雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭 2010.2.21
2010.02.22
相方は寄沢支流の水棚沢に掛かる滝郷ノ滝(注:滝郷沢は1本下流域にありますが、1/25000地形図通りとします)
を見てから雨山に登りたかったようだったが、この雪後で気温も上がっているため、深い渓谷は危険だよとたしなめ、
成長の森(20,21世紀ゾーン)から雨山南東尾根(仮)ルートとする。
寄大橋に車を止め、ゲートより登山道を雨山峠方面に向かう。堰堤を越えるルートである山道が登山道なのだが、
どうも堰堤を乗り越す遊歩道が出来ているみたいだ。堰堤上流からしか確認していないが、鉄パイプ橋が架かっていた。
木橋を渡って自動的に成長の森へと導かれていく。途中まで成長の森の歩きやすい遊歩道を利用、その後鹿柵脇斜面を
強引によじ登って、昔からある仕事道に入っていく。
案の定、そこここの沢からはどお~ん、ガラガラと何ともいえないやな落石音がこだまする。
ほらね、行かなくてよかったでしょう。
特徴のない杉の植林地を淡々と歩いていくが、
雪が現れだすとそんなつまらない植林地でも鹿や熊や小動物たちの足跡があちこちに走り回り
ここが人間だけのものじゃない、すぐ近くに息づく彼らの暮らしを感じる。
最後の急登を一登りで雨山山頂のすぐ右手に出る。稜線の足跡は2~3人というところか。やはりここは静かな尾根だ。
やや風があって寒い。
ここは尾根に上がると一転ブナや樺みたいのやミズナラやと落葉樹の林に変わる。いや杉ばっかりに変えたのが人間で
これが本来の姿だったのだけれど。
風のあたらない場所を探して稜線を檜岳の方に向かう。
ブナのいい感じの平坦地で昼食にする。雪の上にシートを敷き、ザックに座ってツェルトをまとうととても暖かい。
刻々と変わる雲の様子や静寂を飽くことも無く楽しむ。別世界にいるようだ。
ほんのひと時の時間だからこそ自然も私たちにすばらしい時間を与えてくれる。
そこにいつまでも居座ってしまったらやはり私たちも自然の破壊者なのだろうな。
名残惜しさを残して腰を上げることにする。
檜岳の山頂に向かう。しばらくアップダウンが続くが、ふかふかパウダーなのでアイゼンをするほどじゃない。
途中でやっとこ蛭ヶ岳の展望があった。雪が大分減ったみたいだ。
富士山もそうだけれど、丹沢に入れば蛭ヶ岳はどこかなと自然と探してしまう、そんな盟主なお山なのだ。
檜岳の山頂は杉に囲まれた薄暗いところだ。
林業の方々が入っているようで、チェーンソウの音が小さくうなりをあげている。これもまたお山の生きる姿。
更に伊勢沢ノ頭まで稜線を歩く。
ここから急に踏み跡が多くなってきて、登山道の雪が踏み固められて少し滑りやすくなる。
こちらからの登山者が急に増えるわけも無く、林業の方だろうか。
少し開けたところから富士山が見えるはずだけれど、きょうは雲がかかって見る事はできない。
伊勢沢ノ頭もまた、杉に囲まれた何の変哲もないところだ。
山頂から少し下って秦野峠への標識があるところで、進路を南東にぐいっと切る。
ここからはバリエーション。と言いたいところだけれど、実際には仕事道だった。
ここは間違って入る人もいるようで、途中まで踏み入った足跡がくるりと引き返していた。
たけ小屋OFFで来たときも、秦野峠に下る登山道をちょっと迷って磁石を切ったところだ。
それでも仕事道を100%信頼しているわけではないので、磁石チェックは怠り無くRFをして下って行く。
尾根のゆるやかなところは尾根を忠実に下り、あまりにも急斜面になったところで杉林の中の仕事道に入った。
いやあ、らくちんらくちんな高速下りだ。
大分下った標高800mあたりで、仕事道は尾根筋を少し右(南西)に目指し始める。進路を見極めながら進めば
また仕事道は私たちが下りたい方角へと軌道を変えた。
痩せ尾根に入り、右下に大きな堰堤を見つけ、790Pから東の左の尾根に入ると、
下った先に造林記念碑なるりっぱな石碑が建っていた。
仕事道はなおも続いているので、ここまでくればもう崖から林道を降りることもないだろうと安心して進む。
660Pでどっちが楽に下れるか、相方は北東に私は東の尾根を別々に下ることにする。どちらも問題なく下れた。
あとは林道をのんびりと降りていくだけだ。
国道並みのりっぱな中沢橋を渡り、手代沢橋でお湯を沸かしてコーヒータイムにした。
橋の上流には小さいけれどいい姿の滝(7m位)が架かっている。右岸にフェンスで入れないようになっていて、
はしごも架かっているので、水源かなにかになっているのかな。

滝のRFしたり、巻きの尾根を登れるか試してみたりしてちょっと遊ぶ。秋は紅葉の美しい渓谷、今日も楽しく遊ばせてもらった。
写真はこちら
***コース***
寄大橋8:25~雨山11:35~昼食ポイント11:55/12:35~檜岳13:05~伊勢沢ノ頭13:45~中沢橋15:45~手代沢橋16:00/16:15~寄大橋16:35
を見てから雨山に登りたかったようだったが、この雪後で気温も上がっているため、深い渓谷は危険だよとたしなめ、
