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日々のぜいぜい

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釜入沢ー葛野川 大菩薩

2010.11.23
渓友塾の主催者である宗像兵一さんが今年出版された「東京起点 沢登りルート」の中の
葛野川流域※の釜入沢という沢が気になっていました。
葛野川流域というのが沢登りではあんまり聞かないし、初級沢で小滝が連続して春秋向きなら、そんなに難しくないかなと。

紅葉シーズンにK林さんやまゆ太さんが奈良倉山に行っていたのが気になっていて、なかなかすてきそうだったので、
ならば沢からと密かに目論んでいました。
実際、時期は晩秋に入ったけれど、深城ダムの北面や、奈良倉山から大マテイ山に連なっていく稜線は、
紅葉のトップシーズンなら燃えるような紅葉を思わせるすばらしい自然林が続いていました。
ただ、ピッチグレードがⅢ+というのは、引っかかると言えば引っかかったんですけどねぇ。。。

PICT0078.jpg
クリックでウェブアルバムにリンクします

※ダムには”かずのかわ”と書いてありました。
陽気が寒くなってきて朝起きるのがだんだん辛くなってくるこの頃、そんなら沢行くなだけど。
早起きするのは絶望的なので、入渓地点のご近所まで移動して車中泊するのが最近のパターンとなっている。
今回は、深城ダムサイトの駐車場にて車中泊し、そこに車を止めさせてもらって200m程下った釜入橋手前左手の
法面の階段を登り、すぐ右手踏み跡からトラバース気味に沢に下っていく。
このトラバースが久々に痺れる怖さで、なんか核心部だった。ええ、まだ核心部は次々に出てきてくれるんですけど。。。

710mの二俣までは、小滝を少し掛けるだけですが、晩秋にも関わらずシャワークライムを強いられ、ちょっとめげます。
それでも落ち葉の漂う浅瀬や、朝日がだんだんに入ってくる沢筋は名残りの紅葉が美しく燃えて、中々の渓谷美です。

PICT0054-1.jpg

左俣に入ると手頃な滝が続いて、いよいよお楽しみはこれから!な気分を盛り上げてくれます。
が、すぐに三段13mの滝に阻まれます。ちょっと、ガイドの写真とはイメージが違うような気がするのですが
登れないことには代わりがありません。ガイドでも3つまとめて右岸を巻くとあります。
その右岸が曲者でした。小さく岩峰を巻くのもちょっと怖そう。
かと言って大きく巻くのも等高線は詰まっているし、上部にやっぱり怖そうな岩峰が見えるし。。。
途中まで登ってみましたが、だんだん足がすくんでくるし、手がかりが少ないしで、
多分相方だけなら行けたと思うんだけど、自分には無理光線をあたりに撒き散らす。

で、協議の結果、簡単な右俣のしようと意見が一致し、沢を出合まで下って行きます。
すぐに4mの滝が門のように立ちはだかります。
両岸ともここだけゴルジュで、おまけに沢側につるつるの岩肌が傾斜しているので、どちらも厳しそう。
滝自身も上部のちょっとしたハングが滑りやすく、突破が難しい。

もう、どうしたらいいんだよ~

と、ちょっとヤケ気味です。確か初級沢だったよなあ。。。

相方は、このまま沢を下って帰るのはくやしいので、左俣と右俣の中間尾根から奈良倉山に向かおうと提案します。
しかし時間は11時を回っていて、これから未知の尾根から稜線を目指すのは、ちょっと時間が気になるところ。
妥協案として、釜入沢と深入沢の中間尾根に突き上げる支尾根を登って、中間尾根を下ることにします。

沢から見上げる支尾根はやはりな急登。落葉樹の辺りはザレっぽく、木もまばらなため結構涙目。
やっと杉の植林帯に入ったと思うと、こんどは下草がうるさくて、メガネにまた傷がついてしまう。
なるべく支尾根の背中を目指して、左寄りに少し振ると、微かな仕事道らしき踏み跡が現れ、
やがてそれは900mあたりから顕著になり始めて一安心。
途中、深城ダムが見えるポイントもあって、いい雰囲気だ。
1020mあたりで、奈良倉山西方にあるピークから派生する尾根に合流しました。
ここは、赤松や樅の木で展望はないですが、陽だまりの暖かな空間。ここでお湯を沸かしてのんびりと昼食タイム。
どこから集まってくるのだろう、働きアリがこぼしたご飯粒をせっせと運んでいきます。
そんな様子に「ほらこっちもあるぞ」とエサをばら撒く相方(いえ、ほんの1粒2粒です)
あとは痩せ尾根を仕事道に沿って下ってゆくだけです。尾根を忠実に行きますが、途中トラバースしたりしていくので
始めは尾根通しに行きましたが、次第に仕事道通りとしました。750mを下ったあたりから踏み跡が急に薄くなり、
このまま南南西に行くと大きな護岸に阻まれるので、朝の階段道を目指すように南南東に振っていきます。
結局護岸の東の端に出て、朝の階段道と合流しました。ここからの深城ダムはとても大きく美しかったです。

