日々のぜいぜい

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釼岳 点の記 再び

2009.06.25
映画の楽しみは人それぞれ
ストーリーの巧みさ、俳優の演技のすばらしさ、映像の美しさ、
感動するポイントも違うし、おもしろいと感じるバックボーンも人それぞれ。
わたしは、この映画には監督の強いメッセージを感じました。

開山というのは、日本独特の概念なのでしょうか。
神の領域であるお山を人の世界に近づけるのか、
はたまた、神の領域への扉であるお山の門を開くことなのか・・・

立山信仰の中でこの世の地獄とされた釼岳は、長い間登ることはタブーとされてきました。
もちろん立山信仰が始まる前にはタブーではなかったのでしょう。
弘法大師にして開山はかなわなかったお山、
そして千数百年の間にただ一人、この頂きに足跡を印した行者様がいらした。

その一人とは、まぎれもなく釼岳に剣と錫杖(しゃくじょう)を奉納した行者様に他ならないのですが、
その行者様は、下山することはかなわなかったのでしょう。
山頂で力尽きたか、下山途中で力尽きたか、そのまま釼岳に骨をうずめてしまったのでしょう。
もし、行者様が無事開山され、この世の都に戻られたなら、
開山者としてその修行を称えられ、りっぱな高僧となって後世に名を残しているはずなのです。

そうして、明治の時代も後半、測量というなんとも現実的な国家事業によって、
再びまた釼岳の山頂に人が立つという必要と時代の要請があったわけです。
国家の事業に地元芦くらの先導師は、信仰の為これを拒みます。

長次郎がどういう心情で、この仕事を引き受けたのか、
残念ながらこの本を読んでいないので、新田次郎さんがどのように筆を走らせたかは知りません。
が、思わぬ形で長次郎と測量官たちは、開山者となり、以後タブーであった釼岳は
それに続く多くの登山者たちによって、登り継がれていくわけです。
もちろんこの開山者たちは、信仰の中で名を残すことはなく、
もちろん当時の点の記に名を残すこともない(ですよね?)のです。
ただその名は長次郎谷として、自然へのパイオニアとして永久に残っていくのです。

長々書き散らしてしまいましたが、わたしが感じた監督のメッセージは
最後のエンドロールにしっかりと刻まれています。
信仰のために山案内人を拒んだ芦くらの先祖に代わって、
彼らは現代の映像への開山のお手伝いにその名を連ねているのです。
その一族の名を見た時に、涙がとめどなくあふれました。
映像だけが映画ではないと、強烈な私へのメッセージでした。


Comment

- yamaneko

せっぴ が 良く 写し出されていた。

昔は 雪が 沢山あり 簡単に登れたのでは

ないかな しゃくじょう は 国宝級らしい

この 山も オ-バ-ユ-スになるね

人のこと 言えないね 8回 登山してる
2009.06.25 Thu 22:55 URL [ Edit ]

- mogu

来週の水曜日に見に行く予定です。

ぜいぜいさんの映像だけが映画ではないに賛成!!

新田次郎の点の記を読んで感動したので映画はどうかなと思っていましたが、キャストを見て良い映画になるのではと思っていました。

見るのが楽しみ~。
2009.06.26 Fri 07:12 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆yamanekoさん
奈良時代の行者様も雪付きのときに登られたのでしょうか。
さぞや、寒いことだったでしょう・・・
yamanekoさんが何度も登りたくなる気持ちわかりますよ。
それほど、引きつけられるお山ですもんね。
今年も混むんでしょうね。

☆moguさん
原作を読んでいると、やはりいろいろ比べて見てしまいますよね。
事実と異なるところも若干ありますが、これは映画だし、
映画製作そのものが点の記なんだなって、映像の裏にあるところに感動してくださいませ。
2009.06.26 Fri 15:46 URL [ Edit ]

