普通は中川川流域、本棚や下棚のある畦ヶ丸への登山道でもある西沢を思い浮かべます。
が、こちらの西沢は世附川流域、樅ノ木沢と標高760mで左に分ける沢です。
web上での遡行記録はほとんどなく、4/29に遡行されたレポをイガイガさんのブログで拝見して
中々おもしろそうだなとかなり食指を動かされました。

イガイガさんのレポから2週間後のこの日、いよいよ遡行です。

PICT0310.jpg

画像をクリックするとアルバムにリンクします
道志の山伏峠へはぜいぜい家からは246号から平野経由が圧倒的に近い。
山伏トンネル脇に駐車して登山道で水ノ木分岐まで向かいます。
山伏峠からはピークを踏んでいないので、トラバースせず大棚ノ頭(1268m)へ直登、結構ぜ~は~でふくらはぎにきます。
きょうは富士山がくっきりとその姿を現し、雪も少し減ってきたようで、斜面は青い山ひだが随分上まで延びてきています。
鉄塔のあたりではこの日は道志村トレイルレースがあるようで、スタッフの方々が待機中です。

水ノ木分岐からはバリルートを南に下り、途中から笹薮にもがきながら西丸(1227m)の北鞍部から北東の巻き道に入ります。
前回来たときはビリ沢の枝沢を下ろうとだいそれたことを考え、滝場に阻まれて小さな支尾根を下っていきました。
今回は巻き道から金山沢に繋がる1004mPを通過する大きな尾根を視認してそこから下ることにします。
その尾根は小広くなっていてテープもありすぐに場所が特定できました。右手に杉の植林を見ながら下っていき、
降り立ったところは金山沢で少し下流の対岸に水ノ木林道はすぐでした。あとは樅の木橋までです。

GW明けのこの週は丹沢にとっては芽吹きのシーズンで、秋の紅葉とならんで最も美しい季節です。
葉を広げたばかりのブナは、薄い産毛が見えそうなほど柔らかく光を通して、まばゆいばかりですし、
山ひだは明るく暗く陰影を作って、くっきりとその姿を表していて、瑞々しい限りです。
山笑うとは誰が言い表したものでしょうか、ほんとうに木々がさんざめきあっているようです。

芽吹きの美しさに見とれながら歩いていると、あっという間に樅ノ木橋に到着しました。
橋から眺める樅ノ木沢は、白砂を反射させたトロ場ときらめく小滝が遡行の期待感を高めます。
準備をして早速入渓です。

優雅な流れの樅ノ木沢F1(5m)がすぐトロ場に先に出会います。
円形劇場の客席のような岩の段々が湾曲して落口に向かいあたかも沢に見られている自分を感じるとても素敵な滝場です。

IMG_1237.jpg

が、残念ながら樅ノ木沢との二俣まではゴーロ歩きになってしまいます。
低い大きな石組みの堰堤を越えると、ここからが西沢です。
二俣まではけっこうな水量でしたが、西沢に入るとさすがに水量が減ってきます。
あ、古いご飯茶碗のカケラを発見!平場のあたりに造林小屋でもあったのでしょうか?未確認です。
ナメ小滝が続き気持よく遡行していきます。
石英閃緑岩の白、苔の緑、青い水、若葉のシャワーと青い空、水はちょっぴり冷たいですが、
うきうきとしてしまう自分を抑えられません。

小一時間も歩くと860m二俣(右俣)の先に西沢のF2(5m)階段状の滝です。どこでも好きなところを歩けます。



ちょっと長めのナメを越えると、沢に大木が詰まった場所にきます。よじり超えると大木の起点にF3(6m)の滝。

PICT0354-1.jpg

これはちょっとやっかいそう。イガイガさんが登ったという左壁は最初の1,2歩が高く、背がないとう~む。
その上も緑色のこけがぬるぬるしていていやらしそう。散々うろうろして結局右壁に取り付き倒木をくぐって水線をまたいで左壁に移動、
これで緑の苔を避けることができ落口まで登る。というのは相方の話。
私も右に取り付いてみるけど、水線を越すところがちょっと勇気がいる。あとは左岸の壁だけど、スタンスが細かくてフリーではちょっとびびる。
結果ザイル確保でなるべく右よりから数歩登り始めると、うまくトラバースチックな細いバンドに行けるので、そこを左上していけばOK。
トラバースのところでザイルが木に引っかかるのはわかっていたのであとは外しても大丈夫だった。初めの数歩だけが怖かっただけでした。
思わぬ時間がかかってしまいますが、その上からしばらくは感嘆の声ももれるナメ滝が続きます。

960m二俣も右俣を行き、ナメ滝の途中で昼食にした。温かい食べ物は沢ではやっぱり心安らぎます。
さてさてぼんやりと沢の流れを見ているとちっこいヤマメだかイワナが水面の小虫をぽちゃんとひるがえって取っています。
斑点の一つ一つがくっきりとわかります。こんなにいくつもの滝場の上流に魚がいるとはほんとうに驚きでした。

