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日々のぜいぜい

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丹沢 手沢右岸尾根~加入道山

2011.01.08
2011.1.4
今年の初山は西丹沢と漠然と考えていた。朝やっつけ仕事をこなしてから用木沢出合Pに着いたのは9:40。
大好きな加入道山でまったりするのもいいかなと思ったけれど、相方が手沢の右岸尾根を歩いてみたいという。
ちょっと遅い時間なので躊躇したけれど、正月早々バリエーションも面白いかなと思い、
予定通り手沢の右岸尾根に取り付いた。

IMG_3347.jpg
P1055m 画像をクリックするとウェブアルバムにリンクします。
用木沢Pから林道ゲートを越えていくとすぐに手沢橋を渡り、右岸尾根の取付けそうなところを探す。
初っぱな50m程の見上げるような急登は、土とザレ混じりのかなり滑りやすい斜面で、
つかまる樹木も腐ったものが多く心許ない。手と足で必死に登って行く。
11月末の矢倉岳から山に行っていなかったので、すぐにふくらはぎにきた。
尾根に登ると標高差で100m程ゆるやかなところが続くので、ふくらはぎの疲れを取りながらのんびりと歩ける。

尾根の左手を見やれば杉の植林地帯で、
この尾根を下りに使うなら、モロクボ沢出合を目指してこの植林地帯を下る方が安全に思う。
なだらかな尾根はすぐに急な登りと変わり、言葉少なになるけれど、
ふと南東方向を見やれば檜洞丸の北西斜面にうっすらと雪が付いているのが見えたりするのも好もしい。
加入道山の先には富士山がちょこんと頭を出して、標高を上げるに従ってその頭がどんどん大きく見えていくのも、
富士山までの近さゆえなのだろうな。

雪付きを期待していたけれども南斜面ではあるし、落ち葉を踏みしめながらの思わぬ陽だまりハイクだった。
様々な表情のブナや樅の木がおもしろく、期待通りの尾根だった。

途中でカメラのキャップを落としたことに気づいて、相方が探しに戻って10分のタイムロス。申し訳ない。
P1055mに着くとめずらしく異常な腹ヘリになってしまい、
もうガッツり腰を下ろして雑炊を作りコーヒーも飲んでくつろいでしまう。
時刻は11:52、ちょっと微妙な時間だけれど行けないこともないだろう。
しかし稜線まで標高差でまだ500m近く残しているのが、鈍足なぜいぜいとしては大きな気がかりではあった。

P1055mから一旦下ってしばらくザレたキレット状を絡めながらいく。
尾根が手沢に一番近づいたとき(1090mあたりか)に、左手の沢型から大きな落石の音があたりに響く。

鹿か?それとも。。。

ちょっと緊張する。すると、唐突に手沢に真っ黒な物体が。。。
少し先にいた相方に知らせるがどうも相方の位置からは見えないようだ。私の位置からは直線で15mといった所か。
丸っこい感じは小熊の後ろ姿のようなのだけれど、一向に動く気配がない。
ならばカモシカか?それにしては短足だし黒っぽい。

カモシカは面と向かっては睨み合うことがあるけれど、後ろ向きのカモシカは大抵立ち去ってしまうのだけど。。。
しばらく様子をうかがっていたが、あちらは一向に動く気配がないので先に進むことにした。
もしかしたら怪我でもしていたのかもしれない。
なにはともあれ、何事も無くヤリ過ごすことができてよかった。
稜線の方からは、猟師と猟犬の声がしていた。

尾根はだんだんに岩がちになって、ちょっと滝子山の寂しょう尾根に似た感じだ。
先程の恐怖もあったので、大きな岩の間から熊がひょこっと顔を出したらいやだなあなどと、心配ばかりだ。

そんな気持ちも急登を喘ぎながら登っているうちに忘れてしまう。
なのになのに、またまたひどい腹ヘリに見舞われてしまう。
相方も我慢できないらしい。しかたなくまたまたガッツリと腰をおろして2度目の昼食タイムにしてしまう。
ゴオっとガス缶からの音と火の暖かさと午後のやわらかな日差しがなんとも心地良い。
それはこの尾根を独占しているという贅沢さからくる心地良さでもあるのだろうなあと、ひとりごちた。

あともうひと踏ん張りを頑張って歩く。もう稜線は近い。
初めての赤テがひとつだけぽつんとあった。べたら貼られていなくて、本当に好ましい尾根だった。
傾斜がゆるんだところですぐに鹿柵が現れ、柵の間から標高1535mの登山道に出た。14:10だった。