成長の森(20,21世紀ゾーン)から雨山南東尾根(仮)ルートとする。
寄大橋に車を止め、ゲートより登山道を雨山峠方面に向かう。堰堤を越えるルートである山道が登山道なのだが、
どうも堰堤を乗り越す遊歩道が出来ているみたいだ。堰堤上流からしか確認していないが、鉄パイプ橋が架かっていた。
木橋を渡って自動的に成長の森へと導かれていく。途中まで成長の森の歩きやすい遊歩道を利用、その後鹿柵脇斜面を
強引によじ登って、昔からある仕事道に入っていく。
案の定、そこここの沢からはどお~ん、ガラガラと何ともいえないやな落石音がこだまする。
ほらね、行かなくてよかったでしょう。
特徴のない杉の植林地を淡々と歩いていくが、
雪が現れだすとそんなつまらない植林地でも鹿や熊や小動物たちの足跡があちこちに走り回り
ここが人間だけのものじゃない、すぐ近くに息づく彼らの暮らしを感じる。
最後の急登を一登りで雨山山頂のすぐ右手に出る。稜線の足跡は2~3人というところか。やはりここは静かな尾根だ。
やや風があって寒い。
ここは尾根に上がると一転ブナや樺みたいのやミズナラやと落葉樹の林に変わる。いや杉ばっかりに変えたのが人間で
これが本来の姿だったのだけれど。
風のあたらない場所を探して稜線を檜岳の方に向かう。
ブナのいい感じの平坦地で昼食にする。雪の上にシートを敷き、ザックに座ってツェルトをまとうととても暖かい。
刻々と変わる雲の様子や静寂を飽くことも無く楽しむ。別世界にいるようだ。
ほんのひと時の時間だからこそ自然も私たちにすばらしい時間を与えてくれる。
そこにいつまでも居座ってしまったらやはり私たちも自然の破壊者なのだろうな。
名残惜しさを残して腰を上げることにする。
檜岳の山頂に向かう。しばらくアップダウンが続くが、ふかふかパウダーなのでアイゼンをするほどじゃない。
途中でやっとこ蛭ヶ岳の展望があった。雪が大分減ったみたいだ。
富士山もそうだけれど、丹沢に入れば蛭ヶ岳はどこかなと自然と探してしまう、そんな盟主なお山なのだ。
檜岳の山頂は杉に囲まれた薄暗いところだ。
林業の方々が入っているようで、チェーンソウの音が小さくうなりをあげている。これもまたお山の生きる姿。
更に伊勢沢ノ頭まで稜線を歩く。
ここから急に踏み跡が多くなってきて、登山道の雪が踏み固められて少し滑りやすくなる。
こちらからの登山者が急に増えるわけも無く、林業の方だろうか。
少し開けたところから富士山が見えるはずだけれど、きょうは雲がかかって見る事はできない。
伊勢沢ノ頭もまた、杉に囲まれた何の変哲もないところだ。
山頂から少し下って秦野峠への標識があるところで、進路を南東にぐいっと切る。
ここからはバリエーション。と言いたいところだけれど、実際には仕事道だった。
ここは間違って入る人もいるようで、途中まで踏み入った足跡がくるりと引き返していた。
たけ小屋OFFで来たときも、秦野峠に下る登山道をちょっと迷って磁石を切ったところだ。
それでも仕事道を100%信頼しているわけではないので、磁石チェックは怠り無くRFをして下って行く。
尾根のゆるやかなところは尾根を忠実に下り、あまりにも急斜面になったところで杉林の中の仕事道に入った。
いやあ、らくちんらくちんな高速下りだ。
大分下った標高800mあたりで、仕事道は尾根筋を少し右(南西)に目指し始める。進路を見極めながら進めば
また仕事道は私たちが下りたい方角へと軌道を変えた。
痩せ尾根に入り、右下に大きな堰堤を見つけ、790Pから東の左の尾根に入ると、
下った先に造林記念碑なるりっぱな石碑が建っていた。
仕事道はなおも続いているので、ここまでくればもう崖から林道を降りることもないだろうと安心して進む。
660Pでどっちが楽に下れるか、相方は北東に私は東の尾根を別々に下ることにする。どちらも問題なく下れた。
あとは林道をのんびりと降りていくだけだ。
国道並みのりっぱな中沢橋を渡り、手代沢橋でお湯を沸かしてコーヒータイムにした。
橋の上流には小さいけれどいい姿の滝(7m位)が架かっている。右岸にフェンスで入れないようになっていて、
はしごも架かっているので、水源かなにかになっているのかな。

滝のRFしたり、巻きの尾根を登れるか試してみたりしてちょっと遊ぶ。秋は紅葉の美しい渓谷、今日も楽しく遊ばせてもらった。
写真はこちら
***コース***
寄大橋8:25~雨山11:35~昼食ポイント11:55/12:35~檜岳13:05~伊勢沢ノ頭13:45~中沢橋15:45~手代沢橋16:00/16:15~寄大橋16:35
Comment
- 食う寝るさんだ~す
>ブナのいい感じの平坦地で昼食にする。雪の上にシートを敷き、ザックに座ってツェルトをまとうととても暖かい。
刻々と変わる雲の様子や静寂を飽くことも無く楽しむ。別世界にいるようだ。
ほんのひと時の時間だからこそ自然も私たちにすばらしい時間を与えてくれる。
うんうん、素敵な時間
羨ましいだすわ
最近ぜぜさんの文章
情緒溢れまくりじゃない!