帰りは国道139号できつねが道端にいました。シッポが太かったから間違いないと思います。
そういえば朝は猿もいたし、熊糞はあるし、結構野生の宝庫ですね。

都留市の芭蕉 月待ちの湯に寄りました。ちょっと塩素がきつい感じですが、アルカリ性単純温泉で、かすかに滑らか。
空いていて穴場かな。生ビールもあるし。

***コースタイム***
11/21(日)
深城ダムP7:30~釜入沢入渓8:10/8:30~二俣9:35~左俣三段13m滝まで二俣に戻る10:30~
右俣へ行ってまた二俣に戻る,沢装備解除11:00~釜入沢と深入沢中間尾根の支尾根取付き11:20~
1020m地点12:40/13:40~深城ダムP14:50/15:00~月待ちの湯(700円)15:45

Comment

- ロビン

穂高縦走のレポ しみじみ読んでコメしようと
してたのに どんどん送れてもーた(泣
すごいねー やるねー
あんなとこ歩きながら結構写真撮ってるし。
怖いとこシリーズもどんどん増えてますな。

んで 案外近場歩いてたんですね
監督も近かったし、晩秋はあの辺りいいですもんね。
にしても タッキー愛 v-347だな。
こんなに寒くなっても沢だなんて。
三頭山には雪がちょこっと残ってましたがな
2010.11.24 Wed 23:43 URL [ Edit ]

何故か・・・ - 河童

懐かしい感じがしました。
tochikoと山を始めたばかりの頃の
あの山中を右往左往した不安って言うか
ドキドキって言うか・・・(笑)
 沢登りって考えてみたら
その様な世界なのかも知れませんね。

 自分でも何言っているのか解らない
既にジョギングを済ませた早起き妖怪ですたw
2010.11.25 Thu 06:27 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ロビはん
HPの方も読んでもらって、どうもどうもです。
ほんの数年前ならあんなとこ行くなんて夢にも思わなかったなあ。
相方の執念だなあ。

>こんなに寒くなっても沢だなんて。

ね、そうだよね。おかしいよね。ほんとに寒いんだよ~v-406
ロビはんからも相方に言ってよ~
ってか、もうお山はそろそろ雪がついてくるね。
三頭山は、あの避難小屋に泊まってみたいな。

☆河童ちゃん
ほんとに登山道では味わえないドキドキ感ですね。
ちょっと恐くてちょっと楽しいみたいな。
自分でルーファイしながら歩く楽しさを知ってしまうと、もうこんな歩きから離れられないのかなあ。
でも、登山道に出ると、やっぱりほっとします(笑
2010.11.25 Thu 09:42 URL [ Edit ]

- まゆた

沢の本、本屋でみかけました。買っちゃいそうになってとめといたのですが…買ってしまいそうっ。

また良さそうなとこ、行かれてますねー
昨日の夜、地図で確認しよう思ったんですけど、我が家の自由人が思ったよりはやく帰ってきて、かないませんでした。あとで地図みながら、レポはいけんします!

温泉も良さそうですね!
2010.11.25 Thu 12:52 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆まゆぴょん
こっちこ~いこっちこ~い

いつも源頭まで詰められなこともあるのが、沢の読めないとこっていうか、へたれなぜいぜい家なもので。。。
エスケープも総合して考えたらいいんでしょうね。ってか、来年はぜひね!
2010.11.25 Thu 20:25 URL [ Edit ]

- おくがけど

>メガネにまた傷がついてしまう
眼球に傷がつくよりはマシかと・・・

写真では門の4m滝、そんなに手ごわそうには見えないんやけどなー
でも山ノ神が突破できた滝でも、私はクリアできんかった滝もあるので、偉そうなことは言えないのですけどね。

今年は大怪我した割には、5本ぐらい遡行できたので満足です。それではまた来年w
2010.11.28 Sun 22:56 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆おくがけちゃん
わたしのめがねって1年できずきずです。。。
やっぱ藪歩きにはゴーグル必携かなあ。こんどワークマンで探してみよう。。。

4m簡単そうに見えるでしょう。2/3までは右から簡単に登れるんだけど、その上が微妙にハングでつるっつるなんですよ。相方だけ登って、私が行けないとちょっとやばいので、潔くあきらめちゃったです。
あんまり人が入ってない沢は巻きもよくわからないのが怖いですね。

おくがけちゃんは怪我にも負けず、沢も充実でしたね。写真もとってもすてきだし、来年はさらなる飛躍か!
2010.11.29 Mon 12:42 URL [ Edit ]

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