犬越路からか白石峠から下山するかだが、もう登りはいやだったので、安易に白石峠に向かったけれど、
CTが30分も長かったことは帰宅後気づいた。はあ。

稜線に出てから俄然相方の速度が鈍った。すぐに私と差が開いてしまう。待つことしばし。
どうやら膝に鋭い痛みがきてしまったようで、だいぶ辛そうだ。
加入道山で3度目のコーヒータイムを取る。お日様はだいぶ低くなっていた。
この先はもう知った登山道なので、暗くなっても何とかなるだろう。
相方に私のストックを貸すけれど、普段使い慣れないのであまり効果がないらしい。
だましだましなんとかヘッ電のお世話にならない時間に用木沢出合にたどり着くことができた。
バリエーションを歩くには、もう少し早い時間からじゃないと、アクシデントには対処できないなと
年初から少し反省事項だった。
久しぶりの歩きで標高差935mの尾根直登は結構しんどかったな。

***コースタイム***
用木沢出合9:50~P1055m11:30/11:52~1330mあたり13:05/13:30~1535mあたり登山道14:10/14:15~
加入道山避難小屋15:10/15:30~白石峠15:47~用木沢出合17:25
山行時間7h35’(歩行時間6h22’)


このコースは一部バリエーションを含みます。各自の責任でお願いします。




Comment

- よ~かん

う~ん、さすがですね、こんな明けからもうヴぁり歩きとは・・・
私なんか寒くて全然腰を上げる気にならず・・・

あの真っ黒いカモシカ、私も前に熊と勘違いしたことはありましたが、
こちらのは本当に熊みたいですね。
どうも西丹のこっちの方って熊話が多い気がします・・・
2011.01.08 Sat 23:16 URL [ Edit ]

- たっつん

私もこないだ雲取山へ親父と行ってきたんですが、
くだり最後ってとこで膝が痛くてしょうがなかったです。。
やですね。痛いとこがあるって。
2011.01.09 Sun 00:08 URL [ Edit ]

- AY

ぜいぜいさん
はじめまして!(多分?)
いつも楽しく拝見させていただいてます。
正月早々手沢右岸尾根、お疲れ様でした。
黒くて短足の後姿、なんだったんでしょうね。
相方様の膝、お大事に!
2011.01.10 Mon 19:57 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

どもども、2日ほど留守にしていましてお返事遅くなりました。
昨日今日とまた一段と寒かったですね。そんな折さらに寒いとこに行ってきました。
詳細は後日です。

☆よ~かんさん
懲りないバリラーですね。困ったものです。
そうなんですよ。カモシカにしてはやけに丸っこいし、足が見えないように座ることはないと思うんですよ。私は下から見上げたので、足が見えないのは変だなと。
どのみち冬眠しない熊はなんとなく怖いですよね。

☆たっつん
あら~いいお父さん孝行できてよかったですね。確か前にもお父さんと山行ったよね。
たっつんみたいに若くても膝痛になるんですね。血行が悪くてもいけないようだから、寒さのせいかもしれないね。気をつけてねん。
2011.01.10 Mon 20:07 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆AYさん
ようこそいらっしゃいました。
ひそかな串刺ファンとしてはお越しいただいて大変光栄です!
丹沢バリラーの諸先輩方々には、時々異常接近もあるようなのですが、いつも挨拶程度なので、AYさんともどちらかですれ違っているかもしれません。

>黒くて短足の後姿

たぬきよりはうんと大きかったです。でもイガイガさんよりは小さいと思いましたたぶん。(爆

こんなブログですが、また遊びにきてやってくださいませ。
2011.01.10 Mon 21:43 URL [ Edit ]

- イガイガ

はじめまして、ぜいぜいさん。

「黒くて短足の後姿」、まさに私そのものですが
その頃は尊仏岩辺りでしたので、多分違いますね(笑)

無愛想ですが、見かけたら声をかけてください。
2011.01.23 Sun 09:50 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆イガイガさん
ようこそ、拙いブログにお越しくださいました。
密かに尊敬しております勉強熱心で行動的で怖いもの知らず?なイガイガさんに訪問していただいて、
こんなにうれしいことはありません。

こんな「鈍足なバリラーは致命的だ」と常々相方に呆れられていますが、マイペースがモットーです。
負けず劣らず人見知りですが、こちらこそ見かけたら是非お声を掛けてくださいませ。


2011.01.23 Sun 16:57 URL [ Edit ]

- M-K

ぜいぜいさん

はじめまして! 私はM-Kというどうしようもないアホなオジンでございます。最近はAYさんとミックスナッツさんとイガイガさんの尻につき、終わると自分の手柄のように書いているのです。丹沢Vキチの我らをお許しください。(__);
2011.01.25 Tue 02:31 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆M-Kさん
ようこそ拙いブログにお越しくださいました。

バリラーの大御所さまとも黄門さまとも慕われておりますM-Kさんにお越しいただき、こんなにうれしいことはありません。
助さん格さん、飛猿、弥七、お銀さん方々(どなたとは特定しませんです)とのコラボもなんとも楽しげでよいですね。

どちらかでばったりできますこと楽しみにしています。
2011.01.26 Wed 17:15 URL [ Edit ]

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