fc2ブログ

日々のぜいぜい

Home |  |  |  |  | 山行記録 | つれづれ | たべもの | テレビ | ダイエット |  |  |  |  | 音楽 | 写真 | 動物 | 映画 | お絵かき | 芸術 | 未分類 |  

タイムトラベルin奈良・その4

2008.05.11
2日目(5/5)
ホテルの朝食のバイキングは意外にも種類が豊富で、まずまずだった。
JR大和路線で、奈良から3つ目の法隆寺駅までは12分。
法隆寺までの始発のバスはなんと9時台なのでしかたなく歩くことにする。30分弱で門前に到着だ。
まわりの人家が増えたことや、松並木の門前もきれいに舗装されていた。
確か砂ぼこりがひゅる~となるような記憶が・・・

法隆寺はなんとも謎の多い寺である。
竹山道雄の”古都遍歴”にも、梅原猛の"隠された十字架”などにも、
この中門のふれて、人を拒む門だと書かれていた。
確かに、柱の間が4間で中央に柱が立っている様は他の門にはあまり見られないものだ。
この門を見上げるにつけ、いつも不思議な気持ちになるのは、その構造のせいなのかな。

d08050406-076.jpg

また、法隆寺は父用明天皇の病気平癒を願って、薬師如来像を本尊として造られたとあるはずだが、
金堂にある本尊は聖徳太子のために作られた釈迦三尊像だ。
また実際薬師如来像のほうが、美術史的にも、釈迦三尊像よりも新しいものであるらしい。
なので縁起的にも謎が多い。
そんなミステリアスな所も私を引きつける寺ではあるのだ。

そうそうもうひとつ、東京国立博物館の法隆寺館には、多くの30~40cm程の金銅仏がいらっしゃる。
そんな多くの仏像がいったいどこにいらしたのかなと空想は限りなく広がっていくのだ。

d08050406-081.jpg

この金堂は近じか修理されるようです。
その為なのか、上御堂が一般公開されていました。
中にあった釈迦三尊像はたぶん金堂のものだと思ったのだが、
その後ろに本来の上御堂の釈迦三尊像がいらしたようなのだが、なんか記憶がうやむやです。
御近所の方、みてきてくだされ。

まあ、そんな不思議な磁場を持っているのでしょう。27年前、民宿を出て橿原神宮駅で別れた相方と、
再びここで会うとは夢にも思わず、お互いに回廊の端と端で相手を見つけたときには
なにやら不思議な気持ちでした。

そんな昔話に浸りながら、のんびりと回廊に佇むと、ときおりぱらぱらと雨が落ちてくるようになった。
晴れていれば、回廊の桟から差す日の光が美しいだろうに、少し残念だった。

西院伽藍を出て大宝蔵院へ向かう。
ここには有名な百済観音がいらっしゃる。
もともとは金堂の釈迦三尊像の背後に北面して立っていたらしい。
今国立博物館で開催されている日光、月光菩薩像もそうであるように、
本来の場所にあるよりも、白日の場所にさらされた仏は、宗教的意味からは邪道なのだろうが
その美しさはなんとも得がたいものだ。
実際仏師たちが作っっていたときは確かに白日の中に徐々にその美しさが完成され、
魂が入っていったものだろうし、その時と同じ条件で姿を拝観できるのもやはりうれしいものだ。
百済観音、なんといってもその側面の姿が美しい。
すらりとした八頭身や長い手足の躍動感もいい。

東大門を出て夢殿までの道すがらも好きなところだ。
夢殿はこじんまりとしていて、その木肌を触りながら、ぐるっと一回りするのが、
なんとなくここに来たときの習慣だ。
中宮寺は修理中のようで今回はパスした。

つづく

Comment

- wakky

( ̄‥ ̄)ムズ( ̄^^ ̄)ムズ(>0<)クシュン( ̄ii ̄)ジュル
2008.05.11 Sun 19:42 URL [ Edit ]

- アランチャ

ぜいぜいさん、こんばんは。
2日目は法隆寺から始まりましたか。
金堂は、釈迦三尊像がその上におわします土の基壇にひびが入って崩れる心配が出てきたので、仏さまにお引っ越し頂いて、修理に入るそうですよん。(^^ゞ
で、修理の間に、奈良の国立博物館で、金堂の諸仏の展示があるそうです。(URLの先をどうぞ♪)
夢殿へ向かう道も、昔ながらの雰囲気を残したいい所ですよね。
でもって、夢殿の救世観音はこの時期だと春の公開中だと思いましたが、あれ?
初めてこの救世観音を見たときに、赤ワインが1本お供えしてあったのを見て、ハイカラやなぁと思った覚えがありまする。(笑)
で、次は法輪寺と法起寺かな? それとも藤ノ木古墳? (^^ゞ
2008.05.11 Sun 19:48 URL [ Edit ]

- カモシカ

法隆寺は見所が多いですね!
世界最古の木造建築、五重塔の構造の知恵と謎には興味が湧きますね!

>お互いに回廊の端と端で相手を見つけたときには
恋愛映画やドラマの展開ではないですか!
目と目が合った二人は、互いに相手の名前を呼び合って、駆け寄るのでした。チュンさん、ユジン、、、、、(ハート)
2008.05.11 Sun 22:39 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆わっきーさん
風邪ですか、花粉ですか?
ジュルの絵文字がかわいい~

☆アランチャさん
情報どうもです。
リストには釈迦三尊像はなかったから、
やっぱり上御堂にいらっしゃったのがそうですね。
救世観音、やっぱ大宝蔵院にいらしたみたいでした。たぶん。
赤ワインがお供えかあ、色々想像をめぐらせちゃいますね。

☆カモシカさん
法隆寺はじっくり見ると、もう精魂尽き果てます。
・・・そんな恋愛ドラマっぽくはなくて、
なんでこんなに早く着けるんだの方が強かったですよ。
2008.05.12 Mon 17:15 URL [ Edit ]

- まきくま

ほんとドラマだね。そか、そのまんま過去の足跡をたどってみたの? なんとまあ、ろまんちっくだこと。とすると、次はあの写真の法起寺かなあ。斑鳩のぶらぶら歩きは伸びやかでいいね。で、上野の小さいこたち、確かにどこにいたんだろね。考えたことなかったです。絵殿にかかわるものが多く納められたらしいのだけど…。
2008.05.12 Mon 20:32 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆まきくまさん
行程は違うんですよ。からんでるのは斑鳩と飛鳥だけですね~

>上野の小さいこたち
文献を漁ってみると、いろいろなお寺から集められたものらしいのですが・・・
でも、目的や収められていたところはようわからんとです。
2008.05.12 Mon 20:53 URL [ Edit ]

- まゆ太

民宿で別れたあと、法隆寺で再会だったのですね。
ほんと、物語ですね。感動するなぁ。
こういう話きくと、運命ってあるのかなぁとおもっちゃうし、運命には逆らえないのかなぁともおもったりする。時の流れに身をまかせ~がいいのかもしれないなぁ。
2008.05.19 Mon 12:18 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆まゆぴょん
自分で書くとはずかしいけど、
人の出合いなんてほんのささいなことなんだなあとしみじみです。
2008.05.19 Mon 15:57 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

TrackBack

TrackBackURL
→ http://zeizei.blog5.fc2.com/tb.php/351-17c92481
Template by まるぼろらいと

Copyright ©日々のぜいぜい All Rights Reserved.