日々のぜいぜい

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久々の丹沢バリルート

2006.09.04
もっと楽に山頂まで行けるルートは他にもあるのに・・・
よりによってどうしてこんな困難なルートどりをするんだろう。
いつも自問自答だ。
山頂はもちろん目標なのだけれど、私にとってはお山自体がすべて体現したいものなのだ。
奥へ奥へ・・・
冒険心なんだろうなあ。子供のときから探検ごっことか大好きだった。
秘密基地を作ったり、木登りしたり破いてしまった服の数しれず・・・
ネットや雑誌でバリエーションのことを知ったのはそんなに昔のことではない。
だが子供のとき、親に山菜取りで山に連れられて、自然に山の歩き方や
相対的な山の位置から、今自分のいる所を把握するような術は身についたように思う。
何より地図読みの楽しさを教えてくれたのはバリエーションのおかげだ。
沢を歩くと言っても沢やさんのように本格的に遡行する訳ではない。
崖や急斜面をよじ登ると言っても、クライマーのそれとも違う。
自己流に沢や崖をよじ登る。まさに自然児状態。
緊張し、あちこちに傷をつくり常に最悪のことを考えて行動する。
それでも難しいルートをクリアしたときの満足感は大きく深い。


**今回のルート**
西丹沢県民の森P~小川谷径路~東沢出合~東沢遡行~東沢乗越~無名の尾根P1190
~キレット~同角ノ頭~中ノ沢乗越~小川谷~東沢出合~小川谷径路~西丹沢県民の森P
西丹沢県民の森Pから東沢出合までは昨年の秋に探検済み。
http://zeizei.fc2web.com/doukakunokasira.htm
今回のレポは東沢出合から

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左の堰堤はは小川谷へ、今回は右の東沢をたどる。
このまままっすぐに沢に入ればよさそうなものだが、ルートは真中の中洲から
堰堤を見上げてから行くのがルールらしい(ほんとか)

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すぐにこんなにかわいいシラヒゲソウが結構咲いている。ほとんど見られることも
ないだろうに花はけなげだ。

この花はなんだろう、クワガタソウ属だと思うのだが・・・
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こんなナメや滝は気持ちよく遡行できる。

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昔の径路の名残が沢沿いには時々現れる。
途中で丹沢にしてはめずらしい黒っぽい鹿に出会う。
カモシカにも見えるのだが、まさか丹沢にはいないだろうなあ。
崖の上からおもいっきり落石された。

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最後に四つん這いになって涸れ沢を詰めればそこは東沢乗越だ。
径路と名がつく限りはここは玄倉とユーシンを結ぶ要害の地であったのだろうか。
今となっては知る術はない。
さてここまでは薄いながらも踏み跡やテープの類はあった。
ここからは恐らく入る人も稀な、丹沢の奥地となる。問題はキレットまでの核心部だ。
同角ノ頭に突き上げる尾根に入ると、いきなりほかほか亭じゃない熊のふんの洗礼を受ける。
獣道か先駆者のものか微かな踏み跡が尾根に伸びる。すずをじゃらじゃら鳴らしながら
最低でも5個の熊糞を見つけた。熊のトイレは”尾根”は大石山に登った時に経験済み。
それでもこんな気持ちのいい尾根が続く。

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いよいよ核心のキレットだ、行くも地獄戻るも地獄、かなりの後悔が頭をよぎるが
自分の持っているあらゆる力を出すしかないのだ。