- ゆう

素朴な疑問なのですが・・
測量するのに雪山に登る必要ってあるの?
映画を見れば疑問は解決しますでしょうか
2009.06.26 Fri 17:41 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ゆうさん
たぶん、いわゆる今の一般ルートではなく長次郎尾根から登っているので、
雪がついているほうが岩岩を隠すので登りやすいと思います。
また、ここは雪渓なので万年雪では・・・
また、雪が融けると、更にクレパスが顔をだすので大変危険なのだと思います。
明治の測量隊は、明治40年7月13日に登頂していますので、
ルート探索は更にその前からやっているので、当然雪山でしょう。
今回の撮影も当初7/13に登頂したそうで、
長次郎沢は雪つき、山頂は雪はなしという条件ではないでしょうか。

また三角測量をするために、釼岳だけでなく、大日岳とか別山とかいくつかのお山にも登頂していますから
その時期は当然6月あたりの雪も多いときだと思われます。

実際の当時の測量にあたっては、雪解けから行動開始だと、
あちこちのお山に三角点を設置するので、肝心の釼岳の登頂は初冠雪という事態を避けての日程の設定だったのではないでしょうか。
2009.06.26 Fri 18:44 URL [ Edit ]

- まきくま

見てきたじょー
もう、号泣ですよ。あはは。
ま、それは映画に感じてってよりは自分の登山に重ねてなんだけどねー。
ああ、もう一回いっちゃおうかなあ。
2009.06.29 Mon 00:20 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆まきくまさん
ほら、私たちもこの先達に続いて、登りつなげてきたんですもん
やっぱり感激するよね。

>ああ、もう一回いっちゃおうかなあ。
私も松田龍平がかっこよかったから、また見たいけど、蟹工船まで我慢しようかな~
2009.06.29 Mon 17:53 URL [ Edit ]

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2009.06.30 Tue 22:19 [ Edit ]

はじめまして - dahan

ぜいぜいさん、こんにちは。
本はだいぶ前に読んだので記憶が薄いですけど。
山岳会と軍の登頂争いかなー?と思わせる出足で、
読後、すがすがしかったのだけ覚えています。
信仰心から山に向かう行者さんには、あまり縁のないオイラですが、
ぜいぜいさんの感想を読んで、映画を観にいきたくなりました。
2009.07.04 Sat 18:36 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆dahanさん
ようこそいらっしゃいました。
さすがに新田次郎さんはもと気象庁の課長さんですから、
現場で働く役人さん?の描写は、とってもリアルで生き生きしていますよね。
へそまがりなので、いろんな側面から眺めてしまうんですよ。
原作とは別物として、映画を楽しまれると、また違った味わいでいいですよ。
2009.07.04 Sat 21:26 URL [ Edit ]

観て来ました - dahan

原作を思い出しながら、ちょっと違うような感じも受けながら観て来ました。
映画の割りに淡々としてたような、気が。
レイトショーだったので、途中で二回ほど、うとうとしてしまいました(汗)。
オイラ印象深かったのは、クッキーのシーンですかね。
最初は、受け取らなかったけど、二度目に仲良く。
あと、長次郎の使ってた鎌のついた長い杖、あれ欲しいな~(爆)。
今年のツルギ、映画のヒットで混みますかね~?
普通の人は、ツルギは怖いと思い込みそうです。
2009.07.05 Sun 17:41 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆dahanさん
やはり監督さんがカメラマンですから、映像重視でしょうか。
演技はつけられんと、言ったとか・・・
ああいう、ドキュメンタリータッチの淡々としたのも、場面がお山だったので、結構良かったと思います。
あれが、海だとね~どうでしょうか。まだ、中学生の頃「かもめのジョナサン」って映画見ましたが、寝ちゃったでした(爆
クッキーのシーン、言葉で語るより数倍も語ってますよね。
今年は、釼の三角点はぺたぺたですね(爆
2009.07.07 Tue 12:33 URL [ Edit ]

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