どしたの?(゜o゜)まさか夫婦の危機?(嘘よん
このコース懐かしいですわ、また行きたいので、いつかヨロで!(^_^)v
刻々と変わる雲の様子や静寂を飽くことも無く楽しむ。別世界にいるようだ。
ほんのひと時の時間だからこそ自然も私たちにすばらしい時間を与えてくれる。
うんうん、素敵な時間
羨ましいだすわ
最近ぜぜさんの文章
情緒溢れまくりじゃない!
どしたの?(゜o゜)まさか夫婦の危機?(嘘よん
このコース懐かしいですわ、また行きたいので、いつかヨロで!(^_^)v
2010.02.22 Mon 22:51 URL [ Edit ]
- おくがけど
それはいけません。きっと重いガスの病にかかられた可能性があります。
ここ大峰に来てもらって、行をするしか回復する術はありませぬ~
ここ大峰に来てもらって、行をするしか回復する術はありませぬ~

2010.02.22 Mon 23:30 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆食う寝るさん
むふふふ、雪のお山はなんだか気持ちを情緒的にさせてくれるのよん。
少し気持ちがささくれだっているので、心を平坦にしてくれるんだろうなあ。まっさらな雪は。
むふふふ、雪のお山はなんだか気持ちを情緒的にさせてくれるのよん。
少し気持ちがささくれだっているので、心を平坦にしてくれるんだろうなあ。まっさらな雪は。
- ぜいぜい
☆おくがけちゃん
えっと、ガス、そっちに運んじゃってもいいんかい。
知らんよ。毎日曇天でも。。。
えっと、ガス、そっちに運んじゃってもいいんかい。
知らんよ。毎日曇天でも。。。
- まゆ太
あ~、ぜぜさん。このコースを(まったく同じじゃない?)ぜぜ夫妻に案内してもらった日のこと、よーく覚えてます。ほのぼのとした稜線歩き、あの頃のわたしでもその素晴らしさに感動していたこと、よーく覚えてます。
雪ついてるときも、またちがった感じでステキなんだるなぁ。結構雪深いのですね。この時期でも。
わたしの知らないクラシカルルート、ぜぜさんたちにまた案内してほしいなぁ。
雪ついてるときも、またちがった感じでステキなんだるなぁ。結構雪深いのですね。この時期でも。
わたしの知らないクラシカルルート、ぜぜさんたちにまた案内してほしいなぁ。
2010.02.24 Wed 00:11 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆まゆぴょん
登りと下りルートは違うけど、稜線はOFFで歩いたときと同じですよ。
歩く人が少なく雪があまり踏まれていないので、雪も多めに感じるよね。
なんといっても葉の落ちたブナの高くのびやかなこと!ほれぼれしました。
また、みんなで歩きたいね。
登りと下りルートは違うけど、稜線はOFFで歩いたときと同じですよ。
歩く人が少なく雪があまり踏まれていないので、雪も多めに感じるよね。
なんといっても葉の落ちたブナの高くのびやかなこと!ほれぼれしました。
また、みんなで歩きたいね。
- wakky
今日は写真の日じゃなかったの~?
2010.02.24 Wed 17:49 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆わっきーさん
きょうは仕事の特異日です???なんだそりゃ。
きょうは仕事の特異日です???なんだそりゃ。
- きぬ
「ほんのひとときの~名残惜しさを残して」の
文のくだりはもう、情感溢れて、心にじわじわと染み込んできました。
「名残惜しさを残して」、一期一会の豊かさですね。
文のくだりはもう、情感溢れて、心にじわじわと染み込んできました。
「名残惜しさを残して」、一期一会の豊かさですね。
2010.02.28 Sun 13:47 URL [ Edit ]
- ぜいぜい
☆きぬさん
そうですね、自然に対しては自分も異端者なのだなあという気持ちは常にあります。
なので、もうちょっと居たいけれど、名残惜しい位がちょうどいいのでしょうね。
そうですね、自然に対しては自分も異端者なのだなあという気持ちは常にあります。
なので、もうちょっと居たいけれど、名残惜しい位がちょうどいいのでしょうね。
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