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キレットの下に下り立つ

ここに木橋が掛かっていればなんの苦労もないのだが、なにせバリエーションである。
泣き言はだめ、キレットの手前の急斜面を木につかまりながら慎重に下り
更にザレた同角沢の支流に下り立つ。キレットの反対側は切立つ崖、10m位か。
ザレて滑りやすい花崗岩をつま先を蹴りこんで登る。手がかりはない。
相方がここで登る。さすがに身の軽いやつだ。
私は無理、どうしても無理。少し下まで下って木の生えているところから登りトラバースする
作戦に出る。太さ10cm程の立ち木が3本ある。が、斜面は土だ。
抜けない保障は一切ないのだが、落ちても死なないと踏んで、立ち木に我が身を任せる。
相方と同じ高さまで登ってそのザレのトラバースも恐い。
最後はおまじないのお助けロープを念の為に相方に出してもらう。
が、相方が踏み込んだ枯れ木がぐらっと落ちかかる。
下で私は「お願いだからその木に乗らないで~」と
必死の形相になる。いつもは丈夫な笹も今年は枯れが多く、なんの力にもなってくれない。
それでもなんとかキレット対岸にたどり着く。いったいどれくらいの時間を費やしたのだろう。
ここは2度といいと何度もつぶやくが、やり遂げた充実感は計り知れない。
ここさえすぎれば、熊糞もぐっと減って、あとは尾根を忠実にたどっていくだけだ。

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キレット手前から下る

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岩がごろごろしてくると山頂はもうすぐだ。いきんりひょっこりと同角ノ頭の出た。

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山頂には一人の登山者がいた。同角ノ頭で私達が登山者に出会うことは珍しい。

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山頂直下から蛭が見える。

さらに、中ノ沢乗越まで2組の登山者と出会う。きょうは多いほうだ。
中ノ沢乗越で相方が余りに落石を起こすので、私が下りるまでそこで待ちなさいと警告を出す。
石が落ち着いた辺りでいっしょに下る。このルートは途中から同角側が大崩落となる。
一たび雨が降ればとんでもないことになるのは歴然だ。

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なんとビランジに会った。タカネビランジは南アルプスが本家だが、まさか丹沢で会えるとは
崖っぷちにけなげに咲いていた。

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自然の造形もおもしろい
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しばらく下ると東沢出合に出る
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最後のいやな沢は下まで下る。
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あとは淡々と登山道を下るはずが、めがねのねじがとんでレンズが落ちてしまった。
左右の度が違うと遠近感がまったくなく、登山道もよく見えない。
やっとの思いで登山口までたどり着いた。

Comment

- wakky

ひもじい…
2006.09.07 Thu 10:01 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆わっきーさん、どこの山中にいるんですか???
2006.09.07 Thu 10:11 URL [ Edit ]

- hirosemama

ほんとに丹沢って あなどれませんね。読ませて頂いているだけで 冷や汗と 息切れ ドッキドキですよ。
 神奈川ってほんとに いいところです。hirosemamamは 先日夕滝を 観てまいりました。遠くからでしたが水量もあり すばらしかったです。ついでに川遊びもしちゃいましたとさ。 
2006.09.07 Thu 10:57 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆hirosemamaさん、はい当の本人も冷や汗と涙がちょちょ切れました。
>夕滝
夕日の滝ですか?あそこは水量が多いですよね。
童心に返って川遊び、楽しい休日でしたね。
2006.09.07 Thu 14:37 URL [ Edit ]

- hirosemama

ざんねーん!
夕日の滝と 夕滝は全然ちがいますのよ。
夕日の滝は矢倉沢の地蔵堂の近くですし、夕滝は世附川系なのです。
ぜひ ごらんあれ!
2006.09.07 Thu 17:22 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

↑あ~わかったあ、私も今年の3月にバリ行ったときみてたんだあ。
http://zeizei.fc2web.com/tubakimaru.ootuga.htm
2006.09.07 Thu 17:33 URL [ Edit ]

- ゆう

丹沢ですか やってますね すごいですねー
でもなんか沢は面白いですよね
登りは沢で帰りは登山道 これいいですね
私も南会津の沢でいけそうなのをさがして
歩こうかと思っています 
ザイルも持たなくて直登と高巻で乗り切る沢
そんなのをこの秋やろうかと思っています
2006.09.07 Thu 21:03 URL [ Edit ]

- 10歩

黒点線コース憧れます。
でも、この時期暑くないですか?
2006.09.07 Thu 21:24 URL [ Edit ]

