日々のぜいぜい

Home |  |  |  |  | 山行記録 | つれづれ | たべもの | テレビ | ダイエット |  |  |  |  | 音楽 | 写真 | 動物 | 映画 | お絵かき | 芸術 | 未分類 

自然にたいしてフェアということ

2011.03.24
服部文祥の文章が好きです。

自然に対してフェアに、という思想は彼のどの本を手に取っても根底に流れる。
最低限の米と調味料だけを持ち、テントも燃料も持たずに食料を山から調達しながらの登山の形態にこだわる。

彼独特の冒険談として、久しぶりにのめり込めるノンフィクションとして、
個人的に楽しい読み物として彼の本に浸ってきました。

一変、今回の東北関東大震災を引き金とした福島第一原発の事故。
それに伴った計画停電によって、いままでの自分達の生活がなんともろい盤上にあったものだと今更ながら気付かされます。

そんな文明の危うさをまるで予見したかのような彼の文章に、読みかえしてみるとはっとさせられます。

文明品を排除してもっとも不便で切ないのはやはりヘッドランプである。
・・・中略・・・
電気製品は次元の違うものだ。電池の起電力がなくなったら、見た目がまったく変わらないゴミになる。
そこに電気製品の貧しさがあらわれる。


服部文祥 サバイバル登山家より

一歩たがえればゴミと化す、あやうく豊かな電気製品に囲まれた生活が、今回の地震でこんなにももろく
砂上の楼閣だと気付かされる。

種としては今より弱くても、個人としては今より強かった昔の人々のことを思って寂しくなる。 と服部文祥は言う。

帰るべき文明があるからストイックな山行も可能なのだとおぼろげにも思う。
今この時代に生まれて、原始の生活に戻る選択肢はないのだと。
エネルギーを媒体にして自然を思いのままにあやつり、
便利な道具にあふれて本来の力は遠い過去においてきてしまった私たち。

それを否定することはまったくできない。この時代に生まれついてしまったから。
それでも今回の地震を通して、今までの豊かな生活を少しだけ見直すことは出来るかもしれない。

大切に水を使うこと。
少しの寒さを我慢すること。
明るい室内を我慢すること。
いつまでもテレビを見ないこと。
私たちの我慢が少しでも地球にお返しができるのなら、今後ともやっていこうと思う。
自然に対してフェアに生きるために。

Comment

- 上松 B作

タープに焚火でテレマーク行っちゃったりしてますよね~すごいと思います!!

私も「サバイバル」持ってますけどおもしろいですよね~

でも、昨年岩場で滑落して入院していたとか・・・

岳人編集部員でしたっけ?
2011.03.24 Thu 22:23 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆Bちゃん
その顛末はいつだかの岳人にレポがあったような。
きびしい山行なら怪我も隣り合わせで、そんなものも含めて自分で対処するのが彼なりの姿勢なのでしょうね。
2011.03.25 Fri 09:51 URL [ Edit ]

- KH@おおさか

こちらへは初お目見えです。よろしく。
その本の始めに「肉屋」ってのがありましたね。
なんでこんなことを書くのかな、と不思議でしたがこれはなかなかの哲学だな
と次第に分かってきました。
山での生活と普段の生活とのアンビバレンスには気付いているし正直な人ですね。
これからどの方向に向かうのか見ていきたいと思ってます。
2011.03.26 Sat 19:26 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆KH@おおさかさん
ようこそいらっしゃいました。
あの「肉屋」の章があって、この本はとても内容に厚みがでたと思いました。
かわいい生き物として、生きるための食べ物のとしての、決して接点としたくない
目をそらすところに真摯に向き合うあたりがただ者じゃないと思います。
フェアに生きることは彼には人任せにしないという哲学もあるのでしょうね。
ところが現代生活は人任せでなければ、いいかえれば共存でなくては生きていけないこともまた事実です。
そんな意味でもノンフィクションだけでなく、小説としての彼の文章にも接してみたいという希望もありますね。
2011.03.26 Sat 22:23 URL [ Edit ]

自然にフェアであること - 河童

tochikoの母もその意味強いです。
見習わなければ・・・。
2011.03.28 Mon 19:27 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆河童ちゃん
考えてみれば、私たちの親の世代はもっと自然と近しい生活をしていたのですよね。
自然にさからわず、共存している人は生存能力の高い、ほんとに強い人だと思います。
そういう意味では、農業って生活の根幹ですよね。ちょっとあこがれちゃうなあっていうのもあります。
2011.03.28 Mon 21:51 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

TrackBack

TrackBackURL
→ http://zeizei.blog5.fc2.com/tb.php/605-f0c277af
Template by まるぼろらいと

Copyright ©日々のぜいぜい All Rights Reserved.