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永平寺から比叡山延暦寺そして法隆寺へ3

2019.03.28
2018.12.23(日) 

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琵琶湖
福井の宿からR8を経由して湖西の国道へ入る。
今日も雨模様となったが、ぼんやりとした琵琶湖がまたいい風情となった。
湖北の山々は低山といえども、もう雪を頂いている。さすが雪深い。
道の駅マキノで食料調達、鯖寿司、焼きたてパン、お弁当も手作りでおいしそう。
目移りしてしまって、甘い和菓子まで買ってしまい、お昼にしては絶対食べ過ぎ。。。
鯖寿司はよそで買うよりかなりお安め、そしておいしかった。

奥比叡ドライブウェイに入る。
そこで初めて比叡山が東塔、西塔、横川からなる一大仏教施設であることを知った。

比叡山延暦寺は最澄が785年開山、根本中堂を修行の中心地として、日本仏教の名だたる始祖がここで修行を積み
仏教はいよいよ庶民に広まっていった。

道順でまず横川からお参りする。
第3世天台座主慈覚大師円仁によってこの場所は開かれ、名僧たちの修行の場になった。
横川というと源氏物語に登場する「横川の僧都」を思い出し、いやがうえにも悲しく芯の通った浮舟を連想してしまう。
が、現実の横川は修行の場であり、ここで修行を行った僧都の霊験あらたかな様子が描かれるのも納得の場所だ。
物語では僧都は行き倒れた浮舟を助け、やがて出家させる。

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横川中堂

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横川を後に車ですいっと走り、第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれた西塔へ
歩いている人もいたけど、シャトルバスがあるのかな?
雪の西塔に行きたくて、この時期を選んだけれど、残念ながら雨の西塔だった。

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常行堂と法華堂をあわせてにない堂

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釈迦堂


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西塔は静かな佇まいだった。いかにも山懐という場所で、一切の雑念を払い修行に明け暮れた日々を思う。
叡山焼き討ちに遭い、逃げ場のないこの場所に、いまはその凄惨な面影の片りんも感じられないけれど、
歴史には純然とその悲劇は刻まれる。

いよいよ最後に伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所である東塔に向かう。
一転多くの観光客でにぎわうにぎやかな場所に出た。
横川、西塔と違って、天台宗開山の地であり、華やかな雰囲気が漂う。
延暦寺の総本堂である根本中堂は、おりしも大改修の真っ最中だった。
千二百年間灯り続けている「不滅の法灯」に心ひかれる。その明かりを灯し続けている人が絶え間なくいるということ。
その重さを感じる。

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大講堂

最後に国宝殿にて仏と出会う。

最澄の教え『山家学生式』に次の言葉がある

国宝とは何物ぞ 宝とは道心なり
道心ある人を名づけて国宝と為す
故に古人の言わく
径寸十枚是れ国宝に非ず 一隅を照らす此れ則ち国宝なり

比叡山延暦寺を後にした。とても厳かな気分だった。
琵琶湖を縫うように車を走らせ、奈良に向かう。
琵琶湖が「天台薬師の池」と呼ばれているのを初めて知った。
法隆寺近くの道の駅 大和路へぐり くまがしステーションにて車中泊、いよいよ最終日だ。














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