- 輝子

ヒルは大丈夫でしたか?
2006.09.08 Fri 07:41 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ゆうさん、沢沿いのコースはお花もあるし、きれいだしすずしいし
はまりますね~でも、丹沢は地質が弱いので高巻きのが恐かったりしますね。
南会津の沢なんて深山の趣きがあって、いい響きですね。
よくよくコースを研究してお出かけくださいませ。

☆10歩さん、風がよく通るコースだったので暑くはなかったです。
同角の山頂はじっとしていると寒かった位でした。
沢は、もうほんの少し紅葉が始まっていました。
ここの赤破線は荒れているとこもありますが、沢やさんが小川谷廊下を遡行して
帰りに使うルートですから、よく踏まれています。
黒破線は東沢乗越までしかわかりませんが、美渓です。1箇所いやらしいとこがあります。
あと支沢が多いのでそこさえ間違えなければOKです。

☆輝子姫、西丹はヒルはいないよ~今度行ってみる?
2006.09.08 Fri 17:02 URL [ Edit ]

- wakky

おなかの脂肪は大丈夫でしたか?

2006.09.08 Fri 23:10 URL [ Edit ]

- ふうろ

う~ん、この楽しみ方はある意味エキスパートではないかと・・。素晴らしいっす!
いいな~自由に山を歩き回る歩きしてみたいな。私たちには知識と力不足だけど、純粋に山を満喫するって気がする。あこがれるな~あ(^^)旦那さんとこんな歩きができるなんて(羨望の眼差し)。眩しい・・・。
2006.09.08 Fri 23:29 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆わっきーさん、どうしてプールさぼってるのがばれたんだろうなあ。

☆ふうろさん、それでも、登山道や山頂に着いた瞬間はほっとします。
登山道のありがたさがよくわかります。
丹沢のメインルートの喧騒とは180度違う、本当の丹沢の姿が見られます。
でも、ふうろさんみたいに、夫婦で体育会系もすごいの一言なのですが。
2006.09.09 Sat 10:59 URL [ Edit ]

- うなちゃん

ぜいぜいさんのバリレポすごすぎです~
憧れますが、レベル高っ!!
こんなお山やってみたいな~でも自分はまだまだだなぁ。
2006.09.09 Sat 17:51 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆うなちゃん、私は雪山さくさく歩けません。
うなちゃんうらやましいです。今年こそ雪山ぱふぱふしたいです。
2006.09.09 Sat 19:42 URL [ Edit ]

- ホーリー

こちらでは はじめまして
早速バリレポ拝見しにきました
私も丹沢はお膝元ですが 沢はやってみたいとはおもいますが なにせレベルが違います。
なので 夏は丹沢から遠のいてしまうのでした
まだまだ 歩いていないところもいっぱいなので
これから ゆっくり拝見させていただきますね

そうそう 私も山旅ML入ってるんですョ
いつもロムばかりなのですが
あのぜいぜいさんだったのですね~
これから よろしくお願いします。
2006.09.10 Sun 00:05 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆ホーリーさん、いらっしゃいませ。
私も沢はやっていませんから、ほんとに自分の歩ける範囲です。
うちも夏は暑いのやらヒルやらで丹沢からは遠のいています。
これから紅葉の時期がいいですね。
ホーリーさんのマイミクさん見たとき、山旅で知った方がいらしたので
もしやと思ってました。こちらこそよろしくです~
2006.09.11 Mon 17:33 URL [ Edit ]

- hirosemama

さっそくの 情報ありがとさん。お写真まで・・・かなり大変そうなコースですよね
夕日の滝は一月十五日が チャンスらしいです。そのころ またいってみよっと! 車で・・・ヘヘッ
2006.09.12 Tue 09:39 URL [ Edit ]

- ぜいぜい

☆hirosemamaさん、お、1/15は滝に夕日が沈む日ですか?
私も見たことないんですね~
その時は感想をぜひぜひ。
2006.09.12 Tue 20:02 URL [ Edit ]

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