F5(5m)も水線右を難なく越えて、その後も楽しいナメ滝が次々に続いていきます。

PICT0360.jpg

やがてミニガータゴヤともいう感じのF6(二段10m)です。ちょっと圧倒されますが近づけば登れる場所が至る所です。
相方が左岸階段状をするすると登っていき私が続くと、階段に乗っかっているような岩がグラグラとします。
ちょっと不安になって足場を確かめながら行ったのですが足から落盤。幸い低かったのでなんともなかったですが、
これで相当萎れてしまい、一番右かどの土斜面から巻いてしまいます。

PICT0365.jpg

沢もいよいよ佳境に入ってくると、さらにF7(12m)が左、右と三段に流れを変えて優雅な姿を現しました。
思ったよりも立っていて登ろうという気は起きません。
左岸の階段状で巻きますが、先程の落盤でどうもここの階段状が信用できなくて、やっぱり一番右手を巻いてしまいます。
ちょっと一枚岩っぽくてやだななところもありました。

PICT0370-1.jpg

この滝を越えるとだいぶ水量も減って、斜度を上げつつぐいぐい登っていきます。
ここがこの沢の一滴かと思われた岩の間から流れだす水のおいしかったこと。
相方の沢装備解除に従い身軽になって、露岩を登っていきますと、やだ~また水流がでてきてしまいます。やれやれ。
1035m圏二俣に着くと、詰める予定の右俣前方にCS滝が見えてきます。もちろん水流あり。
左俣は斜度のあるナメ滝です。また装備をつけるのももう面倒なので、中間尾根を詰めることにしました。
初めは両岸の沢が見える痩せた露岩帯で、やがて笹ヤブ漕ぎに突入です。あ~標高差170mもヤブ漕ぎかあ。
朝もヤブ漕ぎシメもヤブ漕ぎ、素敵な沢には試練がつきものですね。
30分もぜ~は~ヤブ漕ぎをして出てきたところは1306mPのすぐ西側でした。いやあ、久しぶりにきつかった。

稜線は風が吹き渡ってなんともすずやかでした。
甲相国境尾根をまた山伏峠まで戻っていきます。この時間の充実感が沢を遡行した醍醐味でしょうね。
神奈川、山梨と両県に聳える個々の山々を眺め、木々の間からの穏やかな富士山を眺め、
ふと足元では今年のトリカブトは葉っぱに勢いがあります。
満ち足りた気分で今日もいい沢旅を締めくくることができました。

***コースタイム***
山伏峠トンネル7:20~大棚ノ頭(1268m)7:50~樅ノ木橋9:40/10:00入渓~樅ノ木沢との二俣(750m)10:30~
945mあたり昼食12:35/13:10~1065mあたり沢解除13:55/14:10~最奥二俣(1130m)中間尾根14:30~
甲相国境尾根登山道15:08~山伏峠トンネル16:35





Comment

- おくがけど

すんません、トロと淀とナメの違いを教えてください。
2011.05.19 Thu 22:10 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆おくがけちゃん
トロ:マグロの脂身の多い腹部の身のこと、うまいよ。
淀:秀吉の側室さん
ナメ:すべらかな意味もありますが、馬鹿にするというニュアンスも含みます。。。

あれ、違うって。。。

トロ場:自然に出来た場所というより、釣り場のために人工的に沢をせき止めて、魚を放流する場所というニュアンスが強いと思います。深い「淵」や浅い「瀬」と地形的には同義と思います。

淀:淵と同義かなあ。淀って関東はあんまり使わないなあ。

ナメ:コンクリートみたいに滑らかなところかな。
2011.05.19 Thu 22:52 URL [ Edit ]

- M-K

ぜいぜいさん

西沢、UPありがとうございました!
明日、ワクワク・ルンルン・・で行って参ります。

巻き、大いに参考になります、(巻き専門ですので)

水ノ木沢よりいろんな滝が多く、本当に楽しめそうですね。

詰めはイガイガさんの後追いをやってみたい・・と思います
2011.05.20 Fri 11:32 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆M-Kさん
明日も暑い1日、いい沢日和となりそうですね。
二段12mの滝の巻き(一番右がいいです)も、一番上の岩っぽいところが、足掛かりがちょっと遠いような感じだったので、慣れた方に先に登ってもらって、お助けがあると楽です。そこから、砂っぽいぐずぐずに登ったら、トラバースするより上に向かったほうがよかったと思います。

イガイガさんの後追いルートもどんな感じか教えてくださいね。
それでは、お気をつけて!
2011.05.20 Fri 18:06 URL [ Edit ]

- M-K

ぜいぜいさん

どうもお世話になりました。ありがとうございました。
本当に癒し系の心地よい沢でした。F5・6・7あの位の滝ですとギャハハハ、ウレシー、ウハウハ~!のM-Kなんです。性格的にはイケイケ系で困るのですが、そんな自分が嫌いではありません。
左俣とか、樅ノ木沢とかまた行きたい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
2011.05.22 Sun 22:11 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆M-Kさん
お疲れ様でした。よき沢旅でなによりでした。
そうですか、イケイケ系なんですね。でも、その気持ちが怖さを振り払うかもですね。
私は怖がりなので、痩せたトラバースが大の苦手なんです。
なので、バリルートもみなさんすごいとこいくので、いつも感嘆です。
あの界隈はナメの多い素敵な沢が魅力的ですね。
2011.05.23 Mon 09:28 URL [ Edit ]

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